今、話題のクリーンデイーゼルに試乗してきました。
別にわたしは、自分のクルマに肩入れするつもりは無いですし、このクルマを購入した
輸入元に対しても同じ意見で感想を。
マイカーが、デイーゼルエンジンのわたしが、この最新のエンジンに対してどんな意見を持って
いるか!?
書いてみたいと思います。
わたしも、マツダのクリーンデイーゼルにはかなり好意的な印象を抱いていました。
が、いざ、試乗してみると・・・
ん~、かなり がっかりしてしまいました。
マツダファンの方は、読まない方か良いかも・・・!?
シートポジションを合わせて、シフトをDに入れスタートさせます。(隣には営業の方)
表の通りに出るまでは、いたって普通のトルコン車。
何の違和感も感動もありません。
路上に出るまでに、いったん停止して、右折。
信号まで、少し加速してみます。
「ガラガラ~!」
営「音静かでしょう~。ガソリンエンジンとそれほど変わりませんからね!」
P「そ、そうですね~(苦笑)」
実は、この時点でこの営業さん、わたしのマイカーがディーゼルとは知らない。
わたしは、驚いた。
最新だと思って凄い実力があるのかと思いきや、MY PICAより、低回転時1速~3速までの
ガラガラ音は、大きめ。
MY PICAの冷間時と、SKYACTIVE Dの暖気後のガラガラ音が同じレベルだと思った。
すこし音色は違うと思うが・・・
はっきり言って、微妙。
信号待ちの時、他に気になった事があったので、質問してみる。
P「なんで、このエンジンは排気量2200ccなんですか!? もっと小排気量でも、いいと思うん
ですけど!?」
営「そうですね!たぶん、ヨーロッパから入ってきていると思うんですけど、この排気量しか、
現段階で、ディーゼルがないんですよ」
P「そうなんですか!」
しかし、試乗をしていて、わたしは、なぜこのエンジン排気量が2200ccでなければならないのか?
わたしは、見抜いてしまった(たぶん)
前の信号が、青になり、40Km/h辺りの速度で流してみる。
1.6HDIと明らかに違う部分がある。
それは、エンジン回転。
排気量が、1.6HDIより600ccほど大きいのだが、エンジン回転が明らかに高い!
このあたりの速度域だと、1.6HDIならば、1000rpm辺りで走行可能。
しかし、SKYACTIVE D では1500rpmほどある。
そのあたりの事を聞いてみると・・・
営「かなりガソリンエンジンのようなフィーリングに振ってるみたいですよ!
だから、以前のディーゼルエンジンよりもかなりレッドゾーンは高めですね。
それでは、燃費悪いのではないかと、聞いてみる。
P「燃費ってどれくらいいくんですか?」
営「もちろん、使い方によってさまざまですが、この試乗車では、9Km/Lくらいですね。
急加速とかしているから、もう少し良いとは思いますが・・・」
瞬間燃費計を見ていると、だいたいMY PICA の約半分くらい。
それより、ビックリしたことがある。
だいたいエンジンは、1500rpm~1800rpmで回っているのだが、その辺りでまったくトルク感
が無いのである。
トルコンがルーズなのか!?はたまた、エンジンにトルクが無いのか!?
良く分からない。
その時は知らなかったが、後からカタログを見て驚いた。
最大トルク 420N・m/2000rpm
と。
マジですか!?
そんなにあるとはとても思えない!
MY PICAなら、2000rpmも回せば、背中蹴飛ばされたくらいに、加速するんですけど。
たしか、1750rpmで 270N・mくらいだと思いましたが・・・
いくら、モディファイしているとはいえ、420N・mは無い。
この差は何!?
車重もほぼ同じなんですが・・・?
そして、普通に定則で流してみても、まったく面白くないのである。
同じ速度を守ろうとしても、そこそこアクセルは踏まないといけない。
となると、瞬間燃費計の数値は落ち、10Km/Lに届かない。
MY PICASSOなら、そんな領域において、軽くアクセルをさわるだけで・・・・
「スルスル~~~~」
という感じで、進んでいける。
平坦路なら、40Km/L以上の燃費数値を付けることは、珍しいことではない。
エンジンブレーキにしても、トルコンATなのにチャッカリ効いてしまうので、アクセルを踏んで
いる時間も長い。
よって、効率が悪いのである。
前も話したが、いったいメーカーはこのあたりの事どう考えているのだろうか!?
アイドリングストップ付きや電気で走ればエコなのか!?
P「ん~、何にもわかっていない!」
わたしは、そこまで対応した新車を知らない。
死ぬまでに、お目にかかれるだろうか!?
街中を外れ、バイパスに乗ってみる。
合流するまでに坂なので、アクセルをさらに踏んでみる。
「・・・・」
全然楽しくない(苦笑)
そう、気持ちいい~!
と思えないのだ。
はっきり言って、アクセル開度に対して、加速感が無いのである。
ここまでくると、ジャーナリストがペテン師に見えてくる。
「お金いくらもらっているの!?」
バイパスでは、単なる普通のクルマであった。
ちょっと、このクルマで長距離は乗りたくないと、体がそう言っているような・・・
そして、6ATではあるが、6速には、確か80Km/hくらい出さないと入らないのである。
つまり、高速を使わなければ単なる、5AT。
PICASSOなら、48Km/hから入るので、その辺りでも、6速をうまく使えれば効率が良い。
もー、あとは、営業さんのご機嫌を取りながら、販売店に帰還(営業さんゴメンなさい)
そーいえば、i-stopも体験しました(どーでもよいな!)
総評
わたしは、もっと効率の良い小排気量のディーゼルがほしい。
しかし、このエンジンだと、これ以上排気量を下げると、たぶん走らない。
確かに既存のディーゼルよりは、高回転まで回る。
しかし、別に高回転まで回さなくても、低回転からちゃんとしたトルクが出るなら、そんなことを
する必要はないだろう。
つまり、回さないと速く走れないエンジンは、低回転から高回転まで回すのに時間がかかって
しまう。
そして、コーナーとかが連続すれば、その領域にタコメーターの針があるわけではない。
よって、超低回転からトルクがあるに越したことはないのである。
燃費にしても、ちょっと常用回転が高すぎて面白くないと思った。
もし、わたしがモディファイしても、たぶん20Km/Lに届くことはないだろう。
MY PICA よりも、いいところを探してみた。
しかし、どの領域においても、完全に後塵を拝している。
ノーマル ピカソと比べても、そんなにいい車だとは思えなかった。
ディーゼルエンジンを知らない方は、試乗は必至だろう。
でも、自分でいいと思えば買えばよい!
ただそれだけのことである。