
仙台に連泊する理由。
ここでもやはり震災の爪痕をこの眼で確認すること。
先ほど、早起きして仙台の東部地区?とでもいうのでしょうか。
被害が大きかったという「荒浜地区」から仙台空港の周辺を巡ってきました。
気仙沼と同じように、震災から約1年8ヶ月が経ち殆どの湾岸地域は更地になっていましたが、一部の個人宅や建物は残っていてその光景は心が締め付けられそうです。
中には修復して現在もお住まいのお宅もありましたが、その中に数軒綺麗に建て直したご自宅が・・・・・・しかし、よく見てみると1階部分の窓や玄関にはコンパネ(ベニヤ板)で目張りがしてあります。
ということは、夢を実現し憧れの「マイホーム」を建てた直後に津波の被害に遭われたのでしょうか?
流されずに残っていることが、部外者の私にはより一層辛く目に映ります。(とてもじゃないですが、私には写真には残せません・・・)
住宅が損壊し更地になっても、家の敷地を示すブロックの一部など区画の跡が残っています。
その中の一部のお宅にはビンに一輪の花が手向けてあったり、ジュースが恐らく玄関先に置いて供養されているのは非常に忍びない光景でもあります。
そうした中、歩いていると他と少し違った区画がありふと足を留め観察してみるとそこはお寺の墓地でした・・・・・。
それに気付いたら、思わず手を合わさずにはいられません。
未だに墓石が倒れたままです。
お寺の本堂も倒壊したままです。
行政、役所の仕事もこの状況下では圧倒的に人手不足なのでしょうが家や家族、ご先祖様が流されてなお2年近くもこの状況で晒されていることは当事者にとっては身を切られる想いでしょう・・・・。
法律でがんじがらめの現実に復興は全く進まず・・・・・。
そんな中、政府関係者は自らの保身に走り次期政権を取らんと奔走する。
政治の空白だけは避けなければなりませんが、過去の政権然りの大口を叩く割に実際に与党になると動かない(動けない)情けない政治だけは次期政権にはして欲しくありませんな。
ましてや官僚の意のままに「復興予算」を手前勝手に解釈し、他の事業に使うなど以ての外。
その御方たちは、ご自身の子供たちには「人の気持ちを考えなさい」と育てているのでしょうか?
私を含め、所詮他人事の考えの人が多いのでこんなに復興が進まないのでしょうね・・・・。
この後、松島まで足を伸ばしてみます。
あの綺麗な景色はまだ観ることができるのでしょうか?
被災地以外の皆さんは、一度で良いからこの風景をご自身の目で見て下さい。
報道映像だけでなく肌で感じることで、価値観が変わると思います。
少し山へ向かえばTOP画像のような素晴らしい景色が観られるというのに・・・・
これが同じ日本の現状ですよ!
Posted at 2012/11/28 09:50:54 | |
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