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イイね!
2014年10月22日

形ある物はいつか壊れる

私は小学4年の夏、父親の仕事の関係で同じ市内でしたが引っ越しをした経験があります。

先日実家から電話があり、引っ越す前に住んでいた家の隣りのおばさんが亡くなったと連絡がありました。
年齢的には90代だったので、とても残念ではりましたが大往生だったと思います。

おばさんには本当に色々とおせわになりました。
母親が夕飯を作っている時に調味料が足りなくて借りに行ったり(昭和40年代なら珍しい事じゃありませんよね)、暑い夏の午後には勝手に上がり込んで風通しの良い2階の部屋で昼寝したり・・・。

ある日、自分の家で何かを壊して(多分茶碗を割ったんだと思います)母親にこっぴどく叱られた時、わんわん大泣きしながら家を飛び出し、向かったのは隣りのおばさんの所。
大泣きの理由を尋ねられたので訳を話すと、おばさんは『形のあるものは、いつか壊れるんだよ。』と言いました。
お馬鹿な私は、『だから茶碗を割ったのは仕方ないんだ!』位にしか思いませんでしたが、おばさんは壊れる事を前提に、だったら壊れない様にするのはどうしたらいいのか?を、自分で考えなさいと教えて下さったんですね。

走り終えた後にFWの拭き掃除をしながら、いつも私はおばさんが言ったこの言葉を思い出すんです。
走れば飛び石で傷が付き、潮風を浴びた金属は錆びます。天気の良い日には紫外線で塗装が色褪せ、樹脂製の部品も劣化していきます。そんな事は当たり前ですよね。

だったらどうするのか・・・です。出来る事は限られています。それを如何に欠かさずやり続ける事ができるか、です。

博物館に保存されているバイク達は、飛び石の危険もありません。潮風や紫外線にも晒されません。
そうしたバイクのコンディションって、どんなだろう・・・素朴な疑問でした。

今日は仕事が休みでしたので、スズキ歴史館に行って参りました。
スズキ株式会社の歴史を学ぶでもなく、懐かしいバイクを見に行った訳でもありません。
目的は、展示されているバイクのコンディションを自分の目で見る、ただそれだけです。

今週末は那須へ行きますので、極力出費を抑える為にひたすら下道です。
朝の通勤ラッシュを避け、早朝に出発しました。
到着したのは予約してあった11時の30分前。


浜松には7年ほど住んでいた事がありますが、スズキ(株)本社に来たのは実は初めて。
それでもナビも使わず、本社の地図を一度も見る事なく、ほとんど道をまちがえる事なく到着する事が出来ました。
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通りを挟んだ本社の向かいがスズキ歴史館です。


入口には新旧のレーサーが数台並んでいます。










階段を上がります・


2階は自動車の出来るまで、の展示です。
企画会議からデザイン、モックアップ、衝突を始め数々の実験を経て市販化されるまでの過程が実物やCG、映像を交えて解り易く解説。
工場での生産ラインを一部再現して車が出来るまでの過程も説明されていて、小学校の社会科見学にも多く利用されています。

そして3階へ。
3階はスズキ(株)の歩んできた歴史の展示です。バイクの展示も、この階。

黎明期の車両は割愛します。私の世代はこの辺りから。1976年製のGS400。


ここからは正に私達世代のバイク。GSX400FS。


エンジン&ブラッククロームが施されたマフラー。


マフラーエンド部。


リアのドラムブレーキ。


フロント脚回り。アウターチューブ、キャリパー、ANDF、ディスクローター。


ステップブラケット。


ステップ。


外装。








GSX400FWと同じ1983年製、RG250Γ。


フロントカウリングとスクリーン。




チャンバー。


ステップ、ペダル、ブラケット。




ホイール。


外装。




メーター周り。


GSX400X。


エンジン&マフラー。


ステップ、ペダル、ブラケット。


ライト周り。




フロントブレーキ、ホイール、アウターチューブ。


リアブレーキキャリパー。


リアショックユニット。


XN85。


フロントカウリング。


エンジン、マフラー。


ステップ、ブラケット。


トップブリッジ。


ウィンカー&ネジ。


外装。






RG400Γ。


アッパーカウリング&ミラー取付部。


こんな感じです。
もちろん基本的に新車ですが、此処はやっぱり仕方ないんだなぁ・・・と思う部分や、この部分の整備は自分でやり方でも正解だな、と思う部分もあって勉強になりました。

ここからはただの画像です。
GSX-R750。


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色々と参考になり、行って良かったです。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2014/10/22 23:50:40

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この記事へのコメント

2014年10月23日 14:04
昭和の古き良き時代を思い出させる前説 大人の話には常に何かメッセージが込められてる。
それに気づくのはやっぱり自分が親になってから。 うちの子たちがわかってくれるのも とーぶん先かな?(笑)
FSインパルスはそんなとこで寝てないで我が家に来た方がいいですよ!溺愛してあげるから(笑)
Xインパルスは画像に参考になる部分があり助かりました。貴重なレポートご苦労様でした!
コメントへの返答
2014年10月23日 21:55
自分自身が親の立場になって、子供の頃に親から言われた事がようやく理解出来る…そんな事って多いですよね。
知らず知らずのうちに、自分と同じ年齢だった当時の親と現在の自分を比較しているんです。そして全然駄目だな…と、自分自身が嫌になったり。
昔も今も親の事は堅物だと思う気持ちは変わりませんが、今の自分よりずっと大人であった事は確かです。

400Xの画像が風神さんの参考になって良かったです。
昨日は室内保管の新車のコンディションをじっくりと見る事が出来て、大変参考になりました。
そこから学んだ事は、今後に活かしていきます。
2014年10月23日 22:38
博物館行きましたかっ!
ご存知の様に僕も5月に行きましたけど、以外な陳列車の程度に驚きました。
『いかにも』のショールームコンディションじゃ無いですよネ。
新車からの状態では無く、どう見ても有る程度の使用車を後から持って来た様な。
これはわざとなのでしょうかねー?
最後の写真のR750なんて可哀想な位・・・。(置かれた位置も含めて)

やっぱり肝心なのは『オーナーの愛』でしょう。
【^_^】
コメントへの返答
2014年10月23日 23:15
やっぱりcwr3072さんもそう思われましたか…!
確かにそうなんですよ。予想していたコンディションとの違いに、私も“見せる”用なのかな…って思っちゃいました。
全体的にあっさりしている上に、R750なんて奥に展示されちゃったりして(笑)。
あれがスズキのスズキ足る由縁なのでしょうか…ナゾです(笑)。
2014年10月24日 0:10
もてぎサーキットのホンダコレクションホールには2回程行きました。
こちらは完璧なショールームコンディションです。整備工場が併設されているので
そのような状態を維持できているのかと思います。
SUZUKIの秘宝館はまだ行った事がないですがいつかは行かないといけない。
そんな風に思ってます。逆にこの写真見て安心したのは僕だけでしょうかね?
SUZUKIにショールームコンディションは望まないです。どっか遣れてたり
欠品していたりしてもいいと思う。そういうメーカーなんだから(笑)
コメントへの返答
2014年10月24日 0:33
秘宝館!それいいかもです(笑)。
その名前の方が何だかしっくりくる様な…。

その気になって直そうと思えば、向かいの本社だろうが市内の外注先だろうが、いくらでもあると思うんですよ。
でも直さず。そのまんま。
来訪者に???と、疑問符を付けさせたまま帰らせるスズキ歴史館の謎です。
2014年10月24日 23:41
近年のホンダはなにかと専用パーツですぐ絶版と聞いていますので、ミュージアム車両だけ状態が良くてもなぁという気もします。

あの鈴木がシート脇の外から見えないグリップなんか設計し直さんじゃろとINAZUMA400用GIVIステーをポチってみたところ、取り付けステーのサイズも向きも変わってました。きっと設計図なくしたんだわ可愛そうに、と思ったのは鈴菌の影響とみて間違いないと思います(^_^;)

それにしても磨き傷とか、「展示車」じゃなくて「デッドストック」ですよねぇ。
コメントへの返答
2014年10月25日 3:34
fib618さんも、やはりそう思われますか。
私も展示車両はきっとピカピカに違いないと勝手に決め付けていましたので、実際目にしたコンディションとの違いに少々驚きました。
展示車両だからピカピカでなくてはならない…という事も無いとは思いますが、普段Bright Logicさんで見る車両の方が綺麗だったりする(笑)場合もあって、実は別の場所に綺麗な車両はちゃんと保存されているんじゃないか?と、つい勘繰ってしまいました。
部品に関しては互換性のある物は統合される事もある様で、発注して届いた部品を良く見たら、装着に問題は無いものの、形状が以前と違ったという事は、スズキの場合珍しくありません。
全く色んな意味で期待を裏切らせる事が多々ありますが、惚れた弱みです(笑)。FW以外のバイクに乗り換える可能性は、私に限ってはゼロです。

プロフィール

FWに乗りたくて取得した二輪免許。以来、FWばかり乗り継ぎ、気が付けば既に30数年・・・。 期日未定のFWR化計画を潜かに遂行するもパンフレット以外、部品...
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