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2019年02月02日 イイね!

趣味の話 Ⅴ

趣味の話 Ⅴ30年前のビンテージ・ガスライフル MGC「Ruger 10/22」
を入手したので、チューニング&ドレスアップしました!
「Ruger 10/22」はアメリカのスターム・ルガー社が、射撃の入門用に発売した、22口径の小型ライフル銃です。 これをモデルにしてモデルガンメーカーのMGCが、1980年代の終りに連発式ライフル型ガスガンとして発売したモデルですね。
マニアの皆さんは「テン・ツーツー」と呼んでますが、スターム・ルガー社の正式モデル名は「テン・トゥエンティートゥ」と言います。
このエアガンには昔から興味がありましたが、たまたまオークションで程度の良い個体を入手することが出来たので、メカニズムのチューニングとドレスアップをすることにしました。
またこのエアガンは外観的にはボルトが動く、ブローバック式自動ライフルに見えますが、実際には引き金だけが動くだけで、初期のガスピストル等と同じダブルアクション式です。 現在のブローバック式やボルトアクション式エアガンと比べると性能的には見劣りがしますが、MGC製のリアルな外観や仕上の良い木製ストックの装備など、今でも充分魅力的なモデルだと思います。
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入手したMGC「Ruger 10/22」には、コクサイ製の4×20のスコープが付属していましたが、とても見難く画像も悪いですが、昔はこれでも自慢できたんでしょうね。 10/22本体の全長は88㌢ですが、化粧箱は全長1㍍もありました。 左端の写真は右側面で、中央の写真が左側面です。
右端の写真は分解したところですが、構造が簡単なのが良く分かります。 なおガスタンクは木製ストックに内蔵されており、機関部とは耐圧チューブで連結されています。
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先ずは動作関係がスムーズに動くように、内部のメカニズムをチューニングします。 「Ruger 10/22」で実際に作動する部分は、トリガー(引き金)とセーフティ、それにリヤサイト調整ぐらいで、BB弾の発射に関してはトリガーを引くだけです。 左端と中央の写真はトリガーから連結している発射メカニズムです。 結構複雑な部品構成を引き金を引く力だけで作動させるため、普通のダブルアクションガスガンより引き金は重いです。 最初に各部品同士の接触面や軸受け部分が、限りなく滑らかになるように、右端写真のように分解して磨き上げます。
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「Ruger 10/22」のBB弾の発射プロセスは、引き金を引くと上部先端のレバーが、ガスユニットを前方に押しながら、同時にガスユニット下部のハンマーを起こします。 ガスユニット先端のノズルが、マガジンのBB弾をバレルチェンバーに押込むと同時に、ハンマーが落ちて発射となるのであります。
このモデルはガスユニットがフレーム内部をスライドするので、トリガーやハンマーの軸受け部のように、研磨したスライド部分にシリコンオイルを付けても、オイルの粘度や付着する埃の影響であまり効果が期待できません。 そこで写真のように、ガスユニットとフレーム側のスライド面に、高純度のテフロンテープを貼ることで、摩擦係数を低減させる事ができます。
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「Ruger 10/22」は木製ストックの仕上や、全体のデザインは中々良いのですが、銃身やレシーバーなど本来金属である部分が、普通のABS樹脂で出来ており、またバリなども残っているのでリアル感が全くありません。 そこでいつものように表面を修正処理し研磨してから、超微粒子のグラファイト系コーティング剤で仕上ました。(左端と中央写真)
右端写真の木製ストック先端に「forend tips」という黒い部品がありますが、元々はストック先端部を衝撃から守る部品です。 現在ではドレスアップの目的で、黒檀などの強靭で最高級な素材で作られています。 実銃の「Ruger 10/22」のストックには設定はありませんが、MGCはカスタムモデルとして設定したようですが、材質は他のパーツ同様ABS樹脂です。 銃身やレシーバーがよりリアルに見えるよう、この部品はこのまま残しています。
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「Ruger 10/22」のインナーバレルは、ハンドガン並みの長さしかありません。 これは当時の自主規制に合わせ、簡単にパワーアップ出来ないようにしたものですが、現在の法規制の威力の半分以下と、かなり低威力な設定となります。 法規制内でもう少しパワーを上げ、同時にハンマースプリングをもう少し弱くして、引き金を軽くしたいので、電動ガンのMP5用のインナーバレルと交換することにしました。(写真左端) またかなり古いモデルのため、威力は変えずにBB弾を遠くへ飛ばす「HOP UP」機能がないので、可変調整式の「HOP UP」機構を自作して取付けます。 調節はスコープマウントの上から行ないます。(中央と右端写真)
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「Ruger 10/22」の主だった外観を修正したので、気になる細かい部分を直して行きます。 木製ストックの最後部の肩当部分に、リコイルパッドがありますが、これをストックへ止めるネジがプラスの木ネジです。 やはり銃にはプラスネジは似合わないので、マイナスか6角レンチ用ネジに交換したいところです。 丁度良い長さの6角キャップ皿ネジが見つかったので、左端写真の用に交換しました。
またリコイルパッドのど真ん中に、ガス注入用の穴が大きく開いていて、あまりに格好が悪いので、むかし喫煙していた頃に使っていた、壊れたダンヒルガスライターのガス注入口キャップを改造して、ガス注入口の隠し蓋を作りました。(中央と右端写真)
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ガスユニット先端にBB弾をマガジンからインナーバレルまで押込むノズルがありますが、あまりに形状や仕上げが悪いので、サイズを合せて作ったメッキ仕上げのノズルに交換しました。(左端写真)
木製ストック下側の前後に、スリングを通すスイベルという部品が付いていますが、これの取付けがこれまたプラスの木ネジで、さらに頭も出っ張っておりスリングを通し難いのですね。 ここもプラスネジは似合わないので、極薄ローヘッドの6角キャップビスを見つけて交換しました。(中央写真)
レシーバーの右側面にダミーの弾薬装填用ボルトレバーが付いています。 この部品がどう見てもレバーに見えない形状なので、ひょっとして実銃がそうなのかと確認したら、実銃はちゃんとしたレバーだったので、同様の形に成形し直しました。 成形後のレシーバー上面に見える穴が「HOP UP」調整用です。(中央と右端写真)
alt alt alt最後に「Ruger 10/22」を色々とドレスアップして行きます。 先ずは実銃の「Ruger 10/22」用ロゴマーク入りの、「BUTTSTOCK POUCH」を購入し木製ストックに取付けました。 これは右側面がマガジンやカートリッジを入れるポーチで、左側面は射撃時に、頬が直接木製ストックに触れないようにする、チークピースになる優れ物で、さすが実銃用だけありピッタリでした。 また下側にはスイベルを取付ける穴も開いていますが、これも測ったようにピッタリでした。(左端と中央写真)
購入した時に付いていた、コクサイ製の4×20のスコープが余りに貧弱だったので、随分昔に購入して使っていなかった、ノーブランドの4×30のスコープに交換することにしました。(右端写真)
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4×30スコープのレンズは4×20スコープより、2倍以上大きいので明るくてよく見えます。 ノーブランドながらこのスコープには、始めからワンタッチでキャップが開く、Butler Creek社製「Flip-Open Scope Cover」が付属していたので、結構リアルなドレスアップが可能になります。(左端写真)
ドレスアップの最後は、ライフル銃には欠かせないスリングを取付けます。 スリングと言えばミリタリー用の、黒系やオリーブドラフ系の布製を思い浮かべますが、今回は実銃の狩猟用で有名な、Tourbon社製「Hunting Rifle Slings Tourbon」を選びました。 これは滑止め織り綿と革製のスリングで、お洒落なハンティング専用デザインです。(中央と右端写真)
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一番最後にリヤサイトのドレスアップです。 当時のMGC製ガスガン用のリヤサイトは、金属製が多かったのですが、「Ruger 10/22」のリヤサイトは微調整が出来る分解式ですが、金属パーツは調整ノブとネジ位で、ほとんどはABS樹脂製です。 そこで全体をグラファイト系コーティング剤で仕上げ、取付け用のネジは「ヒートブルー」仕上げをした物に交換しました。(左端写真)
チューニング&ドレスアップが完了した「Ruger 10/22」は、引き金もかなり軽く引けるようになり、現在のガスガンに近い射撃性能になりました。 外見的には独特な雰囲気があり、木立の中に置けば猟銃に見え、また無機質な壁に立て掛けると狙撃銃にも見えます。 これはMGCがRUGER MINI-14のマズルブレーキ等を、参考にしたカスタムデザインの影響かなと思います。(中央と右端写真)
ちなみにRUGER MINI-14は「特攻野郎Aチーム」でハンニバルが持ってるヤツですね。

*2019年3月22日マガジン改良部分を追記しました。
MGC製「Ruger 10/22」のマガジンはコンパクトで多弾数ですが、構造が特異のため素手でBB弾を装填するのは至難の業です。 通常は専用のBB弾ローダーを使用しますが、結構大袈裟な構造と大きさのため、携帯性は良くありません。 そこでローダー無しでも簡単に装填できるように、下のようにちょっこと改造しました。
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左端写真:
マガジンフォロアーにスプリングで、上下に動くポスト状のカムを取付けます。(矢印) 同時にマガジン本体の、フォロアーが一番奥に押込められる部分に、ポスト状カムが引っ掛かるための穴を空けます。(矢印)
中央写真:
マガジン両サイドの円盤を回して、フォロアーが最深部まで押し込まれると、ポスト状カムがスプリングに押されて、マガジンの穴へ入りフォロアーがロックされます。(矢印) この状態でマガジンリップ部からBB弾を流し込みます。
右端写真:
マガジンが銃本体に装填された時に、マガジンに空けた穴を押すように、インナーバレルの下面にマガジンフォロアーのポスト状カムと、同じサイズの突起を取付けます。(矢印) これによりマガジンを銃に装填したと同時に、マガジンフォロアーのロックが解除されてBB弾の発射が可能になります。

◎その他の「趣味の話」は下記をご覧下さい。
①「趣味の話」 コンバット・マグナム M19をレストアしました!
②「趣味の話Ⅱ」 Cz75 2nd デュアル・マキシVer.2」のカスタム&チューニング
③「趣味の話Ⅲ」 カート式 COT SAA ガスガンをワンオフ・カスタムしました!
④「趣味の話Ⅳ」 昔のMGCビンテージ・ガスガン達を、ちょこっとカスタムしました!
⑤「趣味の話Ⅵ」 MGC製「GLOCK18」をマシンカービンへカスタムしました!
⑥「趣味の話 番外編」 Mattel Tommy-Burst をレストアしました!
⑦「趣味の話 Ⅶ」 マルシン製COLT S.A.A.をStore Keeper modelにカスタムしました!
⑧「趣味の話 Ⅷ」 世紀末にカスタムしたレーザー内蔵 GLOCK17 ガスガンを20年振りにレストア!
⑨「趣味の話 Ⅸ」 好きなんですよね、MGCのGLOCKガスガン!
Posted at 2019/02/02 06:03:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホビー | 趣味

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