夏の両面テープ大会

普段便利に使っている両面テープですが、この季節になると熱の影響で接着力が弱まりますから、いろいろと取れちゃって困っている方も多いのではないでしょうか？
私も以前トランクに取り付けた照明が取れてしまいました。

こうなると気になるのが両面テープの接着力です。
様々な市販品がありますが、いったいどれがクルマの環境で安定した接着ができるのでしょう？
製品パッケージやメーカーのHPに性能の記載があるケースもありますが、ほとんどの両面テープは「強力」と書いてあるだけです。
そこで、検証をしてみる事にしました。

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No.1 3M PGD-015 スコッチ® 一般用両面テープ
「紙・プラスチック・金属・木への軽量物の貼りつけに」

ごく普通の両面テープです。


接着面

端がちょっと折れちゃった(^^ゞ

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No2. ３M KHR-19 スコッチ® 超強力両面テープ [耐熱用]
「優れた耐熱特性を有しているので、台所などの高温となる場所に使える！」

かなり強そうなテープで温度範囲は-20℃～180℃、はく離接着力は525g/cmです。


接着面

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No3. 3M PCA-15 スコッチ® 車輛用両面テープ
「自動車現場のプロも使用している！基材が柔らかく、初期接着に優れています。軽量外装部品の固定補助に」

「強力」と書かれていますが、接着強度よりも長期間の耐候性や安定性重視で、曲面へフィットしやすい柔軟性などが特徴のようです。


接着面

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No4. 3M BR-12 ３Ｍ™　VHB™ アクリルフォーム構造用接合テープ
「ニッポンのモノづくりが変わります。BR-12はこれからのモノづくりの現場を変える、プロのための新しい定番ツール。穴を開けない、時間のかからない、素材を選ばない革新的な接合方法です。」

自信満々のキャッチコピーですね～
温度範囲は-30℃～200℃、はく離接着力は3263g/cmと強力です。


接着面


以上が参加選手です。

これらの両面テープを、4cm x 3cm x 0.6tのアルミ板に幅2cmで貼りつけます。


貼りつける前に、アルミ板表面は中性洗剤で洗った後に、パーツクリーナーで脱脂してあります。


アルミ板だけだと歪んでしまうので、ベースにはこれを使います。

24mm厚のフィンランドバーチ合板で、ホームセンターのラワン材とは異なり非常に強度が高い木材です。

ベースの木材にアルミ板をネジ止めし、そこにテスト用の両面テープを貼りつけます。

テープの付いていない側には4mmの穴を開けてあり、ここに重りをぶら下げて耐久試験を行う計画です。

さらに車内の熱気を再現するため、ペットボトルで温室を作ります。

これを日向に置いておけば、真夏の車内環境が再現されるはずです。

後は重りをぶら下げるだけですが、4個も重量のそろった適当な重りが見当たらず、これをコンビニで調達してきました。


これを重りに使ってみます。


取り敢えず準備は整いましたが、試験を始めるにはオレンジーナを4本飲み干す必要があり、結果はまた後日に。