Yahoo!ニュースを何気なく見ていたら、表題のタイトルの記事がありました。
アンパンマンの作者であるやなせたかしさんと、ノンフィクションライターの神田憲行さんとの対談記事です。単純に見ただけで説得力があるタイトルですが、内容はそれ以上に説得力がありましたね。
その一部を紹介すると・・・
正義とは実に簡単な話で、困っている人を助けてあげること。パンの一切れを差し出す行為が正義で、なにも相手の国にミサイルを撃ち込んだり国家を転覆させよう、と大きなことを企てる必要はない。
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正義って相手を倒すことじゃない。ばいきんまんにもばいきんまんなりの正義を持っているかもしれないから、アンパンマンはばいきんまんを殺すことはしない。
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正義って普通の人が行うことで、政治家みたいなお偉いさんや強い人が行うことではない。目の前で溺れる子供を見て、自分の命を省みずにとっさに川に飛び込んでしまう行為を正義というのです。だから正義を行う人は、自分が傷つくことも覚悟しなくてはいけない。自分たちが被ばくする恐れがあるのに原発事故に防護服を着て、1日でも早く沈静化を図ろうとする原発の作業員。あれを持って正義である。
といった内容。僕もこの記事を見ていて、只々頷くしかありませんでした。
冷静に考えてみたら、僕にもできる「正義」は日常的にもたくさんあります。募金活動に協力したりボランティアに参加することも正義だし、電車やバスで身体障害者やお年寄り、妊婦の方に席を譲るのも正義だと思います。
ドライブだってそうです。道路が混み合っていてなかなか入れずにいるクルマがあれば、こちらから道を譲って入れてあげたりするのも1つの正義じゃないか、と。
でもこれらは僕だけじゃなくて、誰にでもできること。
あとは一人ひとりが素直に応えてくれるかどうか、ですね。
アンパンマンはパトロール中、お腹が空いていたりと元気がない子供たちを見つけると、自分の顔(あんぱん)の一切れを差し出すシーンがありますね。やなせさんは第2次世界大戦中に砲兵として中国に駐留されていたそうですが、戦時中に「天皇陛下万歳」と叫んでいた者たちが戦後、「民主主義」に走り去っていく姿から絶対的な正義とは何か考えていって、突き当たったのが飢えに苦しんだ兵隊時代の記憶だったそうです。そこからアンパンマンのルーツとなる、自分を食べさせて人を救うヒーローの誕生につながったようです。
僕の子供たちは平日夕方6時からBS日テレで放送される「アンパンマンくらぶ」を夢中になって見ていますが、アンパンマンはなぜ顔があんぱんなのか、なぜアンパンマンは自分の顔を犠牲にしてまで困った人を助けようとするのか、そんなことをしてアンパンマンは困らないのか・・・というのは、当然でしょうが分かっていません。しかし子供たちがある程度歳を重ねて、学校に行くようになって、物事を理解できるようになったら理由をきちんと教えてあげようと思います。子供の将来のためにも、親として。
Posted at 2011/05/07 22:39:40 | |
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