プジョー 106

ユーザー評価: 4.11

プジョー

106

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 あらゆるクルマには、楽しみ方という物が存在する。  ケイターハムやロードスターなら、軽さと一体感を。マスタングやGT-Rなら、溢れるパワーと獰 - 106

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 あらゆるクルマには、楽しみ方という物が存在する…

おすすめ度: 3

満足している点
 思えば程度の悪い、安い中古を買った。納車前の状態では助手席側に大きな凹みがあり、マウントは死んでいる。訳の分からないオカルトパーツを付けられ、濡れた犬のような状態だったと思う。

 しかし、買ってからの日々は夢のようだった。
 あの憧れの106を、自分が運転しているのだ! と考えただけで頬が緩んだ。もうこれから先の人生で、二度と同じ感覚を味わうチャンスは訪れないとすら思う。
 雑誌のよくあるベタ褒めレビューみたいな話だが、交差点で曲がる、信号で止まる。それだけでこれだけ楽しめるのか、という思いが沸き上がってくるのだ。言っておくが、自分はプジョーから袖の下を受け取った訳でもなければ上司から好意的に書けと言われた訳でもない。
 なんてこった! と言って差し支えないその楽しさは、なかなか他のクルマでは味わえないんじゃないだろうか。

 コーナリングはひらりひらりと軽快そのものだし、パワーを搾り出すようにブン回るエンジンや所有感を満たすコンパクトなパッケージングも素晴らしい。このクラスとしては珍しい前後ディスク(前ベンチレーテッド、後ソリッド)ブレーキもこのクルマの「しっかり」を支える重要なファクターだろう。
 仰々しい装備は何一つないが、その分洗練されたシンプルさを最大限楽しめる。

 自分の人生において、間違いなく大きな存在になっている106。
 その運転の楽しさは、是非万人に味わって欲しいものである。

 ただし、万人が気に入るとは微塵も思っていない。

 気に入ったなら、「乗る」以外の選択肢はきっと残っていないだろう。

 「楽しみ方」。

 106においては「乗る」という事が既にそれだ。
 惚れる人間はとことん惚れこみ、そうならなかった人間にとっても何故か忘れられない一台になる。そんな不思議な魅力に溢れたフレンチロケットは、これから先二度と出てこないだろう。

 自分はこれからもきっと106を、形はどうあれ愛し続けていくに違いない。
不満な点
 とはいえ、やはり長く乗っていれば当然不満な点も出てくる。好きで好きで仕方がない恋人や妻にだって、そういう物は出てくるものだ。

 まず、このクルマは本当に下らないところが壊れ易い。最たるところを言えばウインカーレバーだろうか。
 走るのには問題ない。レバーを倒す、ウインカーが光る、ステアリングを戻すとレバーも戻る。という動きは一切問題が起きない。
 どこが壊れるかと問われれば、「カチカチ」というリレー音が鳴り止まなくなる事だ。
 実に下らない。走る上では全く問題がないのだから。しかし絶妙に気になるのだ、これが。

 他にも下らない部品は壊れる。
 メーターはしょっちゅう動かなくなるし、ドアの立て付けもどんどん悪くなる。リアクウォーターガラスを開けば、固定部品のプラスチックが劣化して曲がる度にカパカパと開閉を繰り返す有様に。
 クラッチレリーズベアリングに樹脂を使うなんて、一体プジョーは何を考えているんだ?
 テールライトを外せば溜まりに溜まった雨水でズボンはおろかパンツまでびしょ濡れになり、日々急速に劣化していくルーフやボンネットのクリア塗装に青色の吐息が止まらないだろう。

 と、こと故障については列挙に暇がない。106関連の記事や掲示板を見れば、オーナー達による阿鼻叫喚が垣間見れる事だろう。
 それでも、この時代のヨーロッパ車としては故障が少ないのだから憎めない。
 そもそもこの程度の苦しみで降りる気になるならお勧めはしない。そういう人はきっと最終的に国産車やドイツ車に落ち着くだろう。トラブルフリーで乗れるほど甘く出来てはいない。
総評
 あらゆるクルマには、楽しみ方という物が存在する。

 ケイターハムやロードスターなら、軽さと一体感を。マスタングやGT-Rなら、溢れるパワーと獰猛さを。ヴィッツやフィットなら、シティコミューターとしての気軽さを。

 自分自身、以前の愛車はフィットのベースグレード。それも初期型だった。親からのお下がりだったのもあり、メンテは最低限。くたびれ尽くしたATに、高速の坂道を登れば悲鳴を上げるエンジン。抜け切ったショックは小さなバンプでもふわふわと安定せず、ブレーキはまるで年寄りの踏ん張りみたいなあっけなさだった。

 そんな自分が、高校時代から憧れていたクルマがあった。その名前をプジョー106という。

 街で見かけて、ほとんど一目惚れに近かったかもしれない。愛らしくもしっかりとしたスタイリングや、愛嬌を感じさせつつも凛々しいフロントマスク。走り去る後ろ姿からは、元気のいい排気音。物心ついた頃からクルマバカの親父に育てられた自分にとってはどのクルマにも魅力があったものだが、こいつは格別だった。
 それ以来頭の片隅にずっとその姿を映し、どういう訳かアメリカで大学生として過ごし、帰国。さぁ、クルマを買おう! となった。

 親父が最初に勧めてきたのは、日産のエクストレイルだった。確かに今時っぽいし(当時)、若者に人気もある。レジャーにドライブに持ってこいだし、その気になればクロカンだって出来るだろう。だが、自分の答えは「NO」だった。そんな重い、大きい車はいらなかった。
 次に親父と相談して候補に挙がったのが、ゴルフⅣのGT。「ハッチバックがいい」と思ったのはきっと片隅にあった106への恋慕だと思うが、それでもゴルフには正直あまり魅力を感じ得なかった。GTIは予算オーバーだし、そもそもスタイリングにも不満があった。野暮ったいリアビューだ。
 そこで「これは!」という一台があった。プントのHGTだ。そこそこ走りにも力を入れたいという思いがあったからこその選択だった。

 が、いざ買うと思った矢先に頭をよぎったのが、今の愛車である106の存在だった。

 小さくなきゃ嫌だ、リアビューが野暮ったいのは嫌だ、スポーツしたい。
 その三つを完璧に汲み取っているクルマが、まさに106だった。
おすすめポイント

ターゲット

ヤング向け

スタイル

スポーティ、キュート、お洒落

ドライビング

スポーティ、運転が楽しい、キビキビ感がある

インテリア

室内が広い、ラゲッジルームが広い

エコ

燃費がよい

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