
また、かなりブログに間が空いてしまいました。^^;
昨日のことですが、HS界で俗に言われる『金の延べ棒』、つまりアンダーブレーズバーを自作するべく、ジュラルミン板を切削加工してくれる職人さんの工場へ行き、一緒に加工作業を行いました。
<= 写真は本日、ウチのHSに取り付けてみたところです。
寸法はピッタリ!、誤差ゼロ、遊び無し!です。^^;
そもそも、このアンダーブレーズバーを作ることになったきっかけは…去る7月15日のことですが、淡路島オフ会の後、シンクデザインさんの金の延べ棒を装着されている方が沢山おられて…やれんのーさんと、『羨ましいね~』と話して…やれんのーさんの『東大阪の金属加工屋さんに頼んだら、安く作ってもらえるのでは?』から始まりました。
東大阪の加工業者さんを検索すると確かに、それらしい加工屋さんは何社かありました。
しかし、いろいろ検索していると、神奈川県の横須賀市にジュラルミン板を個人相手にも少量・小口で販売してくれる会社があることが分かりました。
H.P上で寸法を入れると、見積価格が分かり…それほど高額では無いことも分かりましたので、早速、発注しました。

材質はジュラルミンとしては普通のA2017です。当然、アルミ材よりは高いですが、びっくりする程は高くなかったです。本当は超超ジュラルミンが買いたかったですが、さすがにお高いので止めました。^^;
ジュラルミン板が届いたので、穴開け、切削加工ですが、加工するためのボール盤やフライス盤はウチには無いので…ウチの店長のご実家のお父さんに手伝ってもらうことにしました。^^;
昨日、28日(木)に行きましたが、行きの東名高速は豊田JCでのいつもの渋滞!抜けるのに30分掛かりました。予定より1時間半くらい遅れて作業開始。
蛇足ですが、帰りは夜9時過ぎなのに、豊田JC先頭で17kmの渋滞でした。(T_T)
加工に先立って、板の切断面が切りっぱなしで、バリがあるので、まずこれを手動の面取り機で取ります。

簡単な作業なので私が担当。^^;
加工の図面は前夜にFAX済みでしたが、加工工程をちゃんと考えていないとか、切削刃のエンドミルの形状を考慮していないとか、寸法基準の出し方など…設計上のご指摘をいろいろ受け、その場で修正しながらの加工となりました。
まあ、一品モノを作る時はこうなって当然ですし、紙の図面に書くのは何の制約無しで、好きに書けますから…^^A
次に4カ所のボルト穴の穴開け加工。ここからはフライス盤作業なのでプロの職人であるお父さんに依頼。

M10ボルト穴とフランジのザグリを加工。車両側の寸法誤差無し、フランジボルトの遊び無し!^^;
次に軽量化のための肉抜き加工。これはお父さんと協議の結果、3工程(粗彫り→仕上げ→面取り)になりました。

私の図面ではボールエンドミルを使って底をRで加工することになっていましたが、工程と時間が掛かるので、一番、工程が少なくなる形状(直角)に修正。^^;
肉抜き加工は表裏両面で2本ずつ加工したので…これに時間が掛かりました。

裏表の溝4本×3工程×5枚で60回の加工です。^^;
本家の金の延べ棒が溝1本の加工の理由が分かったような気がします。(板厚が違うので、それもあるとは思いますが…)
肉抜きの仕上げ加工の様子。

ジュラルミンはもっと、加工性が悪いのかと想像していましたが、アルミと同等?な感じでバリバリ気持ちよく削れます。
欲張り過ぎた板厚(20mm)で重くなりすぎたのも、加工前の2650gから肉抜き加工で1885gまで減らすことができました。ちなみに純正のアンダーブレーズバーの重さは1310gです。
切り粉は20Lのオイル缶一杯でした。^^;
工程と時間の掛かる肉抜き加工中は私はやることがないので、切り粉の掃除、切削油の注油等を担当。
最後の8辺の2mmの面取り作業は私が担当。これも結構、時間が掛かりました。
日は変わり、実際にウチのHSに取り付けて…ホントに付くかどうかの確認です。

ピッタリ付きました。誤差ゼロ、遊び無し!^^;
ちょっと、ムダに板厚が厚すぎて、ゴツイです。
次の作業はアルマイト加工ですが、これも個人相手で1点から処理してくれる会社に依頼します。
今はジュラルミン素地で銀の延べ棒ですが、これを金の延べ棒に錬金したいと思います。^^;
Posted at 2011/07/29 20:27:07 | |
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