エンジン不調修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
この車のエンジンは基本的にはそこそこ調子は良いのですが、ごく希にそれもいきなり調子が悪くなることがありました。
それは急にバラつきだして、アイドリングだと止まりそうになるくらい。
走っていても突然起こってパワーダウンしてしまう状況。
でも大体それは長く続かず、すぐに何事も無かったように治ってしまう。
普段の大半は問題ないのでしばらくそのままにしながら、原因と対策を考えてきました。
怪しいと思われる部品を全て交換できれば良いのでしょうけれど、スペアパーツはないし手当たり次第に新品部品を買うのも多額の費用がかかってしまいます。
出来るだけ原因を絞り込んで、ピンポイントで治すようにしたいとは誰しも思うはずで、自分も例外ではありません。
ディーラーや専門店に修理を依頼すれば確実なのかもしれませんが、当然それなりの出費は覚悟することになります。
メンテナンスは出来るだけ自分で行いたいと考えている自分にとって、お店へ依頼するのは最後の手段なので、まずは自分で原因追及から始めました。
なお、私はタダのプライベーターなので、CONSULT(電子システム診断テスター)など持ち合わせていないので、感と現物が頼りで決して効率よく正確な診断など出来ません。
エンジンがバラつくと、プラグがかぶってしまったような症状だと感じることが多いと思いますが、私の車はそうではなく、僅かな症状の違いではありますがガス欠症状だと確信していたため、燃料系を疑ってきました。
燃料系で考えられることは色々あって、一つずつ検証をしていきます。
各コネクターの接触不良
コネクターの端子も経年変化により接触不良になることは珍しくありません。
一通り関係するコネクター全て外して掃除を行い接点復活剤を塗布してみたが変化はなくハズレ。
燃料ポンプ
燃料が来なければ当然エンジンは回らない。
燃圧計などを使って診ることが出来れば大凡判るのでしょうけれど、そんな物は持っていません。
燃料ポンプは最後まで悩んだ部分でしたが、交換するにもポンプを買わなくてはならないし、燃料タンクから取り出すのをやりたくなかったので後回しに。
フューエルポンプコントロールモジュレーター
この部品は内部の半田付け部にクラックが入り接触不良になって燃圧コントロールが異常になることがあるらしい。
作業自体はそれほど難しくはなさそうではあるが、何となく違うような気がしたのでこれも後回し。(^_^;
フューエルフィルター
これが詰まると不調の原因にもなりますが、交換してまだ1万キロしか走っていないので除外。
インジェクター
これのトラブルも全くないとは言えませんが、症状が1本異常とかのレベルではなく、6本中何本かが同時に不調になるとは考えにくいし、すぐに治ってしまうことも腑に落ちないので除外。
ハーネス
これは経年劣化で断線して接触不良が起こる可能性がある部品。
しかし、エンジン回転中に押したり引っ張ったりしても何の変化もなかったので除外。
そして今回の主役(?)エアーフローメーター
購入前には社外のキノコが生えていたことも有り、汚れている可能性はある。
ただ、汚れが原因であれば突然症状が出たりすぐ治ったりするのは考えにくい。
もう一つの可能性は半田付け部のクラックによる接触不良で、吸入空気量信号が正確に出力されないために起こる燃調不良。
エアーフローメーターの半田付けクラックは一般的にもだいぶ知られているトラブルで、症状との矛盾は無く費用もかからずに修理が可能でもあったため、エアーフローメーターの掃除と断線にポイントを絞り修理を行いました。
2
まずエアーフローメーターの摘出。
周囲の配管を取り外し、エアークリーナーBOXと共にエアーフローメーターを取り外す。
それほど難しい作業では無いが、ノーマルエアークリーナーBOXがなかなか外れなくて少々手こずる。
キノコになっていれば簡単なのでしょうね。
3
エアークリーナーBOXが外れればエアーフローメーターを外すのは簡単。
金網を痛めないように丁寧に扱います。
はずしたエアーフローメーターを点検すると、金網に破損はなく内部は若干黒くなってはいましたがオイル類の付着はなく意外に綺麗。
とりあえず呉工業のエアフロクリーンで内部を洗浄します。
綺麗だったと言っても下に敷いたウエスが若干黒くなるくらいは汚れていました。
4
続いて本題の半田付け修理。
先人達と同様に蓋の外周のシール材に切れ目を入れて分離します。
柔らかいシール材なので、普通のカッターで十分切れます。
蓋が外れると銅板のシールドが現れます。
薄い銅板なので曲げておいて作業される方もいますが、
1カ所の半田付けで固定されているだけなのでそこを外して分離。
5
肉眼では特に異常は見当たりませんでしたが、とりあえずコネクターに繋がるピン部分の再ハンダをしました。
基板部分も怪しいらしいのですが、今回はコネクタのみにしてみました。
そしてシールドを再度取り付けて内部の作業は終了。
簡単なものです。
6
蓋のシールには日産純正(PITWORK)のフルードガスケット1218Bを使いました。
ベンガラ色は気に入らないのですが、水・油・熱などの影響を考えると車用のものがやはり無難です。
仕上がりの見た目にもそれなりに気を遣いたいので、マスキングをしてシール材を塗布・成形していきます。
でもやっぱりベンガラ色が気に入らなかったので、乾燥後に染めQでサッと黒く塗っておきました。
7
後はサクサクと組み付けて修理完了。
さて、結果は・・・。
若干半信半疑の修理ではありましたが、修理後約2000キロほど走りましたが、症状は1度も出なくなったので、治ったと言っても良いと思います。
この修理のために新たに購入した部品はなく、シール材もストックしてあったものを使ったので、かかったのはエアフロクリーンの980円だけ。
手間は少々かかりますが、これで治れば言うことはありません。
新品の部品に交換できれば良いのでしょうけれど、簡単な修理で治るのであれば部品も出来るだけ長く使ってあげたいと思います。
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