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MAMOSUNのブログ一覧

2021年10月30日 イイね!

趣味の話 Ⅶ

趣味の話 Ⅶ1990年代のマルシン製COLT S.A.A.ケースレスガスリボルバーをカスタムして、ショートバレルのStoreKeeper modelを作っちゃいました。 
数年前に入手した昔のマルシン製S.A.A.ガスガンのジャンクをカスタムして、実銃のカタログ・モデルには無い、3 1/2インチ銃身のStoreKeeper modelを製作しました。
実銃のCOLT社公式モデルのSingle Action Armyは、4 3/4インチ以上の銃身を備えていますが、S.A.A. first modelの頃(19世紀後半)から、要望に合わせて3 1/2インチ以下の銃身にカスタムした、非公式モデルのS.A.A.が少数存在し、Sheriff's model、StoreKeeper、ShopKeeper(雑貨店等の護身用の意味)等と呼ばれています。
通称Sheriff's modelは3インチ以下が多く、ロッドが短すぎて空薬莢を押し出せないため、エジェクターが省かれていますが、StoreやShopKeeper modelにはぎりぎりエジェクターを装着できる、3 1/2インチ銃身のモデルが少数存在し、デザイン的にも良い感じです。
ちなみにエジェクターが無いモデルは、鉛筆等で空薬莢を排莢していました。(なおCOLT社以外のS.A.A.コピーメーカーの、US Firearms社等では21世紀でも、これら短銃身モデルが製造されています)
alt alt alt●左写真は1990年代中頃に一時期だけ販売された、マルシン製のCOLT S.A.A. 4 3/4 barrelの、ケースレス式ヘビーウェイト・ガスガンです。 ケースレスなのでカートリッジの代りとして、シリンダー内の6ヶ所に、BB弾を保持するゴムパッキンが付いた、金属パイプがインサートされています。 このモデルを元に各部をカスタムしていきます。
●写真中央は銃身やエジェクターセット等をカットして、3 1/2インチ・ショートバレルのStoreKeeper modelにし、外観などもGunblue & Case Harden風に表面を仕上げ、Xカートリッジにも対応したカスタム完了後の状態です。
●写真右からワンオフした作業のカスタム・アルバムになります。 StoreKeeperらしい長さや、刻印された文字を残すため、写真の3ヶ所で銃身を切断します。切断には刃が薄く目が細かい、クラフト用のOLFA製「ホビーのこ」を使用します。
alt alt alt●StoreKeeper 用バレルの長さに合わせ、エジェクターチューブとエジェクターロッドも、金ノコで切断した後、リューターで差し込み部分の仕上げをします。 いづれも上側が切断後です。(写真左側)
●切断したフロントサイト底部に、取付け用のシャフトを2本をインサートします。 オリジナルのインナーバレルは前後可動式で、周囲にリターン・スプリングがあります。 インナーバレルは固定式にするため、スプリングの代りに銃身長に合わせて、真鍮パイプで2種類のインサートを作り、細い方のインサート先端をフレーム接続用に加工します。 またエジェクターの可動範囲が減るので、ロッド用スプリングも細く短い物に変えます。(写真中央)
●銃身パーツを組立ててイモネジで固定した後、エジェクターセットを取付けてから、下写真のようにフレームに挿入します。 左右フレームを組立てる前に、銃身を差込こんで、フレームの内側からイモネジで固定します。 シリンダーベースピンの着脱が出来るように、ベースピンスクリューセットは実銃のようにライブです。(写真右側)
alt alt alt●3 1/2 インチのショートバレルだと、初速の低下が考えられるため、フレーム内部の狭く効率が悪いガスルートを、ガスの抵抗を低減させ流量が増える構造に加工をします。(写真左側)
●フレーム側のガスルートの効率を改善しても、銃身を短くすることによる、非力を補いきれない懸念が考えられるため、ガスタンクもカスタムして、容量をUPしました。(写真中央)
●ヘビーウェイト製銃身、シリンダー、左右フレーム、トリガーガード、バックストラップの表面仕上げの下準備で、表面の塗装を落としスポンジやすりやバフで研磨加工をします。 なお元々肉薄のマズル部には、切り落とした銃身先端の一部を加工し、内側に接着して肉厚の銃口に整形しました。(写真右側)
alt alt alt●マルシン製S.A.A.のフレームは左右分割式のため、合体時に結構隙間があります。 この隙間をヘビーウェイトの端材や、削りカス等で埋めて接着したら、滑らかに成形して研磨します。 その後BIRCHWOOD等の各種ガンブルー剤を使い分けて、Case Harden風の色合いに染めますが、ごく普通のS.A.A.的にしたいので、あまり目立たない感じに仕上げます。(写真左側)
●Case Harden風の色合いにフレームが染まったら、柔らかい布に超微粒子のコンパウンドを付けて、全体を磨いて表面のスス等を落としたら、リューターでバフ研磨して磨き上げます。 なお、開拓時代の町の雑貨店で、普通に使われている銃にしたいので、フレーム表面に光沢の出るクリアーコートは施しません。(写真中央)
●シリンダーをはじめ、銃身、トリガーガード、バックストラップは、フレームのCase Harden風の仕上げではなく、ガンブルー液をコットンバフに含ませて、均一なグレーブラックになるように染めていきます。(写真右側)
alt altalt●シリンダー等の残りのヘビーウェィトパーツも、フレーム同様に超微粒子コンパウンドを付けた布で磨き、表面のスス等を落としたら、リューターでバフ研磨して仕上げします。(写真左側)
●シリンダーベースピン等の金属パーツ類も、一度表面の着色をサンドペーパーで落とし、スポンジやすり等で磨いた後ブルーイングします。 ハンマーやシリンダーゲートは数種のガンブルーを使い分けて、フレームのCase Hardenに近い雰囲気に仕上げします。(写真中央) 
●各パーツ類をカスタムし、表面処理と仕上げが完了した、COLT S.A.A. 3 1/2 Barrel StoreKeeperの分解状態です。 なお、カスタムの加工にはデリケートで技術が必要な部分があるので、詳細については公開しません。(写真右側)
alt alt alt●マルシン製S.A.A.のフレームは左右分割式のため、ベースピンスクリューとナットは、フレームの前部を結合するだけで、ベースピンの着脱機能はありません。 そこでフレーム前方の見えない部分に、新たに隠しネジを設けて固定できるように加工し、実銃のようにベースピンスクリューを押込んで、ベースピンを着脱できるように、ベースピンスクリューセットにスプリングを加えて加工しました。(写真左側)
●元が25年以上前のマルシン製ケースレスS.A.A.なので、Xカートを使えるように、シリンダーからBB弾装填用の金属パーツを取除き、先端内部を加工・調整します。 また、以前に購入していたXカートがアルミ弾頭だったので、5倍に希釈したBIRCHWOOD製のアルミブラックを、綿棒に付けて染色して磨き、鉛色に仕上げました。(写真中央)
●組立調整が完了したCOLT S.A.A. StoreKeeperです。 ショートバレルのS.A.A.には、3インチ以下でエジェクターが付かない、Sheriff's modelもありますが、個人的にはエジェクター付の3 1/2 modelのスタイルが好みですね。(写真右側)
alt alt alt●カタログ・モデルの4 3/4バレルのCOLT S.A.A.と3 1/2 バレルのStoreKeeperとの比較写真ですが、銃身長の差が良く分ります。 右側のS.A.A. modelは4年ほど前に、「趣味の話Ⅲ」で同じくマルシン製S.A.A. ヘビーウェイトモデルをカスタムした、Full Blue Custom Modelです。(写真左側)
●ガスガンの宿命であるガス注入口が、グリップ底部にあるのが気になるので、M5ナットを加工した自作インサートを、バックストラップのガス注入口に埋め込み、同様に自作したスイベルリングをねじ込めるようカスタムしました。 実銃のStore Keeperの一部には、盗難防止のランヤードを繋ぐスイベルリング付も有ったようです。(写真中央)
●完成したショートバレルのS.A.A.ガスガンで、ツーハンド 6連射で標的に命中させてみたかったので、正確に射撃が出来るように、Laser Sightを取付けられるように加工します。 スイベルリングとトリガーガードの、取付けネジ穴を利用して、グリップ底部にアンダーマウントを取付け、Laser Sightの取付けを可能にします。(写真右側)
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●COLT SAA StoreKeeperガスガンに、Pinty Laser Sightを取付けた状態です。 Laser Sight照射口と銃口には、10cmほどの高低差が有りますが、3m位からターゲットに狙点を合わせられるので、距離に合わせてSightを調整します。(写真左側)
●アルミの空き缶を13本積み上げた標的に向けて、ツーハンドの6連射をしてみましたが、予想以上に狙い易く結構倒すことが出来ました。 実際の射撃は下の動画をご覧ください。(写真中央)
●スイベルリングにランヤードを繋いだStoreKeeperを、雑貨店のカウンター風にディスプレイしてみましたが、雰囲気は出たでしょうか。(写真右側)

さて今回カスタムしたStoreKeeperは、COLT社のオリジナル3 1/2インチ銃身モデルのようにしたかったので、1960年のTVドラマ「Bat Masterson」で、主演のGene Barryが使用した、COLT Single Action Army 3 1/5 barrelのカスタムステージガンのSPEC.を参考にしました。
ちなみにこのドラマで使用されたステージガンは、現在もfirst modelとsecond modelをカスタムした物が、それぞれ1丁づつ残っているようですが、どちらもnickel finish modelです。

             ・実際の発火シーンなどは下の動画をご覧ください。

        

◎その他の「趣味の話」は下記をご覧下さい。
①「趣味の話」 コンバット・マグナム M19をレストアしました!
②「趣味の話Ⅱ」 Cz75 2nd デュアル・マキシVer.2」のカスタム&チューニング
③「趣味の話Ⅲ」 カート式 COT SAA ガスガンをワンオフ・カスタムしました!
④「趣味の話Ⅳ」 昔のMGCビンテージ・ガスガン達を、ちょこっとカスタムしました!
⑤「趣味の話Ⅴ」 Ruger 10/22 ガスライフルをチューニング&ドレスアップしました!
⑥「趣味の話Ⅵ」 MGC製「GLOCK 18」をデタッチャブル・マシンカービンにカスタムしました!
⑦「趣味の話 番外編」 Mattel Tommy-Burst をレストアしました!
⑧「趣味の話 Ⅷ」 世紀末にカスタムしたレーザー内蔵 GLOCK17 ガスガンを20年振りにレストア!
⑨「趣味の話 Ⅸ」 好きなんですよね、MGCのGLOCKガスガン!
Posted at 2021/10/30 09:48:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホビー | 趣味
2020年10月24日 イイね!

久々に模型の話 ④

久々に模型の話 ④1977年にアルミや真鍮素材でスクラッチビルドした「1/70超小型ラジコン戦車」を、40数年振りにフルレストアしました!
学生時代に誰も作ったことがない、超小型のラジコン戦車を作ろうと思い、タミヤ製プラモデルの1/35ヤークトパンサーの寸法を、半分に縮小して1/70サイズのラジコン戦車「ヤークトパンター」を、アルミや真鍮素材でスクラッチビルドして、当時の模型専門誌に掲載して貰いました。
しかし、さすがに40年以上も経過したため、ラジコンメカやバッテリーは破損し、シャーシやボディも結構ポンコツ状態になっちゃいました。 このまま廃棄するのも可哀想なので、完璧にレストアすることにしました。
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左と中央の写真は、「自作ヤークトパンター」が掲載された70年代の模型専門誌「モデル・ジャーナル」です。 各ロードホイールは金属製の画鋲の針を外し、真鍮パイプを取付けて作ってあります。 また、塗装は迷彩ではなくダークイエローの単色でした。
右の写真は現在の「自作ヤークトパンター」の状態です。 ボディとリヤパネルそれに主砲は、何とか修復出来そうですが、破損したラジコンメカやバッテリーを外した、シャーシとキャタピラは、40数年の経過でボロボロなので、新たに作り直すことにしました。
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写真左の中国製1/72多機能ミニ ラジコン タイガー戦車をレストア用素材として購入し、ラジコンメカ類とキャタピラ、それにシャーシを改造して利用します。 タイガー戦車は1/72縮尺と言ってますが、実際には1/76位と小さめサイズなのでシャーシは延長します。 また長谷川製プラモデル1/72パンサー戦車も購入し、転輪などのパーツを応用して改造していきます(写真中央)。
ただ、この中国製ラジコン戦車はあまりにもスピードが速く、まるで独楽ネズミのようにクルクルと走り回るため、どう見ても戦車らしくないのですね。
右写真は中国製タイガー戦車のメカニズムを確認するため分解した状態です。
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そこでまずギヤボックスから改良していきます。タイガー戦車の駆動メカは、マイクロモーターに付けたウォームギヤで、スパーギヤを回すギヤダウン式の全3段ですが、ギヤレシオが低すぎてまるで自動車並みの速さです。(写真左)
そこで、不要になる砲塔回転用のギヤや(黄色矢印)、手持ちのギヤを利用して、5段に増やしてギヤレシオを高め、車速を減速させます。(写真中央)
写真右は延長したシャーシと、パンサー戦車の各転輪に、真鍮パイプの車軸を取付けて改良したホイール類です。
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左写真は中国製1/72 タイガー戦車と(上)、改良後のシャーシ(下)の比較です。 1/72パンサー戦車の転輪は縮尺よりもやや大きめなので、延長した1/70シャーシにピッタリです。 また動輪と後輪のカバーは、パンサー部品から型取りして複製しました。
1/72 タイガー戦車の各転輪は、ハブキャップのピンで固定しますが、レストア後も完全分解ができるように、ハブキャップのピンを2mmイモネジに交換し、シャーシの車軸穴もネジ切りをして、六角レンチで着脱できるようにします。(写真中央)
シャーシを延長し、各転輪も長谷川製1/72パンサープラモの物に交換したため、キャタピラの長さが足りなくなりました。 そこで1/72 タイガー戦車をもう1台購入して、キャタピラを切断して継ぎ足しました。(写真右)
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アルミ板や真鍮素材などで、車体をはじめ全ての部品をスクラッチビルドした、ヤークトパンターのボディは、40年以上経っても原形を留めていたので、このままフルレストアします。(写真左)
全体の塗装を落としてから、車載パーツ類も外し、各部の補修や破損パーツをリニューアルをします。(写真中央)
1/70ヤークトパンターのシャーシ裏面は、全長に合わせて延長したシャーシはつなぎ目や、不要になったスピーカー用の穴などが目立ってしまったので、写真右下のように 0.5mmアルミ板でアンダーパネルを作製して貼り付けました。(写真右)
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修復が完了した主砲は、基部に上下稼動用の真鍮パイプを挿入し、プラ板で製作した取付マウントへ、ピアノ線シャフトで取付けます。(写真左)
主砲の上下駆動には、タイガー戦車の砲塔回転用回路を利用します。 ラジコンヘリ用のマイクロサーボを改造して、基盤を経由せずに直接マイクロモーターに配線します。 またサーボの出力軸にさらに減速用ギヤを追加し、スリップクラッチ式のホーンを追加して操作します。(写真中央)
ラジコンメカやバッテリー等は、タイガー戦車の物をそのまま使用します。 またアンテナ線は、真鍮製の主砲に配線しアンテナにします。 砲塔回転用モーターのコードは、主砲用サーボ内のモーターに直接配線します。 これで送信機の砲塔回転ボタンで、主砲を上下に動かせます。(写真右)
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元のボディから外した車載工具類やワイヤー等の代りに、新たに単体部品として作製しました。 レストアでは実車同様にボディへ、工具の着脱ができるように、ボディパネルに0.3mm真鍮線でフックを設け、ここへ各部品を取付けました。 またドイツに現存するヤークトパンターの実車ビデオを参考にして、リヤパネルには新たに製作した、ジャッキやバケツも追加しました。 ボディ側面に真鍮フックで取付けた予備キャタピラも着脱可能です。(写真左)
各部のレストアが完了し、生地状態が完成したら、ダークイエローで全体を塗装します。 各転輪外周のタイヤ部を、ラバーブラックで塗装してから仮組みして、ダークグリーンとレッドブラウンで、迷彩塗装していきます。(写真中央)
写真右は完全分解時の部品展開です。 ボディは迷彩塗装が乾燥した後、各デカール類を転写します。 車載用の工具類やワイヤーも塗装します。 最後にプラバンでメカ積用トレーを製作し(右端)、塗装すれば各部の完成です。
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レストアした「ヤークトパンター」の組立て手順として、まずシャーシに各転輪を取付けた後、キャタピラを取付けますが、このキャタピラはプラパーツを連結した物で、全く伸びません。 このためキャタピラを各転輪に被せた後で、後輪をシャフトでシャーシに取付けます。(写真左・中央)
次にシャーシへマイクロモーター、ラジコンメカ、バッテリー、それにギミック音用スピーカーを取付けていきます。(写真右)
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メカ積用トレーをシャーシ上部に、ナット4個で取付けます。(写真左)
メカ積用トレーの前方に、主砲用マウントをネジ止めしてから主砲を取付けます。 その後ろに主砲作動用のサーボを取付け、最後部にギミック音用のスピーカーを取付けます。(写真中央)
組立てが完了したシャーシに、ボディを取付ければ完成です。 ボディは後端内側の爪を、リヤパネルのフックに掛けてから、シャーシ下面からネジ1本で固定して取付けます。
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フルレストア作業が完了し、約40年振りに甦った、1/70 RC戦車ヤークトパンターです。 隣はハセガワ製1/72 Sdkfz234/2のプラモです。 ボディには少々ウェザリング加工をして、若干くすんだ色合いに仕上げました。 シャーシ側も同様に、くすみや汚れを加えて仕上げました。(写真左)
写真中央はタイトル写真のジオラマを横から見たアングルで、一番ヤークトパンターらしいです。 このジオラマでは「88mm砲弾を積込んでいる砲手と装填手」「脚廻りを点検している操縦士」などのフィギュアを配置してみました。
写真右はレストアが完了したヤークトパンターと送信機、そして大きさの比較用のSuicaです。 1/70戦車は丁度カードに乗っちゃう大きさであります。
また、1/72 タイガー戦車のコントローラーには、始めから電源スイッチが無いので、電源トルグスイッチ(側面)と、青色電源LEDを追加しました。 本体もストーン調艶消しブラックで仕上げました。

             ・実際の走行シーンなどは下の動画をご覧ください。

        
 

◎模型関連のブログは下記をご覧下さい。
①映画「AVATAR」の「ガンシップ」ラジコン購入です! 模型の話①
②また買ってしまいました・・・「AH-1W スーパーコブラ」 模型の話②
③突然ですが、多脚戦車作りました! 模型の話③
④UCCコーヒー2缶おまけの「零戦22型」を電動化!
⑤大きな大きな…模型の話 ⑤
⑥架空飛行兵器作りました!・・・模型の話⑥
Posted at 2020/10/24 10:25:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホビー | 趣味
2020年02月29日 イイね!

趣味の話 番外編(Mattel Tommy-Burst レストア)

趣味の話 番外編(Mattel Tommy-Burst レストア)1960年発売のMATTEL社製 巻き玉連発式玩具TOMMY-BURSTをレストアして発火させました! 
今回の趣味の話はカスタム・ガスガンではなく、約60年前にMATTEL社がTOMMY-BURPに続き発売した、トミーガンの2代目となるTOMMY-BURSTのジャンク品を、発売当初の作動と発火可能なコンディションに復活させる番外編です。
ジャンクの内容としては、引き金、ボルトとも無可動で、巻き玉を入れるマガジン部分のカバーが紛失していますので、内部メカを修理し、新たにマガジンカバーを複製します。 また、折角なのでオリジナルパッケージを復刻させ、MATTEL社純正巻き玉火薬も複製することにします。
初代のTOMMY-BURPはクランクハンドルを回す連射式でしたが、TOMMY-BURSTは実銃を模した可動式ボルトのギミックにより、リアルなフルオートアクションを実現していました。 また60年代にアメリカで放映が始まった、伝説的TV戦争アクションドラマ「コンバット」で、トミーガンで戦うサンダース軍曹の人気と相まって、世界的に大ヒットした歴史に残る玩具GUNです。
TOMMY-BURSTは販売期間が長く、多くのバリエーションとバージョンが存在しますが、レストアする個体はモールドなどから、非常に初期のモデルと思われます。 またメカは無可動でしたが、本体のプラスチックに欠けやひび割れは皆無なので、当時の品質管理はとても優秀だったんですね。
alt alt alt無可動の原因をチェックしたところ、どうも内部々品の破損や欠品ではなく長年の使用により、左写真左側の矢印のように、振動でハンマーピンの取付穴が拡大し、ピンの位置がずれて内部のスプリングが2本外れたためでした。 ハンマーピンを抜き右側の矢印のように、正常な穴に整形して修復します。 正常なサイズの取付穴へハンマーピンに戻したら、中央写真のようにマガジン側内部のハンマーと、シアースプリングを矢印の位置へ戻します。 また同様にフレーム下側から、ハンマースプリング反対端も矢印の位置へ戻し戻します。
次に、ジャンク品のため始めから欠品していたマガジンカバーを(右写真下側)、ABS板などからパーツを切り出し、組立加工してスクラッチビルドします。 
alt alt alt左写真のように銃本体から、マガジンカバー欠品部分のサイズを型紙に写し、各部パーツを1.5mm厚の黒色ABS板(写真上)から切り出して、プラリペア・ブラックや接着剤で、中央写真のように組立てたら、取付用のUカットや固定用穴を空けます。
また、純正のマガジンカバー左側面には、「OPEN」と「⇒」の凸型刻印があります。 今回はこれも復元するので写真右のように、本体フレームの右側面にある「OPEN」と「⇒」の凸刻印に、熱して軟らかくした「型取り君」を押付けて型取りします。
alt alt alt熱して型取りした樹脂が冷えたら外します。 左写真のように外した型に、プラリペア・ブラックを溶かし入れて固めます。 型から凸型刻印を取出してバリを取り除きます。 中央写真のようにマガジンカバーの左側面に、型から取出した凸刻印を接着し、また同時にマガジンカバー内側に取付ける、巻き玉火薬押え金具用の取付用穴を空け、固定用のガイドピンも取付けます。 全体的に組立て時のバリや歪みを整形し、表面を滑らかに仕上げます。
次に右写真のカラーコピーを参考に(矢印)、マガジンカバーの内側に取付ける、巻き玉火薬押え金具をスチール缶から切り出して作り、スリット用などにドリルで複数の穴を空けます。
alt alt alt左写真のように押え金具の形状を、リューターと棒ヤスリで整えたら、中央に空けていた複数の穴もスリットに加工します。
写真中央の左側が、巻き玉火薬押え金具の切削加工が完了した状態で、右側がマガジンカバー内部へ取付ける形に合わせて、折りと曲げ加工をした状態です。
写真右は錆止め用のメッキ加工したところですが、左側が下加工の銅メッキをした状態で、右側が防錆の仕上げ用にニッケルメッキをしたところです。
alt alt alt左写真のようにマガジンカバー全体の表面を研磨したら、グラファイト・コーティング剤で色を整えます。 最後に押え金具を内側へ取付ければ、欠品していたマガジンカバーの完成であります!
銃本体をレストアしたら、発火用の巻き玉を復元します。 中央写真はMATTEL社製穴空き巻玉火薬 greenie を複製するために使用した、EVERNEWスターター用ミニ雷管火薬です。 これは火薬量がMATTEL純正巻き玉(0.2grains=0.012g)とほぼ同じで(0.01g)、昔売っていた平玉火薬と同等のスペックです。 平玉や巻き玉が製造中止になって久しい中、現在入手できる唯一の紙火薬です。
今回はEVERNEW ミニ雷管を3箱使って、50連発の巻き玉火薬を6巻製作します。 折角なので写真右のように、greenie の巻き玉火薬5巻入りのパッケージも復刻させます。
alt alt alt左写真はEVERNEWミニ雷管で複製した、 greenie 穴空き巻き玉火薬6巻です。 この内1巻は発火に使用し、残りの5巻を復刻パッケージに収納します。(尚、ミニ雷管は火薬で取扱いに危険が伴うため、巻き玉の製作方法は公開しません)
greenie の巻き玉火薬パッケージに続き、中央写真のようにMATTEL TOMMY-BURSTの台紙パッケージも復刻します。 現存する僅かな資料を参考に、初期モデルのデザインを模倣して復刻製作しました。 パッケージの強度を増すため、 表・裏の台紙を作って張り合わせています。
また、TOMMY-BURSTの台紙パッケージだけでは保管が難しいので、右写真のようにオリジナルのスリーブカバーと、左右の保持板を製作して、スライド式に収納できるようにしました。
alt alt alt写真左側はレストアしたTOMMY-BURSTを、収納した復刻パッケージとスリーブ式カバーと、一緒に複製したMATTEL社製greenie 巻玉火薬5巻入りのパッケージです。 写真中央は完成したスライド収納式の化粧箱です。
写真右側はレストアと復刻が完了した、TOMMY-BURSTと復刻パッケージですが、まだ世の中にモデルガンが存在していなかった、昭和35年前後にこれだけ完成度の高い、おもちゃの鉄砲を作っていたMATTEL社は、正直すごいなぁ~と思います。
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左端はMATTEL社の初代トミーガンTOMMY-BURPの参考写真です。 マガジン上部の赤いクランクハンドルを回すと、巻き玉の連射が出来ましたが、実銃のM3サブマシンガンのハンドル式ボルトがモデルですね。
おもちゃコレクターだったら、絶対発火などしないでしょうが、GUNマニアとしては全盛期の頃のように、ちゃんと動かしてあげたいので、躊躇なく複製した巻き玉火薬を装填して撃っちゃいます。
写真中央はレストアしたTOMMY-BURSTの連射シーンです。 周囲に漂う硝煙と、フレーム下側に垂れ下がる、巻き玉の撃ち殻が写っています。 写真右側は銃口のカッツコンペイセーターから、漂い出る硝煙がとてもリアルです。(発火後に内部を徹底的に清掃したのは言うまでもないのだ!)

当時のアメリカや世界中の少年たちは、原っぱでTOMMY-BURSTで撃ち合いながら、サンダース軍曹に成りきっていたんでしょうね。 ちなみにサンダース軍曹はトンプソンM1928を使ってましたが、MATTELのトミーガンはトンプソンM1かM1A1がモデルでした。 しかし実銃には無かったカッツコンペイセーターが付いている…(←どうでもよい情報)
1960年当時、TOMMY-BURSTはアメリカ本国でもかなり高価で、リッチな家の子しか買って貰えなかったようで、貧しかった日本ではそれこそ金持ちの子供しか持っていない、ステータス玩具でしたから、もちろん私も持っていませんでした。

             ・実際の発火シーンなどは下の動画をご覧ください。

        

◎その他の「趣味の話」は下記をご覧下さい。
①「趣味の話」 コンバット・マグナム M19をレストアしました!
②「趣味の話Ⅱ」 Cz75 2nd デュアル・マキシVer.2」のカスタム&チューニング
③「趣味の話Ⅲ」 カート式 COT SAA ガスガンをワンオフ・カスタムしました!
④「趣味の話Ⅳ」 昔のMGCビンテージ・ガスガン達を、ちょこっとカスタムしました!
⑤「趣味の話Ⅴ」 Ruger 10/22 ガスライフルをチューニング&ドレスアップしました!
⑥「趣味の話Ⅵ」 MGC製「GLOCK 18」をデタッチャブル・マシンカービンにカスタムしました!
⑦「趣味の話 Ⅶ」 マルシン製COLT S.A.A.をStore Keeper modelにカスタムしました!
⑧「趣味の話 Ⅷ」 世紀末にカスタムしたレーザー内蔵 GLOCK17 ガスガンを20年振りにレストア!
⑨「趣味の話 Ⅸ」 好きなんですよね、MGCのGLOCKガスガン!
Posted at 2020/02/29 10:52:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホビー | 趣味
2019年07月14日 イイね!

趣味の話 Ⅵ

趣味の話 Ⅵビンテージ・ブローバックガスガン MGC製「GLOCK 18」をカスタムして、デタッチャブル・マシンカービンに大変身であります!    
MGC製「GLOCK 18」は、エアガン黎明期の傑作ブローバックガスガン、GLOCK 17のセミ&フルオート・バージョンとして、1993年末に発売されたモデルで、現在のフルオートガスガンをも凌ぐ、驚異的な連射速度を誇りました。
今回はこの25年も前のガスガンを、さらに50年以上昔の1960年代に爆発的人気を誇った TVドラマ、「0011 ナポレオン・ソロ」に登場した、伝説のステージガン「U.N.C.L.E. Type」をモチーフにした、デタッチャブル式マシンカービンとして、ワンオフ カスタムしてみました。
また、カスタムするにあたっては、ドラマに登場する「U.N.C.L.E. Type」をピストルからカービンへ、工具無しで変身させる設定に敬意を表し、GLOCK 18本体への各部品の組立てには、出来るだけ工具を使用しないように作りました。 MGC製「GLOCK 18」に関しては構造上に少々問題があり、ブローバックが不調になる場合があるので、先ずは内部構造のカスタムから始めます。
MGC製のGLOCK シリーズのブローバックシステムは、現在のガスガンとは違い、トリガーを引くとスライドが半分位まで下がった時点で、BB弾が発射されるため着弾点がやや下がる傾向があります。
このためバレル(銃身ですね)を上下に動く構造にし、スライドが下がるにつれ、バレルが上を向いて着弾点が下がらないようにしています。
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セミオートでは問題ない構造ですが、高速のフルオートでは安定性が低下する要因の一つです。 そこで、上下に動く構造のインナーバレル(BB弾を発射する本当の銃身)の基部を、フレームに固定出来るように特殊な部品を作り、これを介してイモネジでフレームに固定します。(写真左と中央)
ちなみにインナーバレルは、バレル後端の下側半分だけを出っ張らせHOP UP効果を狙った、当時のカスタム ステンレス製です。
写真右側のアウターバレルも標準のアルミ製(上)から真鍮製(下)に交換し、スライドが下がっても干渉しないように、基部の下側を削ってあります。 また、銃口側のサプレッサー取付用ワンオフパーツは、インナーバレルに固定します。
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GLOCK シリーズのブローバックシステムは、フレームに固定されたシリンダー内のピストンがスライドを動かしますが、作動用のガスが溜るシリンダーの容量が少ないため、パワーが低く(現行ガスガンの半分以下)また温度低下による影響で、作動不良にもなりやすいです。 そこでノーマルのピストン(写真左上側)をワンオフで製作した、テフロン加工アルミ製シリンダー型ピストンに替え、ガス溜りの容量を増やしました。
GLOCK 18はスライド後端側面に、セミ&フルオートの切り替えレバーがあります。 このレバーにはクリックが無いため、セミオートで射撃している内に振動で勝手に動いてしまい、突然フルオートで作動してしまうことがあります。 そこで、写真中央のようにレバー裏側の内部に、スプリングとスチールボールを内蔵させ、スライド側のセミとフルのポジションに、スチールボールが落込む穴を掘り、確実なクリック動作が出来るようにしました。
「U.N.C.L.E. Type」はハンドガンのグリップ後端に、スケルトンストックを取付けてカービンスタイルに変身させます。 GLOCK 18にもストックを取付けるため、まずグリップ後端にプラスチック素材をワンオフ加工して、実銃のルガーP08のようなストックマウントを設置しました。(写真右の左上)
次にストックはマイクロ UZI用のサイド式フォールディング・ストックを元に、取付部やリコイルパッドなどをワンオフカスタムして、フォワード式のホールディング・ストックを作りました。(写真右)
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写真左は各部のワンオフカスタム加工が終了した、GLOCK 18カスタムを簡易分解した状態です。
写真中央は組立てたGLOCK 18のフレーム左側面に、Pinty 超小型レーザーサイト(写真下側)のスイッチを、グリップした親指で押せる位置へマウントを取付けます。
写真右はMGCの純正スコープマウントをカスタムした、スコープ&フロントグリップ式マガジンマウントです。 レーザーマウントとスコープマウントの取付のみ、写真下側のL字型の工具を使用します。
また、実銃のGLOCK 18はスライド部だけが金属製で、フレーム部はシンセティックマテリアル製です。 このためスライド部分だけメタル調になるよう、いつものように表面を修正処理してから、超微粒子のグラファイト系コーティング剤で仕上ました。
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・ここからは「GLOCK 18カスタム」が、ハンドガンからマシンカービンへ変身して行く工程です。
写真左はPinty 超小型レーザーサイトだけ装備した、「CUSTOM GLOCK 18 マイクロ レーザーサイト モード」です。
写真中央はスコープ&フロントマガジンマウントと、46連ロングマガジンを装備した、「CUSTOM GLOCK 18 マシン・ピストルモード」です。
写真右はスコープ&フロントマガジンマウントに、15連ノーマルマガジンをフロントグリップとして装着した、「CUSTOM GLOCK 18 ミニサブマシンガンモード 」です。
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写真左はフォワード側に折畳んだホールディング・ストックを装備した、「CUSTOM GLOCK 18 ホールディング ストック装着 モード」です。
写真中央はSOCOM サプレッサーを装備した、「CUSTOM GLOCK 18 サイレントモード」です。
写真右はさらにハンドガンスコープを装着した、「CUSTOM GLOCK 18 スコープ装着・フル装備 コンパクト・モード 」です。
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写真左はホールディング・ストック伸ばした完全装備の、「CUSTOM GLOCK 18 マシンカービンモード」です。
写真中央は「0011 ナポレオン・ソロ」の伝説のステージガン、「U.N.C.L.E. Type」に敬意を表し、フロントマガジンを外してシルエットを近づけた、「U.N.C.L.E. Type カービン モード」です。 写真の下側は昔持っていた、MGC製「U.N.C.L.E. Type」フル装備のモデルガンと、「0011 ナポレオン・ソロ」のサントラ盤レコードのジャケットです。
写真右は「CUSTOM GLOCK 18 マシンカービン」専用のアルミ製アタッシュケースに、各部品を分解して収納したものですが、何となくスパイ映画風に仕上げててみました。
CUSTOM GLOCK 18の銃本体以外に使用したパーツとしては、MGC純正46連ロングマガジン、MGC純正グロック用木製グリップ(実銃じゃあり得ませんがね)、MARUI製ハンドガンスコープ、MARUI製SOCOM サプレッサーの4点で、その他のパーツはワンオフでハンドメイドしました。
さて、カスタム後の射撃性能ですが、作動不良やBB弾のジャムなども発生せずとても快調で、ガス圧も安定しており最終弾発射後はスライドストップも掛かります。 ただハンドガンモードでフルオート射撃をすると、46連発のロングマガジンを僅か2秒足らずで発射してしまうので、命中精度はバラバラです。 しかしストックを伸ばした、マシンカービンモードでの射撃は安定性が増すため、目標に対し全弾撃ち込むことも可能です。

               ・実際の射撃シーンなどは下の動画をご覧ください。

        

◎その他の「趣味の話」は下記をご覧下さい。

①「趣味の話」 コンバット・マグナム M19をレストアしました!
②「趣味の話Ⅱ」 Cz75 2nd デュアル・マキシVer.2」のカスタム&チューニング
③「趣味の話Ⅲ」 カート式 COT SAA ガスガンをワンオフ・カスタムしました!
④「趣味の話Ⅳ」 昔のMGCビンテージ・ガスガン達を、ちょこっとカスタムしました!
⑤「趣味の話Ⅴ」 Ruger 10/22 ガスライフルをチューニング&ドレスアップしました!
⑥「趣味の話 番外編」 Mattel Tommy-Burst をレストアしました!
⑦「趣味の話 Ⅶ」 マルシン製COLT S.A.A.をStore Keeper modelにカスタムしました!
⑧「趣味の話 Ⅷ」 世紀末にカスタムしたレーザー内蔵 GLOCK17 ガスガンを20年振りにレストア!
⑨「趣味の話 Ⅸ」 好きなんですよね、MGCのGLOCKガスガン!
Posted at 2019/07/14 07:27:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | ホビー | 趣味
2019年02月02日 イイね!

趣味の話 Ⅴ

趣味の話 Ⅴ30年前のビンテージ・ガスライフル MGC「Ruger 10/22」
を入手したので、チューニング&ドレスアップしました!
「Ruger 10/22」はアメリカのスターム・ルガー社が、射撃の入門用に発売した、22口径の小型ライフル銃です。 これをモデルにしてモデルガンメーカーのMGCが、1980年代の終りに連発式ライフル型ガスガンとして発売したモデルですね。
マニアの皆さんは「テン・ツーツー」と呼んでますが、スターム・ルガー社の正式モデル名は「テン・トゥエンティートゥ」と言います。
このエアガンには昔から興味がありましたが、たまたまオークションで程度の良い個体を入手することが出来たので、メカニズムのチューニングとドレスアップをすることにしました。
またこのエアガンは外観的にはボルトが動く、ブローバック式自動ライフルに見えますが、実際には引き金だけが動くだけで、初期のガスピストル等と同じダブルアクション式です。 現在のブローバック式やボルトアクション式エアガンと比べると性能的には見劣りがしますが、MGC製のリアルな外観や仕上の良い木製ストックの装備など、今でも充分魅力的なモデルだと思います。
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入手したMGC「Ruger 10/22」には、コクサイ製の4×20のスコープが付属していましたが、とても見難く画像も悪いですが、昔はこれでも自慢できたんでしょうね。 10/22本体の全長は88㌢ですが、化粧箱は全長1㍍もありました。 左端の写真は右側面で、中央の写真が左側面です。
右端の写真は分解したところですが、構造が簡単なのが良く分かります。 なおガスタンクは木製ストックに内蔵されており、機関部とは耐圧チューブで連結されています。
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先ずは動作関係がスムーズに動くように、内部のメカニズムをチューニングします。 「Ruger 10/22」で実際に作動する部分は、トリガー(引き金)とセーフティ、それにリヤサイト調整ぐらいで、BB弾の発射に関してはトリガーを引くだけです。 左端と中央の写真はトリガーから連結している発射メカニズムです。 結構複雑な部品構成を引き金を引く力だけで作動させるため、普通のダブルアクションガスガンより引き金は重いです。 最初に各部品同士の接触面や軸受け部分が、限りなく滑らかになるように、右端写真のように分解して磨き上げます。
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「Ruger 10/22」のBB弾の発射プロセスは、引き金を引くと上部先端のレバーが、ガスユニットを前方に押しながら、同時にガスユニット下部のハンマーを起こします。 ガスユニット先端のノズルが、マガジンのBB弾をバレルチェンバーに押込むと同時に、ハンマーが落ちて発射となるのであります。
このモデルはガスユニットがフレーム内部をスライドするので、トリガーやハンマーの軸受け部のように、研磨したスライド部分にシリコンオイルを付けても、オイルの粘度や付着する埃の影響であまり効果が期待できません。 そこで写真のように、ガスユニットとフレーム側のスライド面に、高純度のテフロンテープを貼ることで、摩擦係数を低減させる事ができます。
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「Ruger 10/22」は木製ストックの仕上や、全体のデザインは中々良いのですが、銃身やレシーバーなど本来金属である部分が、普通のABS樹脂で出来ており、またバリなども残っているのでリアル感が全くありません。 そこでいつものように表面を修正処理し研磨してから、超微粒子のグラファイト系コーティング剤で仕上ました。(左端と中央写真)
右端写真の木製ストック先端に「forend tips」という黒い部品がありますが、元々はストック先端部を衝撃から守る部品です。 現在ではドレスアップの目的で、黒檀などの強靭で最高級な素材で作られています。 実銃の「Ruger 10/22」のストックには設定はありませんが、MGCはカスタムモデルとして設定したようですが、材質は他のパーツ同様ABS樹脂です。 銃身やレシーバーがよりリアルに見えるよう、この部品はこのまま残しています。
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「Ruger 10/22」のインナーバレルは、ハンドガン並みの長さしかありません。 これは当時の自主規制に合わせ、簡単にパワーアップ出来ないようにしたものですが、現在の法規制の威力の半分以下と、かなり低威力な設定となります。 法規制内でもう少しパワーを上げ、同時にハンマースプリングをもう少し弱くして、引き金を軽くしたいので、電動ガンのMP5用のインナーバレルと交換することにしました。(写真左端) またかなり古いモデルのため、威力は変えずにBB弾を遠くへ飛ばす「HOP UP」機能がないので、可変調整式の「HOP UP」機構を自作して取付けます。 調節はスコープマウントの上から行ないます。(中央と右端写真)
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「Ruger 10/22」の主だった外観を修正したので、気になる細かい部分を直して行きます。 木製ストックの最後部の肩当部分に、リコイルパッドがありますが、これをストックへ止めるネジがプラスの木ネジです。 やはり銃にはプラスネジは似合わないので、マイナスか6角レンチ用ネジに交換したいところです。 丁度良い長さの6角キャップ皿ネジが見つかったので、左端写真の用に交換しました。
またリコイルパッドのど真ん中に、ガス注入用の穴が大きく開いていて、あまりに格好が悪いので、むかし喫煙していた頃に使っていた、壊れたダンヒルガスライターのガス注入口キャップを改造して、ガス注入口の隠し蓋を作りました。(中央と右端写真)
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ガスユニット先端にBB弾をマガジンからインナーバレルまで押込むノズルがありますが、あまりに形状や仕上げが悪いので、サイズを合せて作ったメッキ仕上げのノズルに交換しました。(左端写真)
木製ストック下側の前後に、スリングを通すスイベルという部品が付いていますが、これの取付けがこれまたプラスの木ネジで、さらに頭も出っ張っておりスリングを通し難いのですね。 ここもプラスネジは似合わないので、極薄ローヘッドの6角キャップビスを見つけて交換しました。(中央写真)
レシーバーの右側面にダミーの弾薬装填用ボルトレバーが付いています。 この部品がどう見てもレバーに見えない形状なので、ひょっとして実銃がそうなのかと確認したら、実銃はちゃんとしたレバーだったので、同様の形に成形し直しました。 成形後のレシーバー上面に見える穴が「HOP UP」調整用です。(中央と右端写真)
alt alt alt最後に「Ruger 10/22」を色々とドレスアップして行きます。 先ずは実銃の「Ruger 10/22」用ロゴマーク入りの、「BUTTSTOCK POUCH」を購入し木製ストックに取付けました。 これは右側面がマガジンやカートリッジを入れるポーチで、左側面は射撃時に、頬が直接木製ストックに触れないようにする、チークピースになる優れ物で、さすが実銃用だけありピッタリでした。 また下側にはスイベルを取付ける穴も開いていますが、これも測ったようにピッタリでした。(左端と中央写真)
購入した時に付いていた、コクサイ製の4×20のスコープが余りに貧弱だったので、随分昔に購入して使っていなかった、ノーブランドの4×30のスコープに交換することにしました。(右端写真)
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4×30スコープのレンズは4×20スコープより、2倍以上大きいので明るくてよく見えます。 ノーブランドながらこのスコープには、始めからワンタッチでキャップが開く、Butler Creek社製「Flip-Open Scope Cover」が付属していたので、結構リアルなドレスアップが可能になります。(左端写真)
ドレスアップの最後は、ライフル銃には欠かせないスリングを取付けます。 スリングと言えばミリタリー用の、黒系やオリーブドラフ系の布製を思い浮かべますが、今回は実銃の狩猟用で有名な、Tourbon社製「Hunting Rifle Slings Tourbon」を選びました。 これは滑止め織り綿と革製のスリングで、お洒落なハンティング専用デザインです。(中央と右端写真)
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一番最後にリヤサイトのドレスアップです。 当時のMGC製ガスガン用のリヤサイトは、金属製が多かったのですが、「Ruger 10/22」のリヤサイトは微調整が出来る分解式ですが、金属パーツは調整ノブとネジ位で、ほとんどはABS樹脂製です。 そこで全体をグラファイト系コーティング剤で仕上げ、取付け用のネジは「ヒートブルー」仕上げをした物に交換しました。(左端写真)
チューニング&ドレスアップが完了した「Ruger 10/22」は、引き金もかなり軽く引けるようになり、現在のガスガンに近い射撃性能になりました。 外見的には独特な雰囲気があり、木立の中に置けば猟銃に見え、また無機質な壁に立て掛けると狙撃銃にも見えます。 これはMGCがRUGER MINI-14のマズルブレーキ等を、参考にしたカスタムデザインの影響かなと思います。(中央と右端写真)
ちなみにRUGER MINI-14は「特攻野郎Aチーム」でハンニバルが持ってるヤツですね。

*2019年3月22日マガジン改良部分を追記しました。
MGC製「Ruger 10/22」のマガジンはコンパクトで多弾数ですが、構造が特異のため素手でBB弾を装填するのは至難の業です。 通常は専用のBB弾ローダーを使用しますが、結構大袈裟な構造と大きさのため、携帯性は良くありません。 そこでローダー無しでも簡単に装填できるように、下のようにちょっこと改造しました。
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左端写真:
マガジンフォロアーにスプリングで、上下に動くポスト状のカムを取付けます。(矢印) 同時にマガジン本体の、フォロアーが一番奥に押込められる部分に、ポスト状カムが引っ掛かるための穴を空けます。(矢印)
中央写真:
マガジン両サイドの円盤を回して、フォロアーが最深部まで押し込まれると、ポスト状カムがスプリングに押されて、マガジンの穴へ入りフォロアーがロックされます。(矢印) この状態でマガジンリップ部からBB弾を流し込みます。
右端写真:
マガジンが銃本体に装填された時に、マガジンに空けた穴を押すように、インナーバレルの下面にマガジンフォロアーのポスト状カムと、同じサイズの突起を取付けます。(矢印) これによりマガジンを銃に装填したと同時に、マガジンフォロアーのロックが解除されてBB弾の発射が可能になります。

◎その他の「趣味の話」は下記をご覧下さい。
①「趣味の話」 コンバット・マグナム M19をレストアしました!
②「趣味の話Ⅱ」 Cz75 2nd デュアル・マキシVer.2」のカスタム&チューニング
③「趣味の話Ⅲ」 カート式 COT SAA ガスガンをワンオフ・カスタムしました!
④「趣味の話Ⅳ」 昔のMGCビンテージ・ガスガン達を、ちょこっとカスタムしました!
⑤「趣味の話Ⅵ」 MGC製「GLOCK18」をマシンカービンへカスタムしました!
⑥「趣味の話 番外編」 Mattel Tommy-Burst をレストアしました!
⑦「趣味の話 Ⅶ」 マルシン製COLT S.A.A.をStore Keeper modelにカスタムしました!
⑧「趣味の話 Ⅷ」 世紀末にカスタムしたレーザー内蔵 GLOCK17 ガスガンを20年振りにレストア!
⑨「趣味の話 Ⅸ」 好きなんですよね、MGCのGLOCKガスガン!
Posted at 2019/02/02 06:03:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホビー | 趣味

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何シテル?   08/29 22:31
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