前々回のブログでは、高2の末期にイギリスのマンチェスター出身の男女デュオ、Swing Out Sisterの存在をドラマのオープニング曲を通じて知りハマったことを書きました。
実はその後間もなく高3になってすぐ、今度はCMを通じてこちらのアーティストに出会うことになります。
[Wikipediaより]
Swing Out Sisterと同じくイギリスで、ロンドン発で1979年に結成のジャズバンド、Incognito(インコグニート)です。
これまでに何度かメンバーチェンジを繰り返し現在に至っていますが、結成当初から(上の写真の右端の男性である)Blueyを主軸に活動されているので音楽性そのものは全く揺るぎないもの。
Blueyの写真を見て最初に思ったのは、ビジーフォーのメンバーだった故ウガンダ・トラさんと「とても良く似ておられる方」だなぁーと。
RAV4のCMで使われた「Jump To My Love」の他にも「Where Did We Go Wrong?」「Spellbound and Speechless」が2曲とも、特別アレンジで収録されていたのですが、これがまたイイ味出しているんですよね。よくありがちな「おまけ程度」のカップリング曲でも何でもなく、なんでこんなにおしゃれで大人を彩れるような音楽性を持っているんだろう!と、純粋に凄いと思いました。
このときまでアシッド・ジャズというカテゴリーを全く知らなくて、尚且つSwing Out Sisterによるおしゃれな音楽性に感化していたおいらにこのシングルの存在もまた絶大な影響を与えられたことになり、やがてこちらのアルバムを買うことになります。
[Wikipediaより]
「100° and Rising」。このアルバムのお陰で彼らが放つアシッド・ジャズの音楽性に取り憑かれてしまいましたね。
「Where Did We Go Wrong?」「Spellbound and Speechless」の他にも、発売当時までにリリースされた彼らの曲の中で比較的、名曲ぞろいのベストアルバムだったらしく、ファンの間では名盤だと言われている1枚のようです。
その後「Remixed」「Beneath the Surface」「Positivity」「Translation RPM」‥等アルバムをたくさん買っていますが、最近愛聴しているアルバムが「Souvenir for Japan」というもの。 [Amazonより]
ジャケット画像からしてドライブに似合いそうなアルバムなのですがまさにその通りで、ドナルド・バードの「Love Has Come Around」、ボズ・スキャッグズの「Lowdown」の2曲を彼らならではの音楽性でアレンジされたカバーとして収録されていたりと魅力が詰まっている1枚です。
なかでも「Put A Little Lovin‘in Your Heart (Bluey Remix)」は愛車、X2に乗って「駆け抜ける歓び」を心から味わいたい時に、ハンドルを握る自分自身を鼓舞させるためのBGMにしているお気に入りの曲ですね。
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こんな感じで、高3だった1997年は俺にとって、Swing Out Sister, Incognitoと続けておしゃれな音楽性を持つアーティストに出会ったことによって自身の音楽の趣味性が一気に変わった1年でもあったのですが、彼らのコンサートにいつか足を運んで直接自分の視聴覚で彼らの音楽性を愉しみたい!
おいらがSwing Out Sisterというアーティストに出会った(存在を知った)のが、高2の学年末だった1997年2月頃。TVドラマであり織田裕二さんと常盤貴子さんが主演の「真昼の月」がTBS系列で前年の1996年夏頃に放送されていましたが、そもそも秋田県内にTBS系列の放送局がない(現在もない)から、日テレ系列のABS秋田放送による半年遅れの放送だったんですね。この半年遅れっていうのが実は、おいらにとってグッドタイミングになるわけですが後述します。
そのドラマのオープニング曲である「Now You’re Not Here」(邦題:あなたにいてほしい)を歌っていたのがまさに、Swing Out Sisterだったわけです。
こちらは当時の音楽番組。おそらくMステでしょうか。
真昼の月とともに注目を浴びたNow You're Not Hereは日本で大ヒットした洋楽の1つになったわけなんですが、どこかミステリアスな雰囲気。そもそも失恋を想像した歌詞になっているのですが、俺自身も当時付き合っていたコと別れてしまったり、1コ上の親しい先輩達が就職で上京するため別れが近い時期がちょうどこの頃だったので、このドラマのオープニング曲を聴いて、どこか惹きつけられるものがあって間もなくこのベストアルバムを買うことに。
1曲目がNow You're Not Hereですが、その次の2曲目がまさに冒頭のBreakoutでした。
失恋、先輩達との別れが近いことの喪失感を覚えつつネガティブに1曲目を聴いたら、さぁ!ここであなた自ら壁を乗り越えるんだ!っていう流れが効くようにポジティブになるべく2曲目を聴いていたんでしょうね。少々腐りかけていた気持ちをなんとか持ち直して高3になって、学力の改善にとどまらず高校を出た後の自分を創造することに無我夢中になった結果、半年後には定期テストでも好成績を残したり、就職が内定して無事高校を卒業し社会人になりました。
その就職先の職場がまさに今の職場。間もなく26年勤続になりますが、Now You’re Not Hereという曲をきっかけにSwing Out SisterとBreakoutに出会っていなかったらきっと、今の自分はなかったでしょう。
下手したら結婚もしていなかったかもしれないし、BMWにも乗っていなかったかもしれないし、こうしてみんカラさえもやっていなかったかも。
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余談が過ぎましたが、それだけSwing Out Sisterというアーティスト、BreakoutとNow You're Not Hereという曲はおいらにとってはかけがえのない存在ですね。
ちなみに前述のベストアルバムはおいらにとってその後の人生に大きな影響を与えた存在として現在も大切に保管していますし、Swing Out Sisterに出会ってから丸27年になる現在でも大切に聴き続けているアーティストです。
親日家としても知られるので、いつか来日しライブされる予定があったら行ってみたいと思っています。