2024年10月20日
【くるま回顧】Vol.22:アブデカの脇役(4/5)
個人的に印象に残っているアブデカでの脇役的な劇用車。
4/5台目はA31の初代セフィーロです。
少なくとも、昭和末期を知る現在の40代以上の方は知っての通りで、A31セフィーロは昭和から平成に移り変わるタイミングで登場した、当時の日産が30代前後の男性をターゲットとしたブランニュー的なクルマ。「くうねるあそぶ」のキャッチフレーズだとか、井上陽水さんの「みなさんお元気ですか〜」のセリフが強烈に残るCMだったのですが、昭和天皇の崩御によりこのCMが世間においてKY的な扱いになり、泣く泣くその部分の音声をカットして放映されたなんていうエピソードがあります。
当時の日産におけるアッパーミドルクラスの6気筒FRセダンはセフィーロの他にもローレル、スカイラインもあって当時小学3年生だったおいらにはどこかキャラ的に似たり寄ったりな感が拭えなかった(当時のマークII3兄弟もそうですが)。けれど大人になってしばらく経った今再認識すると、スポーティなイメージが強いスカイラインと、ラグジュアリーなローレルの2車種のイメージを巧みに取り入れたのがセフィーロだと思います。
昭和から平成に移り変わった時代背景も重なり、プロジェクターヘッドライトの採用と空気抵抗の少なさを感じさせたエクステリアデザインはまさに新時代を匂わせたものを感じましたね。斜め後ろから見た時に感じられた、端正で流麗なスタイリングには目を奪われたものです。
中学生の時に部活動で、片道3時間かかるある日の遠征で移動手段として部員の親御さんのクルマに分乗する機会があったのですが、そのなかにA31セフィーロの前期型があり、運良く助手席に乗せてもらえたのも良い思い出。グレードは覚えていませんが(明らかにターボ車ではなかったのでSOHCのタウンライドかDOHC/NAのツーリングのどちらか)、前出の通りでローレル譲りの乗り心地の良さとスカイライン譲りのスポーティな味付けが随所に感じられて乗っていて気持ちよく、楽しかったですね。
あぶない刑事の世界においてこのセフィーロは港306として、TVシリーズ第2弾の「もっとあぶない刑事」から登場し活躍。R31のパサージュに続いてトオルがハンドルを握っていましたが、映画版の「もっともあぶない刑事」の中盤ではトオルやパパが横浜市内を派手にドリフトをしながら犯人を追跡していくシーンが印象的でした。
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そういえば、今年5月に放映の「帰ってきた あぶない刑事」のDVD・ブルーレイが年末に発売されるようですね。自分も早速予約しましたので年末年始に自宅で鑑賞するのが楽しみです。
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Posted at
2024/10/20 16:19:02
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