
関東を含む全国での県境をまたいでの移動がようやく解除となり、これでウイルス感染拡大に注意しながらも放浪が可能となりました(汗)。
いきなり長距離遠征もなんですので以前より私の周囲で話題となっていた県外の場所へ突撃してみました。
イチ野鳥ファンとしてはできるだけ見たことがない野鳥を見てみたいと思うのは人の性。しかし国内の全部の野鳥を見ることなど物理的に不可能といってもよいでしょう。
その中で行ける範囲で営巣場所が分かっており、必ず居るということなら話は別なので行ってきました。
その場所は人工湖や湿地帯、運動場などが整備されていて尚且つ自然が豊富なため多くの人で普段より賑わっている場所です。
実はここで東日本初となる「コウノトリ」の自然交配が成功し、雛が生まれているとのこと♪
調べてみると野生のコウノトリは実は1971年に絶滅し、人工授精から成長した個体を各地へ放鳥しながら保護活動が行われていたらしいのです。(特別天然記念物)
付近でも数年前から敷地内・外を含めて数箇所のコウノトリ専用・営巣用の鉄塔が建てられていたそうです。
その1箇所で今回コウノトリのペアが卵を生み、孵化した様子♪
およその場所は分かっていたので、抜け道を通り近道をすることに。(過去に何度も来ているので位置情報に詳しくなっている(笑))
・・・・・が!しかーし!!!途中で工事中のため、車両通行止め!ビェ──・゚・(。>д<。)・゚・──ン!!
むう・・・・・・ここまで来てまた戻って外周から回り込むのはかなりの距離。しかし、目的の場所へ行くには他に選択肢が無いので出入り口まで一旦戻って遠回りすることに(泣)。
そして目的地まであと数kmとなる片側1車線の農道に軽トラが数台停まっていました。
「農家の皆さんが田んぼの手入れかな?」と思ったらなんと数名の農夫の方の片手にカメラが!!
周囲の田んぼを見回すと軽トラの真横の田んぼに「コウノトリ」が!?
嘘!?何故ここに!?と事態が飲み込めず混乱。車を停めて慌てて自分もカメラを取り出します。
まだ居る!間に合った~♪
ぱっと見、アオサギのようだったがこちらのほうがひと回り大きく、当然顔立ちが違います。
体長は1mほどか。
考えてみればサギ類や白鳥なども日中、田んぼや畑で餌を捕っているので不思議はないが、初めて見るこの光景に大興奮♪
近い!近い!(最短距離、約4m!)フレームに入り切りません!
(ちょっと目が怖い・・・・・)
田んぼの鮒を捕まえていました。
しかしこの子、逃げないんだな~。これが。しばらく軽トラのお父さんたちの目前でうろちょろ。
よく見ると足環が付いていますね。これが保護され放鳥された証。人馴れしているのも当然か?
すると、ほどなくして飛び立ちました。(飛翔姿は背景に民家が写り込んでしまったため自粛。残念ながら後ろ姿のみで(泣))
翼を広げると2mほどになります。
他の探鳥地でも見かけたことがありますが、農家の方の中にも野鳥ファンはいらっしゃって仕事中に鳥を見かけたらいつでも写真を撮れるよう軽トラにカメラ機材を積んでいるそうです(笑)。
ちコウノトリたちは、ちょいちょいこの周辺の田んぼに来ているらしい。
少しお話を伺ってから車に戻り、すぐさま営巣場所へ。
おお!見えました。巣の鉄塔。だが遠いなぁ・・・・・・・。目見当で距離は4~500mだろうか?
しかし近づくわけにもいかないので土手の上から望遠レンズで狙います。(でも小さいので思い切りトリミングしてます。)
巣に居るのは恐らく今しがた田んぼに居たのとは別の個体。田んぼに居たのがオスだとすれば巣に居るのはメス?(オスメスの区別がつかない(笑))
分かりますか?親鳥の足元に小さな2つの頭。雛です。
暫く見ていたが親は羽繕いをする間、雛たちはたまに顔を出していました。
そこへ先程の親と見られる個体が戻ってきて「夫婦の舞」?(挨拶かな?)
挨拶が終わると元から巣に居た個体が変わって餌場へ向かいました。
メス「まったくいつまでご飯食べてんのよ!遅すぎて私お腹ペコペコよ!(怒)」
オス「ごめん。つい美味しすぎて・・・・」 |柱|ヽ(´・_`・。)反省…
メス「ほら!どいてよ!」(ㆀ˘・з・˘)
・・・・・・てな具合でしょうか?(笑)

このペア、実は例の足環からそれぞれの生誕地が判明しているそうです。
千葉県・野田市のコウノトリの里から放鳥された「ひかる」(オス4歳)
徳島県・鳴門市の電柱生まれの「歌」(メス2歳)のペアだそうです。
関東と四国、赤い糸で結ばれていたのかもしれません♪
イメージで幸せを運んでくるコウノトリにほっこりした幸せのおすそ分けを頂いた気分です。
いやあ初見のコウノトリが見られて大満足でしたが、最初に通行止めに遭遇し遠回りしたおかげ?で超至近距離で見られてラッキーでした♪こんな距離、動物園でなければほぼ無理でしたから(汗)。
※営巣場所の詳細は今回伏せておりますが判っても決して巣には近づかない、大きな音(花火や大声など)で脅かさないようにしましょう。
有志の皆さんが日々ご苦労なさって保護活動に勤しまれております。我々はその恩恵に預かっているだけですので感謝しながら「遠くから」保護鳥コウノトリの成長を温かく見守っていきましょう。
これは他の野鳥にも言えることですが、少しでも近づきたくなる気持ちは私も痛いほど分かります。その気持はお互いにグッと抑えて楽しみましょね~♪
そしてオッサンは次の探鳥地へ向かうのであった(笑)。スタコラサッサッε=ε=┌( ;´゚ェ゚)┘