私は小学4年の夏、父親の仕事の関係で同じ市内でしたが引っ越しをした経験があります。
先日実家から電話があり、引っ越す前に住んでいた家の隣りのおばさんが亡くなったと連絡がありました。
年齢的には90代だったので、とても残念ではりましたが大往生だったと思います。
おばさんには本当に色々とおせわになりました。
母親が夕飯を作っている時に調味料が足りなくて借りに行ったり(昭和40年代なら珍しい事じゃありませんよね)、暑い夏の午後には勝手に上がり込んで風通しの良い2階の部屋で昼寝したり・・・。
ある日、自分の家で何かを壊して(多分茶碗を割ったんだと思います)母親にこっぴどく叱られた時、わんわん大泣きしながら家を飛び出し、向かったのは隣りのおばさんの所。
大泣きの理由を尋ねられたので訳を話すと、おばさんは『形のあるものは、いつか壊れるんだよ。』と言いました。
お馬鹿な私は、『だから茶碗を割ったのは仕方ないんだ!』位にしか思いませんでしたが、おばさんは壊れる事を前提に、だったら壊れない様にするのはどうしたらいいのか?を、自分で考えなさいと教えて下さったんですね。
走り終えた後にFWの拭き掃除をしながら、いつも私はおばさんが言ったこの言葉を思い出すんです。
走れば飛び石で傷が付き、潮風を浴びた金属は錆びます。天気の良い日には紫外線で塗装が色褪せ、樹脂製の部品も劣化していきます。そんな事は当たり前ですよね。
だったらどうするのか・・・です。出来る事は限られています。それを如何に欠かさずやり続ける事ができるか、です。
博物館に保存されているバイク達は、飛び石の危険もありません。潮風や紫外線にも晒されません。
そうしたバイクのコンディションって、どんなだろう・・・素朴な疑問でした。
今日は仕事が休みでしたので、スズキ歴史館に行って参りました。
スズキ株式会社の歴史を学ぶでもなく、懐かしいバイクを見に行った訳でもありません。
目的は、展示されているバイクのコンディションを自分の目で見る、ただそれだけです。
今週末は那須へ行きますので、極力出費を抑える為にひたすら下道です。
朝の通勤ラッシュを避け、早朝に出発しました。
到着したのは予約してあった11時の30分前。
浜松には7年ほど住んでいた事がありますが、スズキ(株)本社に来たのは実は初めて。
それでもナビも使わず、本社の地図を一度も見る事なく、ほとんど道をまちがえる事なく到着する事が出来ました。
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通りを挟んだ本社の向かいがスズキ歴史館です。
入口には新旧のレーサーが数台並んでいます。
階段を上がります・
2階は自動車の出来るまで、の展示です。
企画会議からデザイン、モックアップ、衝突を始め数々の実験を経て市販化されるまでの過程が実物やCG、映像を交えて解り易く解説。
工場での生産ラインを一部再現して車が出来るまでの過程も説明されていて、小学校の社会科見学にも多く利用されています。
そして3階へ。
3階はスズキ(株)の歩んできた歴史の展示です。バイクの展示も、この階。
黎明期の車両は割愛します。私の世代はこの辺りから。1976年製のGS400。
ここからは正に私達世代のバイク。GSX400FS。
エンジン&ブラッククロームが施されたマフラー。
マフラーエンド部。
リアのドラムブレーキ。
フロント脚回り。アウターチューブ、キャリパー、ANDF、ディスクローター。
ステップブラケット。
ステップ。
外装。
GSX400FWと同じ1983年製、RG250Γ。
フロントカウリングとスクリーン。
チャンバー。
ステップ、ペダル、ブラケット。
ホイール。
外装。
メーター周り。
GSX400X。
エンジン&マフラー。
ステップ、ペダル、ブラケット。
ライト周り。
フロントブレーキ、ホイール、アウターチューブ。
リアブレーキキャリパー。
リアショックユニット。
XN85。
フロントカウリング。
エンジン、マフラー。
ステップ、ブラケット。
トップブリッジ。
ウィンカー&ネジ。
外装。
RG400Γ。
アッパーカウリング&ミラー取付部。
こんな感じです。
もちろん基本的に新車ですが、此処はやっぱり仕方ないんだなぁ・・・と思う部分や、この部分の整備は自分でやり方でも正解だな、と思う部分もあって勉強になりました。
ここからはただの画像です。
GSX-R750。
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色々と参考になり、行って良かったです。
Posted at 2014/10/22 23:50:40 | |
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