今回はジオラマ埋め込み型のコントローラーと、各建築物の製作工程の説明です。
「はじめてのNゲージ ③」では、小規模プラント型コントローラーや各建築物の製作、また照明関連の製作と配線などを紹介します。
コントローラーは当初既製品の「TOMIX 5001」か、孫のドクターイエローSETと同じ、「N-600」を購入して使用するつもりでした。 しかしジオラマと接続するには、列車コントロール用に2本、ポイント3ヶ所用に9本、照明用に2本の計13本も接続コードを配線しなければなりません。
これではかなり煩雑になるため、ジオラマの隅のスペースに自作したコントローラーを、ギミックとして取付けることにしました。 またジオラマ各部のLED照明の説明もしていきます。 PWMコントローラー(2個で699円)とACアダプター(12V3A)はAmazon。 コンデンサー、リセッタブルヒューズ、各スイッチ等のパーツ類は秋月電子で購入。 組立用のフレーム類はアルミ板で自作し、コントローラーのツマミは自転車用のバルブナットを改造しました。
ツマミは中心にシャフトが1本貫通しており、これをボリューム・シャフトの、スリット内を通すため上下に動かせます。 ポイント用コンデンサーはガスタンクに偽装するため、基板に並べてハンダ付けし、基板部を覆うカバーはプラバンを精密カットして製作しました。
コントローラーを小規模化学プラントに偽装するため、ベースフレームを始め、スイッチ内蔵作業棟、方向転換スイッチ棟や充填ステーションなどを、内蔵機器に干渉しないように、プラバンとプラ材、端材、予備パーツなどで製作します。 また作業棟の外壁は「津川洋行製ラップサイディング板」を、屋根は「TOMIX 木造駅舎セット」の屋根を利用して製作しました。
コントローラーを小規模化学プラントらしく見せるため、「GREENMAX 工場付属設備B」のパーツ類を応用しました。 大型タンクの内部にはPWMを内蔵するので、内部の接触する部分をリューターで削って仕上げます。 化学プラント型コントローラーの各部品が完成したら、エアブラシで各部を塗装します。
塗装した小規模化学プラントの各パーツは、完成後の補修や修理のため分解できるように、接着剤を使用しない填め込み式にしました。 各部を組立てたら配線をしますが、配線の煩雑を避けるため、各ポイント用のコードは、Amazonで購入した3Pコネクタセットで接続しています。 各部配線は中央左側の穴から、ジオラマ裏面に伸びています。
PWMとスイッチ棟の間にある、方向転換スイッチの前に、レール用出力端子(赤矢印)と、照明用端子(黄色矢印)があります。 充填ステーション後部の排水カバーを上げると、ACアダプター用コネクタが現れます。 ここにACアダプターを繋ぐだけで稼働します。
化学プラント右端の05タンクがスピードコントローラーで、左上のハンドルを押すと、操作用ツマミが飛び出します。 ツマミの左端は電源OFFで、右に回すと電源が入り、次第にスピードが増していきます。 作業棟の前面外壁を手前に倒すと、①~③のポイント切替えと、照明点灯用スイッチパネルが現れます。
コントローラーを内蔵した小規模化学プラントですが、ジオラマの一部なので2か所に照明を取付けました。 スイッチ内蔵作業棟内には、室内照明とスイッチ操作時用に、3mm電球色LEDを2個取付けます。 また充填ステーションの天井には、1608電球色チップLEDを2個取付けます。
4両編成の全長に合わせ、「TOMIX 対向式ホーム」の前後に、カーブした延長ホームを取付けます。 カーブレールを定規にして、プラスチックカッターでプラバンをカットして、前後のホーム床パーツを作ります。 同じくプラバンで側板を作り、表面をリューターでブロック柄に加工してから、全体を組立てます。
カーブした延長ホームを取付け、プラットホームの全体の長さが決まったので、ホーム先端に自作の点字ブロック(警告ブロック)を取付けます。 アルミ0.5φパンチング板に、厚手のアルミテープのアルミ側を合わせマスキングテープで固定、剥離紙側から磨きヘラで強く擦ります。
アルミパンチング板の穴に、テープのアルミ側が押し込まれて、点々の出っ張り柄として転写されます。 これを2mm幅位で細長く切断すると、テープ状の警告ブロックが完成します。 延長したホームの駅名標や手摺、待合所、広告看板の取付け部分や、照明灯等の設置用穴の位置に問題がなければ塗装の準備をします。
各部を塗装しますが、ホームの床面と側面は色合いを変えた、2色のグレーでエアブラシで塗装します。 また点字ブロックは黄色で塗装し、プラットホームの先端に帯状に張付けます。
ホームに取付ける待合所と、自作した自販機には1608温白色チップLED(Amazonで購入)で作った照明を内蔵します。
「TOMIX 対向式ホーム」には、照明設備の設定が無いので、ホーム中央部と左右の延長部分の3ヶ所に、自作の照明灯を設置しました。 照明灯は2.0φ真鍮パイプ製支柱の先端に、3mmLED温白色(Amazonで購入)を取付け、アルミ製傘を被せた物です。
完成した延長ホームの全長は、線路側で約580mmになります。 また駅看板には、西会津町や阿賀町周辺に実在する(実在した)施設の広告です。
会津小百合駅の駅舎部分は、「TOMIX 木造駅舎セット」の主要部品を切断して作成します。 屋根部分、建物部分、床部分をそれぞれ赤線の位置で切断します。 駅舎の製作には、切断した黄色矢印の部分を使用します。 プラスチックの切断には「OLFA製ホビーのこ」が便利です。
切り出した部品を、組立てて整形した後にそれぞれ塗装します。 駅舎内の天井照明には、1.5mm電球色LEDを使用し、電話ボックス内照明には1608電球色チップLEDを使用します。 各パーツを切り取った残りの部分も他のアイテムの製作に利用します。
完成した会津小百合駅舎は、改札部側をホームに繋げます。
「TOMIX 木造駅舎セット」で残ったホーム土台部分を、赤線の位置で切断して展示車両の土台に利用します。 また切り取ったスロープの部分には、残った部品から側板を切り取って接着します。(黄色矢印)
「津川洋行製ラップサイディング板」をカットして、V字屋根を作ります。 電灯用傘は0.3mmアルミ板をパンチでくり抜き、袋ナットで叩いて湾曲させてドリルで穴を開けます。 長さ5mmの1.6φの真鍮パイプを取付け、中央に1608電球色チップLEDを通します。 コの字プラ材を屋根の梁にして、両端に3.0φ真鍮パイプ製の柱を取付け、電灯用取付穴も開けます。
展示用レールは展示台の長さに合わせ切断し、車両固定用の穴を空けます。 土台部分はグレー、屋根部分は緑青色に塗装します。 車両展示は公園側がホーム式見学台で、駅側は線路に乗った車両の見学ができます。 展示車両はアシェット「国産鉄道コレクション」 第87号 付録のDF50-512前期型茶色塗装モデルです。 車両説明板はホーム広告看板を利用しています。
「GREENMAX 保線詰所」をそのまま組立てて、乗務員詰所を2棟製作します。 詰所の室内には駅舎と同様に、アルミ製の傘を被せた天井照明を取付けます。 1.5mm電球色LEDを使用しますが、詰所はあまり明るくしたくないので、560Ω抵抗を2本付けてやや暗めにしています。 保線詰所とは色合いを変えて、壁をグレー、屋根は深緑で塗装しました。 瓢箪山公園内の街灯はAmazonで購入した「Evemodel LQS0 10pcs Z Scale 1:200Lamp Street Light.」という製品です。 始めから2012白色チップLEDが付属していますが、街灯カバーからはみ出ていたので、より小型の1608電球色チップLEDに交換しました。 コルクボード製のジオラマに立てやすくするため、根元に1.5φ真鍮パイプを取付けます。
夕暮れの瓢箪山公園内の街灯点灯のイメージです。
ジオラマ裏面にはポイント切換え用の配線と列車制御用レール配線、それに各部照明用の各コードを配線しています。 照明用配線は数量が多いので、ターミナル基盤を用意し(拡大写真)そこから各照明に分岐しています。
ジオラマの電気配線回路のイメージイラストです。(文系なので回路図は苦手)レールに接続するPWMコントローラーは短絡対策用自己回復ヒューズ内蔵です。
独立しているポイント用回路と、照明用回路にも、電源保護用に小型の自己回復ヒューズ(ポリスイッチ)を付けています。
※ 掲載の回路あくまで参考です。 模倣する場合は自己責任でお願いします。
・実際にジオラマを走行するNゲージは、下の動画をご覧ください。
VIDEO
次回の"はじめてのNゲージ ④"では、車両の修復やライトの増設とLED化などについて掲載する予定です。
◎その他の「はじめてのNゲージ」は下記をご覧下さい。
①「はじめてのNゲージ ①」
②「はじめてのNゲージ ②」
Posted at 2026/02/21 09:55:53 | |
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