このシリーズ、
前回のアップから時間がだいぶ経ってしまいました。この先のオフ会などに向けて名刺作りしている上に嫁共々多忙でしたから、なかなかイラストを作れなかったのが大きかったですね。空いた時間を見つけながらも、ようやく1台のイラストができました。
そんな久々のアップになる今回ですが、1979年発売の
日産の5代目セドリック(430系)を回顧します。
430系セドリック(以後430セドリック)と兄弟車のグロリアは、先々代230系から先代330系まで特徴的だった抑揚の強い外観とは正反対のクリーンで、伸びやかなスタイリングがとても好感なモデルでした。日本初のターボ付きエンジンを搭載したのがこの430セドリック/グロリアであることも有名。
僕の記憶の中では、生涯初めて乗った高級車がコレのはずです。愛知在住だった幼少の頃、お盆休みなどで両親の故郷であるこの秋田に帰省すると、いつものように迎えに来てくれていたのは僕より20歳以上離れた父方のいとこ。そのいとこが当時乗っていたのが、この430セドリックのハードトップでした。
それまで高級車に乗ったことがなかった僕にはオートマチックミッションにパワーウィンドウ、重過ぎて半ドアしがちだったサッシュレスドア、ソファーのようなシートにリアシートのセンターアームレスト等と、高級車では当たり前の装備を目の当たりにした僕はすごく新鮮な気持ちにさせられましたね。さらに、この430セドリックハードトップはピラーレスハードトップであるため、開放感がものすごく感じられた車内でした。
いとこが乗っていたこの430セドリックはさすがにグレードは覚えていませんが、1つ覚えているのはディーゼル車であること。430セドリックの当時のグレード構成をさきほど調べていましたが、ハードトップでディーゼルは280Dという1グレードしかないようですので多分コレかと…。当時、乗用車用ディーゼルと言えばライバルのクラウンを含めて4気筒が主流だったのですが、この430セドリックの場合は6気筒(セダンとワゴンの一部グレードには4気筒もあるようです)。同じディーゼルでもフィーリングが全然違っていたし、この頃の日産車のディーゼルエンジンらしく「ガリガリ」っていう感じのアクの濃いエンジンサウンドも中々良かった。普通乗用車のディーゼル搭載グレードはどちらかというと異色なグレードと認識されがちですけど、このセドリックは高級車というジャンルに恥じることなく、ディーゼルでも重厚感がしっかり確保されていたような乗り味だったような気がしました。
430セドリックの280Dに搭載されたLD28ディーゼルエンジンのサウンドがYouTube上にアップされていましたので、エンジンサウンドを聞いてみたい方は是非…。
後に秋田に移住した頃、いとこの他に母方の義理の叔父も430セドリックハードトップに乗り換えていました。ただしこちらは6気筒のガソリングレード。全く同じボディでもディーゼルエンジン、ガソリンエンジンの違いで乗り味が大きく違っていたから、この2台の430セドリックを乗り比べることというのが実に楽しかったですね。
あなたにとってイメージの強い国産の高級車の車種は?…と質問されたとします。
僕が生まれ育った愛知は言わずと知れたトヨタのお膝元ですからトヨタ車の割合はやはり大きく、そのように質問されると迷わずクラウンを挙げるだろうと思われるかもしれません。両者とも歴史の長い高級車の代名詞ですが、僕の場合はいとこと叔父の430セドリックの存在が実に強かったのか、そのように質問されるとクラウンよりもセドリックをイメージしてしまいますね。
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クルマ:くるま回顧 | クルマ
Posted at
2012/04/01 01:23:57