今日は8/8
いわゆるエイトの日。
そう。
1年で1度めいっぱいエイトをほめてあげる日です。
クルマがあまり好きでない人からは
「おー、スポーツカーじゃん」
とたまーにほめられる事もあるエイトですが、
RX-8に乗った事のないクルマ好きの方からは
「あれはスポーツカーじゃなくてスポーティセダンだよ」とか。
「ロータリーならピュアスポーツのセブンだよな」とか。
「パワーないよな」とか。
「コンセプトが中途半端だよな」とか。
要するにあんまり人気ないです・・・
エイトってそんなに微妙?
パワーないん?
スポーツカーじゃないの?
それって何と比較して言ってんだよ・・・
とは思うものの、誰もそんなの比べてくれてないので、
AUT○ EXEさんで紹介されていたいくつかの指標を使って他のスポーツカー達と色々比較してみました。
1. 車格について
横軸にホイールベース、縦軸にトレッドベースを取って国内外のスポーツカー(?)をプロットしてみました。
クルマを真上から見たときに
グラフの左上に行く程 → 正方形に近い形
グラフの右下に行く程 → 縦長の長方形に近い形
一般的に正方形に近い程コーナリングマシンと言われ、長方形の方がスタビリティ重視と言われますが。
さてさて。
雑誌やらプロドライバーからも賞賛され尽くした卓越したコーナリング性能を誇る愛しの我らがRX-8は、果たして。。。
あれ・・・右の方じゃん(笑)
コーナリングマシンじゃないの??
先代のBMW M3やR34 GT-Rやらとほぼ同じ縦横比。
ピュアスポーツと呼ばれるRX-7やらS2000やらは名だたるヨーロッパのスーパーカーと同じような縦横比(ホイールプリントレシオ)をお持ちなんですね。。。
しかし、意外だったのはフォーミュラカーのF2004がダントツで右下だった事。ふーん。
→ RX-8は意外とスタビリティ重視だった。
2. 車重と出力について
これは嫌なテーマだなー。
大概のエイトオーナーはこのカテゴリーは諦めているハズ(笑)
で、見てみると。
横軸に車重、縦軸にカタログの最高出力を取ってみたので、
左上に行く程 → パワーウエイトレシオ良い(直線大好物)
右下に行く程 → 直線嫌い(笑)
ヤバい・・・
RX-8、ほぼ底辺にいる。
笑えねー
90年代の自主規制が入ってたR34 GT-RやらSupraなんかはチューンすればあっという間に黄色線くらいまで跳ね上がっちゃうので直接のライバルはやはり86とかMR-Sになってしまうのか・・・
予想はしていたけどココでもF2004は飛び抜けて軽くて高出力。
ケタ違いです。
→ RX-8は巷の評判通りパワーがあんまりない。。。
3. 旋回特性について
これはちょっと興味深いです。
横軸にロードハギングレシオ(概算)、縦軸に慣性ヨーモーメント(概算)を取りました。
ロードハギングレシオは 車高÷トレッド幅 で近似したので左に行く程、コーナー時、内輪が浮きにくい(ロールしにくい)?
慣性ヨーモーメントはクルマの向きを変えるのに必要な力の量だと思ってください。
ですから小さい程、クルっと向きが変わるイメージです。
どちらも車重が大きなキーファクターになるので軽い車種は有利になっていそうですね。
左下に行く程 → 向きを変えやすく、ロールしにくい(限界が高い)
右上に行く程 → 向きを変えにくく、ロールしやすい(限界が低い)
どちらも概算値なので多少の誤差はあるかと思いますが、RX-8はRX-7対比慣性ヨーモーメントを5%低減したらしいので、さらに縦軸が下の方に移動するハズです。
コレを見てみると左にいるのは平べったいクルマばっかり。
上にいるのは重いクルマばかり。
ですね。
F2004は圧倒的に限界高く、向きを変えやすい。
→ RX-8は向きを変えやすく比較的ロールしやすい
4. 最後に直進特性
最後は直進に関する性能です。
横軸にホイールプリントレシオ(正方形具合)、縦軸にパワーウエイトレシオを取ってみました。
ホイールプリントレシオは右に行く程、長方形に近い縦横比(スタビリティ高い)。
パワーウエイトレシオは小さい程、直線大好物。(加速、最高速ともに)
てことで。
左上に行く程 → 直線苦手。ちょっとセンシティブ。
右下に行く程 → 加速もよし。スタビリティもよし。
F2004が驚異的な怪物ぶりを発揮していますが、最高速キングのBugatti Veyronも市販車としては凄まじい直線番長ぶりを発揮しています。
→ RX-8は加速イマイチ、スタビリティ 高い てトコですかね。
さてさて。
ここまでカタログで公表された値を元に4つの指標で名うてのスポーツカー達と比較してきましたが、RX-8の立ち位置がだいぶ見えてきたような気がします。
・向きを変えやすい
・加速はイマイチ
・スタビリティは高い
・ロール量は多め
この4つの中でも特に「向きを変えやすい」のに「スタビリティが高い」と言う所がとても特異だと感じました。
ちなみに。。。
2003年のマツダ技術報ではRX-8のパッケージング開発用件が「(コーナリング)速さとコントロール性の両立」がテーマと書かれています。
!?!?!?!?
これって・・・
そう。
こういう所がオンリーワンなんですよね。マツダさんの。
コレだけのスポーツカーと比較しても開発コンセプトがしっかりとパッケージングに反映されている。
こんな所にもRX-8の素性の良さがにじみ出ていると私は思っています。
今年はエイト祭りに参加したのに言えなかったのでココで言っておきます。
やっぱ。
エイト、最高ー!!