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2024年09月21日

D.D.プレーヤーの回転調整ボリュームを修理! オーディオの話⑯

D.D.プレーヤーの回転調整ボリュームを修理! オーディオの話⑯ D.D.プレーヤー「Technics SL-1600」の、プリズム式ストロボイルミネーターの、調整ボリュームを修理であります!
先日、D.D.プレーヤー「Technics SL-1600」に追加した、「Ortofon OMEGA」のカートリッジが、想像以上に良い音を聴かせてくれたので、所有のレコードを聴く機会が増えました。
LP盤に加えて懐かしい、45回転のEP盤も聴こうとした所、ターンテーブルの回転微調整用のボリュームが、機能不全になっていることに気が付きました。 調べて見ると45回転に加え、33回転側のボリュームも不安定になっていました。 「Technics SL-1600」のターンテーブルは、外周を斜めに傾斜させて、電源周波数50と60Hz用に合わせ、回転数33と45の点彫り帯を1列づつの合計4列造形されています。
そこにパイロットランプを兼ねた、プリズムストロボイルミネーターで照らして、回転数を同調させます。 本来各調整ボリュームで調整し、同調すると目的の点彫り帯が静止して見えますが、現状ではボリュームで調整しても、うまく静止して同調できません。 そこでプレーヤーを分解して、各ボリュームの状態を確認することにしました。
alt alt alt●左写真の3つのツマミは左から、33/45回転切替&ターンテーブル回転停止スイッチ、33回転微調整ボリューム、45回転微調整ボリュームです。 この2つのボリュームの内部を確認して、清掃するか交換するかを判断します。 写真のターンテーブルは何れの回転にも同調していない状態です。
●「Technics SL-1600」は分解の手順がありので、順番に作業していきます。 中央写真の様に、作業し易いようにアクリル製カバーを外します。
●ターンテーブル上のゴムシートを外し、ターンテーブルの穴を持って、上へ引き抜きますが、ダイレクト・ドライブなのでコードやパーツ類は付属していないので、金属製ターンテーブルだけが外れます。 次に下から現れた基板カバーの四隅のネジを外します。(右写真の黄色矢印)
alt alt alt●基板カバーを外すと、フレーム部の各基板が現れます。(写真左)
●各基盤に接続している3ヶ所のコネクターを外します。(写真中央の黄色矢印)
●アクリル製カバーを一度取付け、そのままプレーヤー本体をひっくり返します。 底板の四隅にある脚部を取外します。(写真右の黄色矢印)
alt alt alt●プレーヤー本体を再度ひっくり返します。 基板の付いているフレームを、アクリルカバーの付いた状態で、シャーシ部からトーン・アームやキューイングレバーを、引っ掛けないように注意して分離します。(写真左)
●フレームをひっくり返し、右側の基盤を固定しているネジを外します。(写真中央の黄色矢印)
●基盤をフレームから外し、同時に33/45回転切替スイッチと33回転微調整ボリューム、45回転微調整ボリュームの各ダイアルも外します。
alt alt alt●基盤に固定されている、2つのボリュームのハンダ付けを熔かして外します。(写真左の黄色矢印)
●30Wの半田ごてをパワーコントローラーで、70%位の熱に調整しながら基盤のハンダを熔かし、ハンダ吸引機でキレイに除去します。(写真中央)
●キレイにハンダを除去できると、各ボリュームが基板から外れ、スイッチユニットを分離できます。(写真右)
alt alt alt●スイッチユニット裏側の各ボリュームは、組立用ツメをマイクロドライバーなどで、やさしく起こして分解しますが、軟鉄製のツメは折れやすいので慎重に作業します。(写真左の黄色矢印)
●各ボリュームの内部は、予想したほど汚れていませんでしたが、各接触金具の表面等は全体的にくすんでいます。 内部の状態はそれほど酷くなかったので、このまま修理することにしました。(写真中央)
●ボリュームのツマミ側には、接触金具が付いていますが、抵抗部との接触部分が汚れているので、洗浄後高番手のスポンジヤスリで磨きます。(写真右の黄色矢印)
alt alt alt●ボリュームの抵抗基板側も、中央の接触金具と抵抗部汚れているので、洗浄後高番手のスポンジヤスリで磨きますが、抵抗部は軽く表面を撫でる程度にします。(写真左の黄色矢印)
●ボリュームの各接触面を磨いたら、綿棒に接点復活スプレーを少量含ませて、接触面全体に塗布します。(写真中央) 写真は45回転ボリュームですが、33回転ボリュームも同様に作業します。
●作業が終了したら各ボリュームを組立てて、基板に戻してからハンダ付けをして組立てます。(写真右)
alt alt alt●プレーヤーを分解と逆の手順で組立てたら、電源を入れて各ボリュームが修理できたか確認します。 電源を入れても回転切り替えスイッチが中立位置だと、ターンテーブルは回転しません。(写真左の黄色矢印)
●回転切り替えスイッチを33回転側にすると、ターンテーブルが回転しだしたので、すかさず33回転用ボリュームで調整すると、すぐに同調させることが出来ました。(写真中央の黄色矢印)
●続けて回転切り替えスイッチを45回転側にして、45回転用ボリュームで調整すると33回転と同様に、すぐに同調させることが出来たので、修理が完了したことを確認できました。(写真右の黄色矢印)

「Technics SL-1600」は8年前に復活させたので、その時各部を分解して洗浄や、オートリターンの修理などをしました。 今回はその時の経験があったので、短時間で分解修理が出来ました。
修理が完了した「Technics SL-1600」は、45回転のEPレコードもかなり良い音で聴くことが出来るようになりました。

◎関連のブログは下記をご覧下さい。
①レコード・カセット・CD&メモリーコンポをゲット! オーディオの話①
②CDマルチミニコンポをレベルアップ中! オーディオの話②
③今度はD.D.プレーヤーを復活であります! オーディオの話③
④久々にオーディオの話④、トールボーイ・スピーカー導入であります!
⑤「KENWOOD R-K731-B」導入であります! オーディオの話⑤
⑥スピーカーセレクター組立てました! オーディオの話⑥
⑦色々と聴き比べてます! オーディオの話⑦
⑧ハイレゾ対応ラジカセ「TY-AK2」導入です! オーディオの話⑧
⑨Bluetooth オーディオ・レシーバー導入であります! オーディオの話⑨
⑩愛用パソコンもBluetoothでオーディオに接続です! オーディオの話⑩
⑪音楽CD取込み(リッピング)ソフト変更しました。  オーディオの話⑪
⑫プア・オーディオ・ビジュアル化であります。  オーディオの話⑫
⑬アナログ・アンプをオーバーホールであります。  オーディオの話⑬
⑭今年の夏は暑すぎる! なので熱対策なのだ!  オーディオの話⑭
⑮Ortofon OMEGA オーディオの話⑮
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Posted at 2024/09/21 10:35:18

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