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2017年01月21日 イイね!

リニューアル・トヨタ博物館~先人の偉業に触れる喜び~

リニューアル・トヨタ博物館~先人の偉業に触れる喜び~リニューアルされたトヨタ博物館に行ってきました。この度のリニューアルに伴い、同一フロアに欧州車と国産車が双方相交えた展示スタイルに変更されているため、国産車が産声を上げ、欧州車に追いつき、やがてリードするようになった歴史を俯瞰できるようになっています。
先人の偉業に触れると勇気がわきます。2月までは、学芸スタッフによるガイドもあり、これが分かりやすく興味深い説明に時間がたつのを忘れてしまいますよ。

学芸スタッフによるツアーの一部をご紹介。ツアーは土日の11:30~12:00のみです。
まずは、初代クラウンから。1955年です。初めてアメリカに進出した日本車なんです。

ただし、ハイウェイの高速走行が主体のアメリカではオーバーヒートや故障が多く、現地での商品化を断念。その代わりに米国での販売を開始したのがランドクルーザーです。

当初は、トヨタジープと呼称したとか。自衛隊の主力車両として開発されたそうですが、三菱ジープが採用となり、その後は車名をランドクルーザーに変更。海外で高い評価を受けることとなりました。

その頃のアメ車の王様はといえばキャデラック。全長5.7m、V8エンジンのアメリカンドリームカー。

リヤには航空機をモチーフにしたフィンがありますが、空力上は全く効果がないようです。

この頃、ドイツで国民車として作られたフォルクスワーゲンはアメリカで広く受け入れられました。

シトロエンは、農場のタマゴを割らずに走れるネコ足仕様がソフトな乗り心地を特徴とするフランス車の代表作。

ミニは、小型ながらエリザベス女王が愛用したことで、厳格なヒエラルキー社会でスペシャルな価値観を創造したクルマ。この伝統は今に至るまで継承。

そして今回は、BMW 1500が登場。ノイエクラッセと呼ばれた新しいタイプのスポーツセダン。02ターボの原型となったもの。ただし、博物館に展示されるのは、02ではなくこのスタンダードモデルなんです。BMWはトヨタ博物館に初のお目見え。

1960年代になるとこういうクルマになります。
名車ダットサン・フェアレディーSP310です。このクルマ、第1回日本グランプリで欧州車を下し優勝。鈴鹿のみならず日本中が沸いたそうです。ですよね~。

ジャガーEタイプの優雅なボディラインも当時のデザインに大きな影響を与えたクルマ。

ジャガーとボディデザインを比較されることが多いトヨタ2000GT。こちらは緻密なデザインで最新の技術がぎっしり詰まった日本車らしいクルマ。

この頃のアメ車はマスタング。僕が小さい頃はムスタングと呼んでいた気がします。
このクルマのボディデザインが70年代の日本の当時の車にも影響を与えました。

ダルマセリカ。確かにマスタングと共通点がありそうです。

ギャランGTO。どちらかというとこちらへの影響が大きいかな。

また、70年代は厳しい排ガス規制が敷かれ開発に難問を突き付けた時期です。
マスキー法を世界に先駆けてクリヤーしたのがホンダCVCCでした。すごいぞ日本のメーカー。

東洋工業は、困難を極めたロータリーエンジンの実用化に成功。コスモスポーツを開発。ロータリー四十七士には涙しました。最近こうゆうクルマが出てきませんね。

フェアレディーZは、北米で最も売れた日本車。ジャパニーズスポーツカーのブレークスルー。日本人の底力を感じます。このクルマは父が所有していて、僕がクルマ好きになったきっかけとなりました。

また、スバルは、アウディより8年も早く世界に先駆けて常用タイプの4WDを開発しました。東北電力が送電線の点検のために雪の山間部を踏破できる乗用車が欲しいというニーズに基づき、宮城スバルが4駆レオーネを作ってしまったのだそうです。まさに町工場の偉業!

う~ん。デザインはクアトロに軍配かな。まぁレオーネに8年遅れたデビューですから。

この角度からの眺めが最高です。今でも乗れそうです。

ルノー5もマニア垂涎のサンクターボではなくスタンダードモデルです。これも博物館事情。なんとなく納得。しかし、逆にこのスタンダードモデルを入手するのが難しいそうです。

80年代のエポックメイキング的なクルマはソアラです。エレクトロニクスを駆使したクルマ。スピードメーターがデジタルだったのが衝撃でした。当時の実家にカタログがありました。父がフェアレディZからの乗り換えを検討したクルマでした。結局、4枚ドアのセドリックターボを選択。

90年代の代表選手はセルシオ。高性能・高品質・高精度がキャッチフレーズ。これまでとは桁違いの工作精度で造られたクルマ。クルマ造りのレベルを格段に引き上げることになったそうです。我が家にも後期モデルがありましたが、18年間大きなトラブルなく父の愛車を務めました。

そして、もう一台はプリウス。登場から20年が経過したそうです。私は未だに興味を抱けませんが、トヨタの技術力が世界を震撼させた一台。しかし、ここまで売れるとは…。

そして時代は、次世代エネルギーへ。トヨタは2050年までにガソリンエンジンが姿を消すとみているようです。

ここ新館2Fには、バックヤードに保管されているクルマたちが交代で展示されるそうです。
博物館には600台近くの車両が保管されていて、そのうちフロア展示されているのは160台ほど。
全て制覇するには、毎週通っても数か月はかかりそうです。

ご紹介してきた通り、トヨタ博物館は、トヨタ車だけの博物館ではありません。
日本のモータリゼーションが世界の中でいかに発展してきたかを学べる博物館なんです。クルマ造りに人生を捧げた先人たちの息遣いが聞こえる聖域ですよ。
ココおすすめです。ぜひ、お子様を連れて訪ねてみてください。
実は2週続けてこのツアーに参加しました。やっと年間パスポートが役立った。
しかし、トヨタのこの取り組みには脱帽です。先人の偉業を称え、それを後世に伝える意味をよく知っているのだと思います。やはり、このメーカーは強い。新大統領が就任しても、負けるなトヨタ!
Posted at 2017/01/21 01:12:01 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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「[整備] #M3クーペ E92 M3 10万~15万キロまでの故障歴 https://minkara.carview.co.jp/userid/719459/car/1826821/8232912/note.aspx
何シテル?   05/17 04:08
子供の頃から車が大好きです。 息子も僕に負けず車が大好きです。 最近は息子のほうがマニアックかな。
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