
とりあえず備忘録的にまとめておきます。
1.調達には心と日程に余裕を持ちましょう。
日本の標準的な通販会社のレベルのレスポンスではないことが多いようです。
2.表示と実際が違うときははっきり主張しましょう。
表示と実際が違うのはまあ仕様と思った方が良いです。が、商品売買の契約ですから、書いてあることと実際が違うと言うことがあれば、最初にガツンと言っておくと、その後ちゃんとやってくれます。自動で来る受注メールを信じて待っていてはいけません。そこから納期を確認して、きちんと追跡すること。時差の関係で欧州は、こちらの夕方~夜の時間帯が、向こうのオフィスアワーなので、電話でゴラー!もしやすいかも。
今回はフォローを怠ったため、確かに見込納期通り送ってくれたけど、送った旨の連絡はなく、ある日前触れもなく突然到着しました。郵便局からの配達だったので、仮に不在でも再配達してくれたとは思いますが。
最悪、通販会社とバトルしないといけないので、販売約款は注文前に印刷して必ず目を通し、メールなど証拠となる書類は受信後即座に全て書面で残しておくことが必須です。
3.通関手続きには要注意
今回は、輸入量の多いメーカーだったせいか、一時期慌てていた「緩衝装置輸入規制適用除外確認証明書」を税関に提出する必要はなかったのですが、 (税関にとって)マイナーなメーカーではこの証明書を求められるケースがあるようです。しっかりしているメーカーなら、多くの国で販売するためにちゃんとこういう書類が書けるような資料も揃えてあるはずです。証明書(自分で一通り書いて捺印するだけですが)がきちんと用意できないと、輸入差し止め、本国送り返しのリスクを伴いますので、発送までには必ず用意しておきましょう。保税倉庫(輸入保留品の保管場所)の保管期限は1ヶ月です。税関から運送会社を経由して書類の提出を求められてから慌てふためいて、現地のメーカーなどとやりとりして、書類を書いて提出するには結構きついスケジュールです。使わなければそれでよし、の心構えで事前にしっかり用意しておきましょう。
なお、通関料が200円取られました。
4.日本の消費税がかかります
海外のVAT(付加価値税)は、現地で使用しない輸出品のため免税となりますが、海外で免税になった物を輸入するときには、本邦の消費税が5%課税されます。欧州各国のVAT(20%前後)よりは税率が低いので良いのですが、税抜き価格が3万円台で???となっていました。他の個人輸入のサイトを見ていて気付きました。個人が自身で使用する目的で輸入した物品については、課税価格が、運送会社の伝票に記載された、損害補償金額の6 割の金額に対して課税するようです。で550ユーロ程度の価格が設定されていて、日本の消費税が6掛けの3万円台半ばで計算されていました。
まあ、重量20キロの航空便なんて2万くらいしてもおかしくないので、品物の金額設定も妥当な線です。
金額が少額だったためか、通関後JPに荷物が渡って、そこから自宅で荷物を受け取る際に郵便局の配達員に通関料共々払う形になりました。
5.おまけ
クリスマスシーズンは、世界的に貨物の取扱量が他の時期に比べて著しく増えるので、国内外問わず通関などの手続きにも通常より日数がかかると言う経験も、別の海外通販の時にありました。12月に届くことになりそうな場合には注意が必要です。そもそも、自動車部品は重いのと、載せられる重量枠には限りがありますから、運送業者が飛行機へ積み込む段階で後回しになる確率も極めて高いです。
まあ、ビルシュタインの車高調が送料込み8万弱で手に入るんだから、嬉しいことです。旧車や輸入車で、日本の輸入代理店が取扱を中止したり、そもそも輸入していない物もまだ売っていたりします。(掲示してあっても、商品ページをメンテしていない可能性もあり、本当に手に入るかどうかは別問題です)
とは言え、購入から取り付けの全てにおいて自己責任全開です。輸入したは良いけれど、海外仕様と部品が微妙に違っているために付かないということも十分あり得ます。今回は特に別途必要な部品が出てくるわけでもなく、大きなトラブルもなく付けられたようです。取り付けをしたショップから連絡があるまで、本当に心配でした。
なお、英語がわからないから代わりにやってくれない?という依頼については、リアルのお友達でもできませんので悪しからず。きつい言い方ですが、私がここまで書いて、また他のサイトでも色々調べることは出来ますので、不安があるのであれば、無理をせず国内で販売している物、輸入代行をしてくれるお店を探した方が色々な意味で無難です。それでも、自分で頑張ってみたいと思う方はご相談ください。
外車乗りの方で、正規部品はもう輸入される見込がない…という人には、選択肢も増えて、良い時代になったなあと思います。
私は、今回の個人輸入は成功したと思うので、今のショックが数年後にヘタってきたら、再度同じ物を注文しようかなと考えています。でも、それ以外では正直言って使う気にはなれません。販売約款や製品の証明書など専門用語が満載の英文を読み込んだりといった調べ物など、この取引で費やした労力、色々なリスクなどクリアすべき物が多いので、別の製品でもトライする気にはなれません。そもそも、某正規代理店が妥当な値段でこのキッ トを売り出してくれていたら、こんな面倒なことをせずに済んだのにと思っています。これで、輸入の予定はないと本社の人間が断言していた某正規代理店が売り出したら、モニター代を請求したいくらいです。
Posted at 2011/10/17 23:21:26 | |
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