・・・とは言っても別に癌を宣告された訳でもなく、他の大病を患った訳でもなく、毎年秋に会社で行う健康診断の結果も悲しくなるほど異常ナシ。
今のところ至って健康です。
相変わらず大袈裟なタイトルですみません(笑)
今年もまた1月29日がやって来ました。
呑気に生きてきた私も、お蔭様でとうとう52歳。
定年まで37年もあるんだ~と入社日当日からうんざりしていた事がついこの前の出来事の様な気がしますが、残すところあと8年(あくまでもそれまで元気でいれば・・・の仮定で)。
最近自分の定年後、とりわけバイクライフってこの先どうなんだろうと、時々考える様になりました。
つまりいつまで乗れるのかという、およそ50前後のバイク乗りの方なら誰もが考えるテーマ。
しかし自分の寿命なのにいつまで元気でいられるかなんて分かりませんから、誰も正確な答えを出せません。
静岡の街中からほど近い某所。
 
35年前の昭和58(1983)年、いつもこの数軒奥の家の前に1台の250FWが置いてありました。色は黒赤。
当時は高校3年.。学校帰りに毎日、FW見たさにわざわざちょっと遠回りしてこの場所を通って帰りました。
毎日FWの横を通り過ぎる時にスピードを落としてガン見していく高校生など(日によっては何度も往復 笑)、さぞかし怪しかったに違いありません。
 
全く悔いの無い人生を送った人などいないでしょう。
欲深い私なんぞ尚更です。
しかし出来る限りで結構なので、少しでも悔いを減らす事が出来ればそれでOKです。
バイクライフのスタートは1984年9月、大学1年の時に購入した黒赤250FWでした。
釣りは鮒に始り鮒に終わると申しますが、私の場合はどうやらそれがバイクライフにも当てはまる様です。
最後のバイクは250FW・・・FWに乗り始めた頃から漠然と思っていましたが、最近ではそれが確信になってきました。
もう400FWは飽きたのかって?まさか(笑)
400FWは少なくとも銀河系一格好イイ乗り物だと今でも思っています(*意見には個人差があります)。
それならずっと乗り続ければいいじゃないかと思われる方が大半だと思いますし、それは正論だと思います。
しかし数年前の、ある真夏の夜更け。
その日も夜走りから戻っていつもの様にFWを拭いていた時、この400FWは自分で乗るだけが唯一楽しむ方法なのか?、本当にそれだけで幸せなのか?と、ふと感じました。
いや、急にその考えが頭の中に入り込んできた、と言った方が正しいのかもしれません。
もっと単刀直入に言うなら、目の前のFWがそう語りかけてきた様な気がしました。
折しも静まり返った真夏の夜更け、裏山では時々蝉が思い出した様にジジ・・・と鳴いたりするシチュエーションだったものですからゾクっとしました。
そんな事はそれまで一度も考えた事がありませんでした。
怖さを押し殺しながら、FWを拭く手は休めずに努めて冷静に考えました。
初めてFWに跨がった19の秋から今この瞬間に至るまでの経緯、この400FWとの巡り合わせやコンディション、集りつつある部品の数々、出逢った人々や自分の今現在の環境等を寝不足で朦朧とした頭の中で一度積み上げ、それを1つ1つ整理しながら並べ直していくと、あ・・・そういう事なんだと、ちょっとだけ理解出来た様な気がしました。
こんなに沢山の楽しい思い出や(たまには痛い思い出も)、人との出逢いを経験させてくれたFWに今まで何一つ恩返ししてなかったじゃないか!
こんな単純な事、どうして今まで気が付かなかったんだろう!
もしその考えに従って行動したとして、その後は?
やはり250FWか・・・。
その250FWが体力的に乗れなくなったら、その時が自分のバイクライフの終焉なのでしょう。
小さい排気量のバイクに乗る事はせず、潔くバイクを降りよう。
 
いつかはそんな日が来るんじゃないかと、以前から少しずつ集めている250FWの部品。
35年も経つと、さすがに部品も集めるのが大変になってきました。
中古のサイドカバ-.。
艶も少し無くなってはいますが、幸い黒い樹脂部分の焼けも少なく年月を経た中古部品である事を考えれば上等でしょう。
艶は清掃の後で磨けば多少戻るかもしれませんが、やってみなければわかりません。
 
 
こちらは新品。
 
フロントフェンダ-。
 
もちろん多少の保管傷はあります。
以前はそんな事ですら気になっていましたが、最近ではそれもこの部品の歴史の一つだと感じる様になりました。
よくぞこの状態で現代に現れてくれたと感じます。
 
 
十分じゃないですか、35年も前に作られたんですから。
 
純正部品のシールもこんな所に付けてくれてありました。
 
懐かしい色。
 
スズキ社内では黒い部分の色が色番号13Z、色名はスペース  ブラック。細かなラメが入っています。
赤い部分の色は色番号00J、色名はキャンデー  ジプシー  レッド3。色名の通り通常のメタリックではなくキャンディ-塗装。
 
 
この2色の組み合わせは86Sという色番号とされ、基本的には400FWの1型黒赤と同じ塗色です。
学生の頃は年に2度のペースで転倒していましたので、その都度アルバイトで貯めたお金を新品部品に注ぎ込んで交換してたいた経緯から、新品の色は頭に叩き込まれています.。
 
 
さて,最後のバイクとなる250FWは、どんなバイクにしよう・・・若い頃から考えてはきましたが、もう一度ゆっくり整理しながら考えてみよう。
  Posted at 2018/02/01 23:35:15 |  | 
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