昨日の秋田県内は終日大荒れ。
特に内陸平野部は猛吹雪で視界は最悪でした。
秋田新幹線も秋田県内、平野部での走行が多い。
なので脱線事故が起きる頃のこまち号は徐行運転していたそうです。
そんな状況下で起きた今回の事故は不運と思う他ないです。
今日の日中、現場近く通りました。
ところで脱線事故を受けて乗客の救出まで、かかった時間は6時間。
随分かかりすぎだなぁ、って誰もがそう思うかもしれないでしょう。
しかし状況考えたら、こんだけ時間かかっても仕方ない。
なぜなら脱線事故が起きた場所は平野部の水田地帯。
猛吹雪のホワイトアウトで視界が最悪だったのは容易に想像できます。
それだけではない。
脱線事故現場の近くには国道13号のバイパスや市道がありますが、写真のように線路から結構離れているところで、事故現場までアクセスするにはシーズン中に降った雪を踏み固めながら行かなければならない場所のはずです。
JRの作業員や警察関係者だってそこまで行くのに命がけでしょう。
こういう事故現場の状況知ってか知らないかはわからんが…
どんだけ救助に時間掛かってんだよ!長時間缶詰にされて息苦しい思いをしたよ!もうお腹が空いたじゃないか!
だなんてぶちまける一部の乗客。
お気持ちは分かりますよ。
でも…
たとえ思っていても口にするなって言いたいですね。
それにお腹が空いてんなら、車内販売で駅弁買って食べたらいいでしょう。
(買えたのかどうかは分かりませんが)
それに電気が来ていて暖房も効いていたそうですからね。
トイレもちゃんと使えていたようですし。
そもそも徐行運転していたこともあるのですが、脱線事故で乗員乗客全員怪我がなかったのは奇跡ですし、JRはよくやってると思いますよ。
JRの努力を踏みにじるように己のわがままを出す一部の乗客。
見ていて悲しくなりましたよ。
1997年3月22日の開業から仕事にプライベートに色々とこまち号にお世話になっていて、最近は特に仕事で毎月1・2回お世話になっている僕。この最近の出張では東京への往路は朝一番のこまち12号(大曲駅6:34発)を毎回利用してきましたが、冬に入ってからは10分未満の遅れがしょっちゅうです。しかしこれはJRの怠慢でも何でもなく、雪害から未然に守り乗客を安全に送り届けるためにJRが努力しているのにかかっている時間だと思いますよ。何故なら盛岡駅にはキチンと定刻で着いていて、はやて号と連結してから発車するまでに、こまち号の足回りに付いた雪の塊をJRの作業員が一生懸命除去しているからです。それが遅れに繋がっているわけですが、安全運行を考えたらこれぐらいの遅れは大した事じゃないでしょう。
それにこれだけ朝早いのに盛岡に着くまでの各駅をはじめ、JR職員の方が除雪などで夜通しで一生懸命保線しているんですから。
そんな中の今回の事故の発生は、もう防ぎ様が無かったことでしょう。
6時間待たされたのは苦痛かもしれないですけど、己の不満をぶちまけるぐらいなら、救出してくださったJR関係者には感謝すべきと思います。
という具合に、こまち号に大変思い入れがある僕がこの事故に対して今ふと思っていたこと書きました。
最後に一言。
この事故の記事を何気無くYahoo!ニュースで見ていましたが、ニュースコメントの心無い書き込みに閉口しましたよ。
在来線を標準軌にしただけのなんちゃって新幹線…130人しか乗っていないなら赤字だろう…意味のない新幹線なんかやめちまえ…
…
そんなに言うならこの秋田で何年も過ごしてみたらどうですか。
東京から直通で秋田まで行けることが全てじゃないです。
こまち号が秋田を走っていることで地元秋田にどれだけ有り難みがあるのかがすぐに分かりますので。
それに130人という乗客数、繁忙期以外の土曜日夕方下りのこまち号で大曲から秋田までのこの乗客数はいい方です。
下りのこまち号で大曲駅は結構な方が降車しますよ(僕もそうです)。
大曲駅で降りる方は大仙市民ばかりじゃないです。
美郷町民や横手市民、県南の多くの方も利用してます。
奥羽本線に乗り換えて横手方面に向かわれる方もいますから。
そう考えたら赤字もクソもないです。
情報弱者に一応釘刺しときますね。
Posted at 2013/03/03 17:54:42 | |
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