ロングホイールベース車がベースになったこのクルマ↓
が今回のテーマです。
過去にお世話になったことはありませんが、やはりお世話になりたくないクルマ。
でも何気に興味深くなってしまいがちなクルマですね。
正しい車名は
「トヨタ救急車」だそうです。
ハイエースを救急車に仕立てたゆえんから「トヨタハイエース救急車」ってよく言われますが、実は間違いで、これは現在の200系ハイエースがベースの高規格救急車「ハイメディック」にも通じています。実際、ハイエースのエンブレムはどこにもない代わりに救急車という意味の英単語「Ambulance」エンブレムが装着されています。
ただ、ここでは便宜上「ハイエース救急車」と表現しますね。
さて、はっきりと記憶していませんが、少なくともおいらが小学3年生の頃まで地元消防本部にこのハイエース救急車が1台配備されていました。ちなみにこの消防本部では救急車が2台体制で常に配備されていて、当時はハイエース救急車の他にE23系の日産キャラバンベースの救急車(こちらは「キャラバン救急車」が正しい名前のようです)が1台配備されていました。キャラバン救急車のほうが年式的に新しいだけに出動のメインはコチラだった様子からハイエース救急車は予備車として使用されていたものと思われ、緊急走行シーンは生涯通じて一度も見たことがないんですね。
この救急車のベースになったH10系初代ハイエースですが、レトロ感が随所にみられるのはもちろん、リアピラー根元にあるベンチレーターとスラントしたリアエンドが組み合わさったスタイリッシュさは、2代目以降にはない魅力だと思います。さらに救急車仕様となると、ルーフ上にポン付けされた赤色回転灯付き吸排気口とでかいクーラーユニットが凄みを感じさせられますね。
ちなみにこのモデルはまだハイルーフ仕様はありませんでしたが、ヘルメットを被った救急隊員が乗務中に天井に頭をぶつける声が多かったことから次世代以降、ハイルーフが救急車の必須条件になったのだとか。
H100系ハイエースがベースで4リッターV8が搭載された初代ハイメディックに並ぶ、僕のお気に入りの緊急車がこのH10系トヨタ救急車です。
最近まで、このハイエース救急車のことがしばらく記憶から遠ざかっていたのですが、この週末に書店に足を運んだら、ハイエース救急車が表紙を飾る雑誌がありました。
高速有鉛のVol.34です。
引退し払い下げられ、長い間眠っていたハイエース救急車をレストアされた方が紹介されていたのですが、見つけてすぐ立ち読みするやいなや、当時を思い出すあまりにもう釘付けになっちゃいましたね。
走行中の写真もそうですが、東京消防庁への納入前や出初式の写真とか、なにぶんなかなかお目にかかれない写真がたくさんあったので衝動買いしてしまいました。
少なくとも生産終了から35年は経過しているであろう、H10系ベースのハイエース救急車が現在も走っているなんて、まさに奇跡ですよね。
きっと旧車ミーティングでしかお目にかかれない車両なので、いつか間近で見てみたいなぁって思います。
あっ、気が付いたら前回くるまを回顧したのは昨年4/1の430セドリック…(汗)
以来久々に、意外な経緯でくるま回顧をした私 Kenbourでした。
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クルマ:くるま回顧 | クルマ
Posted at
2013/07/07 22:13:56