以前はサーキットから車で10分ほどの場所にある県営の宿泊施設でしたが、一昨年から諸事情により亀山IC近くのビジネスホテルになりました。
距離的にはだいぶ遠くなってしまいましたが、バイク乗りの利用者も結構いらっしゃいます。
朝食はバイキング。最近ではこのスタイルがほとんどですね。
和洋揃っていて白米党にもパン党にも、どちらにも対応。
もちろん両方でも(笑)。
ついつい欲張ってあれこれ皿によそってお腹が苦しくなる位食べてしまい、毎回バイキングは食べ終わった後には後悔するんです。貧乏性なんだよなあ、まったく!
皆さん早めにロビーに集合。寝坊助なんて一人もいません。
気合い入ってます。
さあ、バスに乗り込んで出発!
30分でサーキットに到着。
真っ直ぐ自分の席には行かず、向かうは昨日昼食で利用したS-PLAZA。
何があるのかって?
クーラーかあるんですね~。サーキット内でエアコンが効いて涼しい場所は限られています。スタートまでは時間があるので、少しでも身体を休めて体力温存!
この涼しさはクセになります。きっとまた来年も来ちゃうんだろうな~(笑)。
ソファーに腰掛けていると少しうとうとしてしまいました。
しかしいつまでも寝ている訳にもいきません。寝起きでグズりながら移動。子供かよ!まったく(笑)。
エントランス。もうここまで来るだけで暑さでぐったり。
どうして夏ってこんなに暑いんだろう・・・冬になると夏の暑さが恋しくなり、早く夏が来ないかなあ!なんて思っているのに、肝心の夏が来ればこの有り様ですからね。
昨年は仕事の都合で休みが取れなかった為にエアコンの効いた家でテレビ観戦してみて、やっぱり8耐は暑くてもサーキットで観ないとダメだ!と思って来た訳ですが、来たら来たでぐでぐで。分類学的にはナマケモノ科です。
やっとの思いで自分の席へ到着。
スタンド席は全席指定で、メーカー別に区分されています。ヨシムラ応援ツアーなのでSUZUKI応援席の一画。
応援用にSUZUKIからシャツと帽子、小さなフラッグが支給されます。もちろん色は全て青。
スタート時刻が段々迫ってくると、コース上はチーム関係者、部品メーカー関係者、プレス、運営側スタッフ、そしておネエたま達でごった返してきます。
決勝戦出場チームの紹介、国歌斉唱など着々とオープニングセレモニーが進行していき、風船が空へ一気に放たれると、いよいよだな~という気持ちに。
自分が出る訳じゃないのに緊張します(笑)。
スタートの用意も大方終わると、コース上には必用最低限の人だけになります。
スタートの11時30分が刻一刻と迫ってきます。ライダーは決勝戦前のウォームアップランを開始。
ウォームアップラン終了。
昨日供花をお渡した#1のヴァンサン選手と#12の津田選手。
2人とも頑張ってね!
各車スターティンググリッドへ。
8耐はル・マン式スタートと言ってマシンとライダーがコースを挟んで向かい合わせになり、カウントダウンと共にシグナルの赤が消えたらライダーがマシンに駆け寄り、跨がって走り出すというスタート方法です。
以前は軽量化の為にエンジンを掛ける為のセルモーターという部品が付いていなかったので、ライダーがマシンを押してエンジンを掛けなければなりませんでしたが、今はレギュレーションの変更でセルモーターが付いています。
ライダーはハンドルに付いたスイッチを押すだけでエンジンが掛かります。
津田選手は2番グリッド。
頑張れ~!
カウントダウン10、9、8、7・・・一瞬の静寂の後、エンジンが掛かる爆音と大歓声と共にスタート!
津田選手、今年は遅れずに跨って・・・
???
#12エンジンかからず!
おいおい!どうしちゃったの~?
やっとスタートした時には既に他のチームはフル加速状態でバンバン抜かれ・・・
全車1周目を無事に戻って来たものの、ヨシムラは11位でコントロールラインを通過。11位と言っても、まだ先頭とのタイム差はそんなに開いていないので、まだ挽回出来るポジション。
スタート早々、西コースでは小雨が降り始め波乱の幕開け。
が、しかし!他車と接触して津田選手、2周目にして転倒。
津田選手、やっちまった~。夏が終わった・・・。
幸いダメージも少なく再スタートは出来たものの、ピットまで戻って壊れた箇所を修復している間に、先頭集団は離れていくばかり。
これで完全に優勝戦線からは離脱してしまいました。
仕方ない。パドックでも行ってみるか。
走り終えたライダーの素顔が見られる、鈴鹿の楽しみの一つ。
TEAM KAGAYAMA。今年は車体下半分が青のカラーリングに変更。
ヨシムラのピットへ。
なんとクーリーさんがピット内のモニターで観戦中。
昨日のトークショーや前夜祭の様子を見ていたら、もう会える機会って二度と無いんじゃないかという気がしました。
何とかサインを貰っておかなきゃ。
何とそこへタイミング良く辻本さんが!
『辻本さん、サイン貰ってきてぇ・・・』
『いいよ、こっち来なよ』
『マジっすか~!失礼します!』
ヨシムラピットの中で・・・あ、ありえへん!
『サインが綺麗に書けないからピンと張った方がいいよ。』と辻本さんからアドバイスまで。
辻本さん、クーリーさん、ありがとうございました!
ピットを出ると人だかりが。
ケビンだ!
ケビンはメーカーを問わず人気者。
一緒に。
走り終えた津田選手。奥さんが津田選手の首筋を後ろから冷やしています。
お疲れ様!
今年の鈴鹿は長いことでしょう・・・。
レースなので上手くいく事、いかない事、色々あります。
残念じゃないと言ったら嘘になりますけど、レース中のアクシデントです。誰も責める事は出来ません。
今年はちょっと上手くいかなかったけど、いつか表彰台の一番高い所に登って下さいね!
隣りのSERTのピット裏では使い終わったタイヤのカスをヘラで落としてました。
S PULSE DREAM RACINGのテントで休んでいると水谷さんと岡本さんがひょっこり。
少し暗くなってきたので、そろそろ自分の席へ戻らなきゃ。
あっという間に暗くなって。サイリウムを点灯して応援。
SUZUKI応援席で渡されるサイリウムは予め青が点灯する様にセットされていますが、実は底の所にスイッチがあって赤、黄緑、ピンク等、様々な色にする事が出来ます。
ゴール間近。
19:30、ゴール。レースが終わった。夏が終わった・・・。
表彰台は見ずに、混雑する前に撤収。
観覧車の緑色が物悲しく光る。
ウトウトしているうちに静岡に無事到着。運転手さんも遅くまでお疲れさまでした。
〆のラーメン。
鈴鹿8耐を観ていて、勝負の世界は厳しいものだと改めて感じます。
8時間って長い様ですが、実は開始10分で勝負はついている様なものではないでしょうか。
確かにトップ集団で走っているのに転倒してしまう事もありますけど、開始10分経過の時点でトップ5以内にいなければ優勝争いからは確実に脱落です。7時間50分後のゴールは必ずこの時トップ5以内のチームですし、表彰台もまた同じ。
そして転倒や大きなメカトラブルが無い事も優勝への条件。
鈴鹿8耐に向けて各チームも体制を整え、マシンを整備し、練習を重ねてきているのに、いざ本番となるとそれまで一度も出なかったトラブルが発生したり。
そういった意味で毎年勝ち続けるYAMAHA Factoryは本当に凄いと思います。もちろんYZF―R1や中須賀選手をはじめとするライダー、吉川監督を中心としたピットクルーも凄いのかもしれませんが、おそらくレース中にもマイナートラブルは発生しているのではないかと思います。
しかしそれを結果に繋げないところが他のチームと一番大きく違うところなのでしょう。
企業の規模としてSUZUKIやヨシムラは確かにYAMAHAやHONDAとは比較にならないのかもしれませんが、それは今年の鈴鹿に始まった事ではありません。厳しい状況の中でもヨシムラは過去4回の優勝経験を持っています。
規模や資金だけが結果を左右するのであれば、運だけでそれはあり得ないでしょう。
今のヨシムラに足りないもの、それは果たして・・・。