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2024年09月08日

Ortofon OMEGA オーディオの話⑮

Ortofon OMEGA オーディオの話⑮ 45年振りに、新しくプレーヤー用のカートリッジ
「Ortofon OMEGA」と、ヘッドシェル「Ortofon
LH-2000」を購入しました!
気が付くと60代最後の年齢になり、体のあちこちにガタが出てきましたが、視力や聴力も若い頃に比べれば、結構老化してきたんじゃないかなぁ~と思う、今日この頃であります。 愛用のプア・オーディオセットの、プレーヤーのカートリッジ達も、どれも45年以上経過しており、今も元気に音を奏でてくれていますが、Stylusを交換していないカートリッジもあるため、聴力の老化でひょっとしたら、各カートリッジの性能低下に、気付いていないんじゃないかと思いました。
そこで45年振りに新たにカートリッジを購入し、聴き比べることにしました。 とは言っても年金暮らしのプア高齢者なので、高価なモデルは端から除外し、安くて高性能なモデルを探しました。
当初は国産メーカーの安くて良さそうな物は無いかなと、ネットで調べていくと、老舗 Ortofon の「OMEGA」というモデルが良いらしい、という記事を見つけました。 そこで海外のレビューを検索すると、多くのレビューがヒットし、どれもMM型ながら低コストと高性能を絶賛しており、否定的な感想はほとんどありませんでした。 実際に国産メーカーと比較した感想を、真摯にレビューしているユーザーさんなどのレビューを拝見して、無性に「OMEGA」を聴いてみたくなり、45年振りに再びOrtofon製カートリッジの購入を決断しました。 (因みに日本国内のレビューには、マニアさんの蘊蓄を披露する投稿が何故か多く、あまり参考になりませんでしたね。)
  「Ortofon OMEGA」は2008年頃に登場した、楕円針が標準装備のMM型カートリッジで、2020年頃にカタログ落ちをしているため、現在新品の供給は終了していますが、Ortofonのホームページに詳細なSPEC.は掲載されてます。 それでも現在世界各国の店頭在庫はあるようで、ヨーロッパでは40~50€、アメリカでは40~60$で販売されており、日本国内でも現在は5千円代で数社から販売されていますので、確かに価格はリーズナブルだと思います。 私は千葉県成田市の㈱サウンドハウスさんで、税込み5,980円で購入しました。
また、ヘッドシェルはOrtofonが、OMEGA型カートリッジに推奨している、純正の「Ortofon LH2000」を、ヨドバシ・ドット・コムで税込み5,610円で購入しましたが、ヨーロッパでは80€、アメリカでは130$以上もするんですね。 なぜか日本は安いのだが、カートリッジよりもベーシックなヘッドシェルの方が高いのは、どうかと思いますね!
  私が購入した「Ortofon OMEGA」は、製造番号から2019年7月製造の、製造終了間際のモデルのようでした。 ヘッドシェルの「Ortofon LH2000」は現行品です。 OMEGAの第一印象は、45年物の「Ortofon VMS 10」に比べ、ちっちゃいなぁ~という感じでした。
さっそくプレーヤーのトーンアームに取付けるため、LH2000にOMEGAを取付けます。 LH2000には初めからリードワイヤーが、取り付けられているので、色別コードの先端の端子を、OMEGAのお尻側の4つの接続部分の、同じ色の端子に差込みます。 差し込みがきつい場合は、先にリードワイヤーの端子の穴を広げておくと作業が楽です。 私の場合は直径1.1~1.2mmのシャフトで優しく広げました。 リードワイヤー4本を接続したら、ワイヤーをOMEGA後方に折り込むようにして、LH2000に付属のネジとナットで仮止めします。 ネジとナットはOMEGAとLH2000、それぞれに付属していましたが、私はLH2000に付属の長目のネジと、ローレットナットを使用しました。

取付けの経験がない場合は、Ortofon JapanのYouTubeに、取付方法が掲載されています。
  取付けの最後に、ウチの「Technics SL-1600」ダイレクト・プレーヤーの、オーバーハングに合わせて、ヘッドシェルの根元から針先までの距離を、52mmに調整してしっかりと取付けます。 取付けとセッティングが完了したら、現在所有している、「Ortofon VMS10E MK II」MI型カートリッジと、「Technics EPC-270C」MM型カートリッジを比べて見ましょう。 同じOrtofonから45年前に発売された、VMS10E MK IIと並べてみると、リードワイヤーの太さが随分違いますね。
またOMEGAのヘッドシェルセットは、深海ザメのような独特のスタイルをしており、昭和世代のオッサンには奇妙な姿に見えてしまいます。 一番古いEPC-270Cも加えて、並べると流石に時代の差を感じますが、Ortofonは昔から良いデザインをしてますね。
  OMEGAの購入で3種類になったカートリッジの各重量を、0.01g 対応デジタルスケールで計測してみました。 「Ortofon OMEGA」MM型カートリッジは21.02g 、「Ortofon VMS10E MK II」MI型カートリッジは20.53g 、「Technics EPC-270C」MM型カートリッジは15.40g でした。 なんと古い順に軽い結果となりました。 MM型カートリッジのOMEGAは、本来軽量化する必要がありますが、本体重量がウェイトを含めても5g しかないので、トーンアームの最低対応自重範囲外のプレーヤーにも対応できるように、Ortofonでは「LH-2000」などの、重めのヘッドシェルを推奨しています。 さて「Ortofon OMEGA」ヘッドシェルを、「Technics SL-1600」のトーンアームに取付けて、さっそく音出しをしてみます。
  まだ慣らしをする前の音出しですが、シャーリー・バッシーさんが1973年に「カーネギー・ホール」で行なった、ライブ・コンサートの録音盤、同じくシャーリー・バッシーさんが1976年にリリースした、一番のお気に入りアルバム「愛のフィーリング」、「ROCKYⅡ」サウンドトラック盤、エイドリアン・ボールト指揮の「組曲 惑星」、また、五輪真弓さんの1984年に「中野サンプラザ」で行なったライブ盤に加え、音質が劣ると言われて今では消滅してしまい、私も今では殆ど聞いていない、コンパクトLPのザ・ベンチャーズとバート・バカラック等を試聴してみました。
各カートリッジ同士の違いを聴くため、最初に「Ortofon VMS10E MK II」、または「Technics EPC-270C」で聴いてから、「Ortofon OMEGA」にヘッドシェルを交換して同じレコードを聴きます。
最初に「ROCKYⅡ」と「組曲 惑星」をフルオーケストラ向きの、「EPC-270C」で聴いてから「OMEGA」で試聴しましたが、高音域から低音域まで「OMEGA」の方が、鮮やかでダイナミックでした。 「EPC-270C」は4年前にスタイラスを、丸針に交換したのが影響しているかも知れません。
次にシャーリー・バッシーさんの「カーネギー・ホール」ライブと「愛のフィーリング」、五輪真弓さんの「中野サンプラザ」ライブを、女性ボーカル向きの「VMS10E MK II」で聴いてから、同様に「OMEGA」で試聴しました。
   「カーネギー・ホール」ライブはまるで一皮剥けたように(特にボーカル)、クリーンで臨場感のある音になりました。 スタジオ録音の「愛のフィーリング」は、より透明感のある歌声になり驚きました。 五輪真弓さんの「中野サンプラザ」ライブも同様に、臨場感のある歌声になりました。
「VMS10E MK II」は購入後(約45年間)、一度もスタイラスを交換していないので、次第に性能が低下してきたのかなぁとも思います。
また、ザ・ベンチャーズとバート・バカラックのコンパクトLPは、従来のカートリッジではやはり音質がイマイチでしたが、「OMEGA」で試聴すると普通に良い音がしてました。
さて、各カートリッジとの比較では、「OMEGA」の性能が良いのか、長年使用しているカートリッジ達の性能に問題があるのか、イマイチ分からないので、CDと聴き比べてみることにしました。
シャーリー・バッシーさんの「カーネギー・ホール」ライブと「愛のフィーリング」は、後年レコード会社が同じ音源から作成したCDを、Amazon経由でイギリス本国から取り寄せて所持しています。
このCDをレコードの再生と同時に、KENWOOD製デジタルレシーバー「R-K731-B」で再生し、スピーカーセレクターでアンプを切換えて、リアルタイムで同じスピーカーで試聴しました。
CDを操作してレコードにシンクロさせて聴き比べた結果ですが、「カーネギー・ホール」ライブのCDは、ボーカルを中心として普通に良い音ですが、レコード側のPAIONEER「SA-6700」アンプに切り替えると、一気に左右の臨場感が広がり、まるで実際にカーネギーホールで、目の前でシャーリーさんが歌っているような素晴らしい再生音になりました。 「愛のフィーリング」も同様にレコード側に切り替えると、音域が一気に広がりクリアな歌声になりました。
CDと比べこんなに音が変わるのかとびっくりしました。 正直言って、もうこのCD達は聴かないだろうなと思うほど、「OMEGA」の性能はCDを凌駕していました。
まだ使い始めたばかりですが、確かに海外ユーザーのレビューのように、「OMEGA」は一目置く存在だと思います。
因みにOrtofonの商品名は通常商品番号ですが、OMEGAだけは何故か「Ortofon OMEGA(究極の意味)」と命名されています。 Ortofonのホームページの説明には「Omega は、真の高忠実度サウンド再生を実現する標準マウント カートリッジです。」と表記されていますので、もしかしたら2008年の頃にアナログ・レコードを復活させるために、低価格で高性能なMMカートリッジとして、戦略的に誕生させたのかも知れませんね。 確かに現在アナログ・レコードが復活してますから・・・
当初、視力や聴力が老化してきたんじゃないかと思いましたが、OMEGAの素晴らしい再生音が聴こえたので、もう暫くは大丈夫じゃないかなぁ~と思うのであります。

◎関連のブログは下記をご覧下さい。
①レコード・カセット・CD&メモリーコンポをゲット! オーディオの話①
②CDマルチミニコンポをレベルアップ中! オーディオの話②
③今度はD.D.プレーヤーを復活であります! オーディオの話③
④久々にオーディオの話④、トールボーイ・スピーカー導入であります!
⑤「KENWOOD R-K731-B」導入であります! オーディオの話⑤
⑥スピーカーセレクター組立てました! オーディオの話⑥
⑦色々と聴き比べてます! オーディオの話⑦
⑧ハイレゾ対応ラジカセ「TY-AK2」導入です! オーディオの話⑧
⑨Bluetooth オーディオ・レシーバー導入であります! オーディオの話⑨
⑩愛用パソコンもBluetoothでオーディオに接続です! オーディオの話⑩
⑪音楽CD取込み(リッピング)ソフト変更しました。  オーディオの話⑪
⑫プア・オーディオ・ビジュアル化であります。  オーディオの話⑫
⑬アナログ・アンプをオーバーホールであります。  オーディオの話⑬
⑭今年の夏は暑すぎる! なので熱対策なのだ!  オーディオの話⑭
⑯D.D.プレーヤーの回転調整ボリュームを修理!  オーディオの話⑯
ブログ一覧 | オーディオ | 趣味
Posted at 2024/09/08 11:13:10

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