1997年3月22日の秋田新幹線開業から今日に至るまでのおよそ17年に渡って第一線で活躍し続けてきた、秋田新幹線車両であるE3系R編成が昨日14日を以て遂に引退となりました。
私Kenbour、実は今週出張で東京に滞在していました。
本店を後にして山手線で東京駅に降り、東北・上越・長野新幹線の改札口周辺に差し掛かると・・・
E3系こまち号の大きなイラストがあちこちに貼られていました。
運が良かったことに、秋田に帰る昨日がちょうどE3系こまち号のラストラン日と重なったことからいつも乗る帰りのこまち号よりあえて時間を遅らせ、E3系で運転するこまち45号で勤務先の事務を通じて切符予約してもらったところ、無事に席をとることができました。
しかも嬉しいことに、指定を受けたのは先頭の16号車の窓際。
このこまち45号、当日の下り列車のなかでE3系こまち号として運転する列車としては(JRの公式時刻表から)最後から2番目、次の47号が最後だと思っていました。ところが後で確認したところ、47号は先月時点で既に新型のE6系に置き換わっていたようです。したがって、こまち号としてのE3系による運用はこの45号が最後になったわけですから、東京駅の新幹線20番ホームのこまち号が停車する付近には鉄道の愛好家を中心にたくさんの人で賑わっていましたね。
あっ、↑の写真から以下はすべてデジイチで撮影。
デジイチで撮ったのは久々な気がします・・・(汗)
ちなみに20番ホームは東京駅の新幹線ホームでは一番西に位置している為、隣接する在来線(東海道本線)10番ホームにも人だかりが。
間もなくして、なすの号として運行してきたE5系と共にE3系R編成が20番ホームに入ってきました。
編成番号はR20。
これが折り返しで、こまち45号として充当された車両です。
「本当に乗り納めなんだなぁ~」
そんな実感が次第に沸いてきた頃には車内清掃が終わってドアが開き、車内へ移動。
そして17時56分。
こまち45号はタイフォン(警笛)を大きく鳴らして東京駅を出発。
降車駅の大曲駅に到着するまで約3時間半。
車内販売で買ったホットコーヒーを片手に・・・
ただひたすら席に座り続けて・・・
E3系こまち号とともに僕が歩んできたことを回顧していました。
思い出すときりがありませんが・・・
E3系こまち号がデビューした1997年春は、おいらが高3になる直前の時。
その年の初夏には就職活動の為の遠征で、初乗車を果たす。
翌年に社会人になって間もなく、入社式と新人研修で上京の為乗車。
その後、5年ぐらいの間は外部研修会受講や私用で10回程度利用しました。
彼女(=現在の嫁さん)と交際中に初めて東京でデートした時も利用。
以後しばらく利用していませんでしたが、勤務先で全社プロジェクトの1リーダーを任されたことを機に本店兼任になった1年半前からは、毎月のように利用してきました。
嫁さん、子供2人連れて初めて4人で東京見物した昨年正月にも利用。
あっ、関東にお住まいでなかなかお会いできなかったみん友さんとの距離を一気に縮めて乾杯できる機会をつくってくれたのも、E3系こまち号のお陰であることを忘れてはなりませんね。
こんな感じで、おいらにとって
E3系こまち号というのはまさに自分の社会進出のシンボル的な存在であり、プライベートの足としても親しみがあった身近な存在だったのです。
秋田県全体にとっても、秋田新幹線の開業によって地域活性化に大きく貢献されたのも事実。秋田市から乗り換えすることなしに東京の中心部へ4時間で結んだことというのは、当時としてはとても画期的なことでしたね。割安な料金が魅力的な往復切符とホテル代のパック商品(TYO)の充実もあり、首都圏へのお出かけは随分と気軽になりました。
また秋田新幹線が開業してからは、首都圏での流行りモノの上陸が早くなったことも確か。”秋田初上陸”云々の看板掲げるお店を見かけることが、秋田新幹線開業を境に一気に多くなった気がしますね。
色々と回顧しているうちに大曲駅に到着。あっという間の3時間半でした。
大曲駅に着いたのが21時27分ですが、この時間でありながらE3系こまち号の最後の勇姿を見ようと入場されている小さいお子さん連れの方がたくさん見受けられましたね。
降りた後に車両を眺め、終点の秋田駅へ向かうところを見届けて、E3系によるこまち45号の乗り納めはついに幕を下ろしました。
こまち45号に乗っていて途中の停車駅に差し掛かったり発車する度、先頭車両に乗車だったのでタイフォンがとてもよく聞こえました。やはり最後だからなのか、いつもよりタイフォンを鳴らす頻度が多い上に長めに鳴らしているように感じられたので、思わず寂しい気持ちになってしまって目にグッと来そうなものがありましたね。
E3系こまち号、17年間本当にお疲れ様でした。
そして・・・ありがとう!
さて、今日15日からはこまち号の運転が全て後継のE6系Z編成になり、新幹線区間(盛岡〜宇都宮間)での最高速度が320km/hと国内最速で運転を開始しています。E3系で築き上げられた秋田の「誇り」をE6系は引き継ぎ、昇華してほしい。
そう願っている、私Kenbourでした。
Posted at 2014/03/15 23:37:01 | |
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