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今回、996ターボのリアスポイラー警告灯キャンセラーをドイツのショップから購入するにあたり、DPDという運送会社をはじめて使いました。
いそぎでもないし安いのでつかったところ到着に3週間ほどかかりました。（連絡いれなければもっとかかりました）

日本では延着等のトラブルが多いようですが、自転車のような大型商品の個人輸入では送料に数万円の差がでることもあり使われているようです。
検索しても日本で延着等のトラブルの対処を書かれたサイトがなかったので連絡先を書いておきます。

まずDPDに日本法人はありません。通関士もいません。
私はトラッキングしたら成田税関で10日間とまっていたので、ドイツのDPDに問い合わせました。
https://www.dpd.com/de/
そもそも公式サイトがなかなか見つからなかったけど、問い合わせはメールも電話も英語でOK。
電話しておしえていただいた事は、DPDはヨーロッパから日本におくる荷物はすべてエールフランス便で、ヨーロッパのどこの国に注文しようがフランス経由で、日本のどこから注文しようが成田経由になります。
日本の通関業務は「JPサンキューグローバルロジスティックス」という会社に委託しています。
http://www.japanpost-sankyu.com/

>※追記：現在は委託していません。

あまりに通関が遅い場合はこの会社にトラッキングナンバーを連絡すれば調べていただけます。
私の場合は税関で10日間とまっていましたが、連絡した2時間後には通関して翌日荷物が届きました。
ローター等の重量物の輸入にはいいかもです。価格調べてませんがm(__)m

昨年末より続いていたカム制御異常。エラーコード　P1358 Camshaft adjustment　Bank 2 Below limit
やっと原因が分かりました。このエラーはバリオカム制御のソレノイドバルブが原因である事がほとんどのようです。この図の２３番
制御の動画


ここに異常がないとバリオカム機構周辺のチェックになりますが、ディーラーではこの時点でエンジンをおろします。（ポルシェ純正のカム固定治具は車載では使用不能なので）
今回、専門ショップで車載でカムを固定する治具を作ってエンジンをおろさず作業していただきました。


赤い矢印のカム先端が青い矢印のカムアクチュエーターにはいっているわけですが、マグネシウム製のハウジングを介して取り付けられていました。

カムアクチュエーターです。


このマグネシウムハウジングにカムアクチュエータを駆動させるオイルラインが通っています。

カム先端には３本溝がきってあり、ピストンリングのようにリングがはまっており、上のマグネシウムハウジングをかぶせます。その３本のリングの真ん中の１本が破損していました。

ほぼ正常な状態の一番奥のリング。断面はほぼ正方形

摩耗している一番手前のリング。断面はＬ字になっています。
真ん中のリングは砕け散って消滅していました。

真ん中の溝は破損したリングがマグネシウムハウジング内につけた傷です。
穴はイン側とリターン側のオイルラインで、リングがなくなって密封性がないので圧がかからずアクチュエーターが駆動しないのが原因でした。この部品は対策品がでています。

このエラーは車は調子よく普通に走れてしまうし、チェックエンジンも点灯しないのでパワーダウンを体感しないと気が付かないかもしれません。

カバーあけましたが綺麗なものでした。
一番あやしかったチェーンガイドも問題無し。

とりあえず可能性のあるチェーンアジャスターを注文。どうせ国内在庫ないと思うのでアメリカへ注文。今回はペリカンは左側は在庫持っていたけど右はなかったのでDC Automotiveへオーダー。
国内の半額以下。
→数時間後即納できないのでごめんなさいとメールきたのでキャンセル。

検索したら2社からOEM品が出ていて純正を作っているらしき会社のものを注文。ペリカンパーツの前によく使っていたIPSが在庫1個持っていたのでIPSへオーダー。

10年以上前は個人輸入といえばIPSばかりでした。
この部品取り外して触った感触は964なら完全にへたっている感じ。ただ959品番の996ターボ用は当然誰も触ったことがないのでこの感触がへたっているか不明。また直感でオーダーです。

追記
他の996Tの入庫があって比較させていただいたら同じ位のテンション。チェーンアジャスターも問題なさそう。→運よく？IPSが豪雪で部品調達に遅れが出ていたのでキャンセルききました。


あと考えられるのはこれ。99610505173　カムシャフトアジャスター。ただこれの故障だと異音の説明がつかない。そもそも検索しても壊れた記事が1件もみつからないし。
20時30分までイケダ社長と悩んでいました。

とりあえず右のカムの動きが遅れている事は確認できたので、テンショナーまわりあけるのが面倒そうだったので（ターボはエンジンおろす必要あるかもしれなかったので）盲目的にアクチュエーター交換
めだった異音もなかったのでアクチュエーターかと思いましたがはずれでした。治癒せず。交換にSSTまで作っていただいたのですが。
聴診器つかってよく聞いてみたら回転上昇時に異音ありました。

ここのチェーンアジャスターの詰まりもなし。この部品、996ターボは959品番のものが使われており高いです。

残る可能性は上のチェーンガイドか、下のオイルポンプのドライブプレートあたり・・・
下のドライブプレートも恐怖の959品番部品。こんな小物でも$500弱。ポルシェジャパン価格は10万円以上・・・
959品番の部品は997でもGT系のモデルで使われています。
80年代に開発された959の部品がいまだに使われているのはさすが959！けど価格が・・

いまだに過給不良の原因特定できず。
吸気系は組み直し＆弱い部位の対策。
タービン、ペダルセンサーもnp
DVバルブ、ソレノイド、タービンアクチュエーターnp
各部負圧テストＯＫ
エキマニはまた割れていたので溶接修理。

自宅のテスターも復活したのではかってみるとP1358のカムシャフト異常は続いているので
左右の動きを表示すると右のカムシャフトの動き悪い。（私のテスターではできなかったのでイケダエンジニアリングさんでチェックしていただきました）
ミスファイア無し。



とりあえず図のカムシャフトアクチュエーターとバルブアクチュエーターを交換してみます。
これで治らなかったら・・・・
どこだろう？
油圧ライン？オイル管理はけっこういいし・・
ヘッドあけてチェーンテンショナーまわりのチェックくらいしか思いつきません！