今日5/16は、レクサスISの3代目が発表されました。
V6-2.5LとV6-3.5Lと従来のラインナップに加えて、直4-2.5L+モーター組み合わせのハイブリッドが追加されて3系統になって、さらには3.5LにはIS-Fと同じ8速ATになったとのこと。
そしてついに、「スピンドルグリル」顏になってます。
しかしなぁ…
アルテッツァ乗りだった僕には正直、複雑な気持ちです。
アルテッツァは海外では初代ISとして販売されていたのは、ご存知の通り。
先代の2代目もそうだったんですが、どうして国産でありながら、輸送費を中心に上乗せされている輸入車並みに値段が高いのかってふと思っちゃいます。
その分アフターフォローなどといった顧客サービスを充実させるための対価だったりとか、輸入車並みに高い理由はきっとあるんでしょうけど、売れ筋グレードが250万円前後だったアルテッツァに比べると新型ISは最低170万円アップ、更に言えば先代ISで同じく149万円アップですもん。
いくらブランドが変わるからって、幅広い層に気軽にFRを楽しませるために造られたクルマがお金持ちしか買えないようなクルマにされたんじゃ、なんだか「見捨てられた」ような感じでたまらない気分になりますよ。
ってな具合に、2代目以降のISはアルテッツァとは完全別物だって思ってます。
あと、2005年のレクサスの日本導入当初に見られた、来客者の容姿や乗っているクルマをみて態度を変えたり入店お断りのような対応に嫌気がさしたこともあって、レクサス店には一度も行ったことがないです。
それでもあるとしたら、東京お台場のメガウェブでちょっと見たぐらい。
今後もレクサス店に行くつもりはないですね。
そもそもレクサスに乗れるような身分じゃないですし(汗)
ところで先日、トヨタの豊田社長はレクサスの現状についてこう言ってました。
「レクサスに足りないものは歴史とストーリー」だと。
歴史もストーリーもともかく…
僕は思うんですが、レクサスに伝統ってあるんでしょうか。
初代LS(すなわち初代セルシオ)から続いているレクサスの伝統は?
そう聞かれるとピンと来ないのって、僕だけかな〜。
レクサスのライバルはベンツやBMW、アウディ、アルファロメオなどといった名門ブランドなわけですが、ライバル達は皆デザインだろうが技術だろうが、どこも創業時から一貫したポリシーを持ち続けながらその時代のトレンドに合わせるように造られていて、それがステータス性につながり買う喜び、運転する喜びを与えてくれているからリピーターが存在するほど支持されていると思うのです。
トヨタよりも歴史が浅いながらも、水平対向6気筒RRやエクステリアで伝統を一貫しながらスポーツカーを造り続けるポルシェは特にいい例ですよね。
僕が今乗っているスバルにしても、水平対向とAWDがもたらす走りの良さをはじめ、国内メーカーにはない独創性が多くのファンに支持されているわけですからね。
今思えばアルテッツァ、低速域でのトルクの細さや最適でない低速ギア比(特に6MT車)、熟成しきれていないような標準サスなどと至らない点は多かったものの、コアなスキーヤーだった開発責任者の粋な計らいで雪国走行にも重点をおいたFR走行が実現されていた点が良くて、僕にとってはなかなか面白いクルマでしたね。
直4ツインカムと直6のうち、直6を2台続けて乗ってきたのですが、回せば回すほどジェントルで痺れるようなサウンドもまた魅力でした。
そして何より、デビュー当時国産車になかった筋肉質で躍動的、ショートオーバーハングなデザインにはたちまち惹かれたもんです。
↑は2005年1月末に新車で買った2台目のアルテッツァ。直6の6MT車です。
いやぁ懐かしい…
2005年7月に近所の牧草地で撮った1ショットで購入後半年の頃ですね。
僕の場合、シンメトリカルAWDがもたらす磨きがかかった「走り」にすっかり気に入ってしまっているスバルから鞍替えしようとは今で全く思いませんが、アルテッツァのようなコンパクトで2LのFRセダンや、排ガス規制や売上不振などで淘汰された安価なスポーツカーが2005年以降もずっと出ていたら、日本の自動車産業は今よりももっと活発で楽しかったかもしれない。
そう思うのは、僕だけでしょうか。
Posted at 2013/05/16 22:59:09 | |
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