
お疲れ様です。
ウイスキーの話。
今回はアルコール度数のお話。
ウイスキーはアルコール度数が高いと
認知されているお酒の一つです。
酒屋さんなどでウイスキーを手に取ると、
アルコール度数の表記があります。
多くのウイスキーが40度で、このほかに、
37度、43度、46度、51度(50.5度)、、、
といった数字を多く見ることができます。
また、「度」=「%」です。
それぞれの度数の意味についてお話します。
ウイスキーは樽入れ時、樽出し時のアルコール度数が
60度から65度程度と言われています。
樽出し時に加水して度数調整し瓶詰されています。
この時に37度、43度、46度、51度(50.1度)、、、
といった調整が行われ、それぞれの数字に意味を持たせます。
(無調整の度数のままのものはカスクストレングス、
バレルストレングスと呼びます)
日本の酒税法でウイスキーと表記できる下限値が37度。
サントリー:トリスクラシックや、
ニッカ:ブラックニッカクリアなどが該当します。
(本来のウイスキーと呼べるかどうか
疑問符が付く際どいお酒も販売されています)
EUのウイスキーアルコール度数の下限値が40度。
アメリカのバーボンも瓶詰度数40度以上。
各国の法律や定義も40度が適用されることがほとんどです。
プルーフ表記もあります。
イギリス表記は、、
「度」×1.751=「UK proof」となります。
UKproofで70proof=40度
UKproofで75proof=43度
UKproofで80proof=46度(厳密には45.8度)
UKプルーフ表記では、
70や75、80といったキリの良い数字になります。
また、43度は国際市場向けのウイスキーに
適用されることが多いようです。
ウイスキーは温度が低くなると溶け込んでいる
成分の一部がオリモノ(浮遊物)として現れます。
通常はこれを防ぐために、冷却して濾過します。
これを「Chillfiltered:チルフィルタード」といいます。
「Non-Chillfiltered:ノンチルフィルタード」は、
冷却濾過をしていないという意味です。
この場合に46度を境に浮遊物が出にくくなる
性質があるため46度以上で瓶詰します。
ノンチルフィルタードのウイスキーは濾過をしない分、
ウイスキー本来の味を楽しむことができるとされています。
画像はノンチルフィルタード、ノンカラーとの表記。
(冷却濾過無し、着色なし)
アメリカ表記は、
「度」×2=「USproof」となります。
50度=100proofになりますが、
アメリカのバーボンウイスキーに対して、
「ボトルドインボンド法」適用時代がありました。
同じ蒸留所の原酒を4年以上熟成し、
政府監督下の倉庫でアルコール度100proof(50度)で
瓶詰された製品に使われます。
「ボンデッド:Bonded」と明記されることもあります。
粗悪品を防止する目的で作られたものです。
今はこの法律は廃止されましたが、製法として残っています。
画像はエヴァンウィリアムスとヘンリーマッケンナの
ボトルドインボンド表記。
50.5度(101proof)はボトルドインボンドの
法律をきちんとクリアするために、
1proofだけ上乗せした値です。
これを商品の付加価値として銘柄としている製品もあります。
画像はワイルドターキー101とメーカーズマーク101。
(日本国内では正規の取り扱いがされていない場合が多い)
アルコール度数換算表をまとめました。
日本では海外から輸入したウイスキーに
日本語表記にするという一手間を加えますので、
UK、USプルーフから「度」や「%」に換算する際に
中途半端な43や46、50.5の数字が表れます。
もちろん樽出しそのままの瓶詰の場合は、
記事に記載した度数以外の数字が並びます。
本日はここまで。
※※※
お酒を無理に勧めるようなブログではありません。
お酒は節度を持って。
飲酒運転しない、させない。
お酒は二十歳になってから。
興味の無い方はスルーでお願いします。
Posted at 2023/08/13 20:48:42 | |
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ウイスキー | 日記