今回は3代目セリカ、A60系の前期型2ドアクーペです。
このセリカは僕がまだ幼少だった1980年代前半、父方の叔父さんが乗っていました。さすがにグレードは覚えていないのですが、純正アルミホイールが装着されていたことから上級グレードであることは間違いないと思ってます。もしかしたらGT-Tかも…。
ミニバン全盛の今じゃ考えられないかもしれませんが、叔父さんと従兄弟、親父と4人でこのセリカでよく出かけた記憶があります。実際に4人乗車が可能ではありますが、後部座席はまさに緊急用に用意された感じ。2ドアクーペならではのクォーターウィンドウの小ささも相まって視界が狭く、後部座席に座ったときはかなり窮屈な思いをした記憶があります。
このセリカの特徴は言うまでもなく、デザインですね。歴代のセリカの外観は動力性能並みに力を入れていることで知られているのですが、いかにも日本刀で削ぎ落としたかようなエッジが効いた直線的なスタイルにはたちまち目を奪われてしまいます。そしてこの2ドアクーペの極めつけは、何と言ってもつり目リアテールでしょう。
ちなみに幼少だった1980年代前半というのは、この2ドアクーペがベースになったセリカツインカムターボがWRCのグループBでアウディ・クワトロやランチアなどと渡り合って大暴れしていた時期。当時のトヨタのディーラーに行くと必ずと言って良いほどグループB仕様のセリカのポスターが貼られていたのですが、あのマッスルなスタイルを身にまとってアフリカやヨーロッパを駆け抜ける姿が最高にカッコよかった。
※ 2011/09/09 22:09 1983年当時のCMをYouTubeから追加しました。
あと、日産との技術競争で渡り合うべく、日本で初めてツインカムターボ(3T-GTE)を搭載したり、後期モデルでは1.6リッターツインカムを2T-GEUからAE86でおなじみの4A-GEUに換装するなど、動力性能にも眼を見張るものがあったようです。
エンジンサウンドがまたいい音だったんですね。叔父さんのセリカに同乗しているとエンジンを時折かなり回して走っていた記憶があり、そのサウンドは現代のエンジンにはないような独特の甲高いサウンドで、これは今でも鮮明に覚えています。コーヒーで言うコクが濃いって感じ…例え方がおかしい(!?)。
とまぁ、挙げればキリがないぐらい、歴代セリカのなかでもこの3代目は自己主張を貫いているような感じがして、僕は大好きなわけですよ〜。
あっ、忘れてはならないことが1つあります。それは上級モデルのセリカXXの存在。こちらも形式名こそA60系で同じなわけですが、6気筒のZ10系ソアラがベースであることから生い立ちが違うわけで、同じセリカでもXXは別格だと思っています。
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クルマ:くるま回顧 | クルマ
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2011/09/08 23:47:49