2013年08月16日
PICASSO 曲がりの考察 盲点とメーカーの真実に迫る!
相変わらず、DEEPですのでご興味のない方は、スルーでお願いします。
最近、吸排気ばかりやっていて、本題は進んでないかと思いきや、クルマの下に潜って、ブツブツ
やっていたりして・・・
当然のことながら、まだまだベストではないと思い、今回は、ステイリングのフィーリング改善に
挑みたいと。
まだはっきり言って、曖昧さが消えない(笑)
とりあえず、雲を掴むような話ではダメなので、自分の頭にある物から探りを入れる。
特約店O氏に聞いてみた。
「カクカクシカジカしてみたいのですが、やったことあります!?」
O氏「ないですね~」
やっぱり。
O氏「どんな症状改善したいですか!?」
P「お釣が嫌なんですよ!」
何のことかさっぱりだろうが、つまり、ある程度限界領域でコーナーを抜けた後半車体が戻るのが
早いと。
O氏「それ、バネが固いか、アブソーバーの伸び方向に戻ろうとする動きが強いのではないか
!?」
と。
なるほど!
だったら、じぶんが考える方向と逆じゃん。
どうするか?考えた結果、頭の中で考えても答えは出ないので、決行することにした。
カクカクシカジカとは何か!?
今回は、スプリングに焦点を当ててみた。
バネに、謎のシートを張ったらどうなるか?
と。
最近の傾向として、1枚のシートを細かく切り、スポット溶接の間とかに張っていくと、非常に効果
的なことが解ってきた。
今回は、1枚のシートを、16等分して、バネ1巻きに対し均等に3つ置いてみる。
実はこれ、私の知る限り誰もやっていないと思う。
ショックアブソーバーやお皿の上に置いたら効果的とか、スタビ、トーションビームのアームとか
ドライブシャフトに効いたよとか・・・
そういえば、バネって・・・何か評価がないような・・・
とりあえず、前輪で1.5枚、後輪で2枚ほどで試してみる。
走り出してみると・・・
「ん~、やはり若干跳ねるな!」
1ランク落ちとは言わないけど、半ランク落ちた。
コーナーを試す。
「ん~、微妙・・・」
でも、何にか違うんだよな~。
それは、100%ダメではないという違和感!?
「なんなんだろ~???」
「?」
「んっ?」
「まさかこういうことか!?」
場所を変え、コーナーを回ってみる。
「!」
「キターーー!」
「これだ!」
「そういうことかと!」
別に、コーナーがどうとかいうことではなく、乗り方を変えてみた!
まず、ブレーキを真っ直ぐ終わらせて、コーナーに向けてステアリングを切り込むと同時にアクセル
を開ける。
するとどうだ!
車体のロールが収まり、タイヤが路面に吸い付く感じで、離そうとしない。
ステアリングの曖昧さが消え、自分が狙った方向にライントレースできる。
そしてなぜだか、その限界領域付近で乗り心地が良いのである。
確かに、この走らせ方は知っていた。
しかし、以前と比べコーナー侵入時のアクセル開度が雲泥の差。
倍ほど開けても怖くない。
とにかく、限界領域付近でよく仕事をしてくれる。
それにより、解ったことがある。
以前、ボデイにたくさんマグネットを付けて剛性が上がっていた。
ステアリングが重くなり、狙ったところに「スパッ」とクルマを持ってこれる。
しかし、ある日を境に、その特性が、一瞬で崩壊してしまった・・・
ステアリングが軽くなり、曖昧なフィーリング。
「なんでだろう???」
答えが、ようやく解った!
アイテムには、遅行性という性質がある。
ボデイにたくさん取り付けた直後はバランスが良かったが、時間の経過につれボデイの剛性は
増していった。
結果、曲がりの性能を決めるのはボデイの剛性だけではなく、それを取り巻くほかのパーツに
過度な負担となり、相対的なバランスが崩れ、走りに影響した。
その一因が今回のスプリングにもあったと。
だから、普通に走っているときに、跳ねると言ったのも、バネではなく、ほかの部位に負担が移動
した可能性が高い。
今考えるところでは、車体側ピボット付近かなと・・・?
ただし、バネのシート枚数を増減させて、バランスを見るということも可能である。
ではなぜ、O氏の考えと逆のことをして、成功したか?
たぶん、このアイテムには、剛性を上げるという特性のほかに、「よく粘る」という特性があるの
だろう。
その粘るという特性が、ゆっくりバネを戻したのではないか!?
そんな考えが浮かんできた。
なぜ、わたしがこんなにも、頑なにこんなことをしているのか!?
不思議に思っている人もいるだろう。
「いいクルマなのに、こんないじり方をしたら、メーカーの意思に反する!」
「ノーマルがベスト! 手を付けていくとバランスが崩れる」
こんな意見の方が少なからずいることでしょう。
しかし、いろいろやった結果・・・
「本当にシトロエンがこのクルマで何をしたかったのか!? やっと見えてきた!」
こんな思いが強くなる。
どうしても市販している以上コストという項目は避けられない。
どんな部品にしても、ベストの物を使いたいが、開発者との考えとは裏腹に、ベターな部品が
使用される。
よって、作られたクルマもベター。
でも、ベターなクルマでも、ピンポイントで理想的なところにベストのチューニングをするとどうなる
か?
その部分の追及のような気もする。
ある意味この作業は、
「コストによって、失われた性能を取り戻す!」
こんなところかもしれない。
まだ終わりではないので、次点作業は、着々と進行中~。
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C4 PICASSO TUNING 2013 | 日記
Posted at
2013/08/16 15:16:38
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