ってなわけで、先週末は2015全日本ラリー選手権 第4戦「ARK ラリー洞爺」に行ってきましたよ~。
これまでも何度か行ってみたいと思ってはいたんですが、集中豪雨やら休日出勤、はたまた夏山登山やらで棒に振ってきたので、念願の初参加です♪
…と、ここまで書くと一見順調そうですが、いざ宿泊施設を予約しようとするとホストタウンである洞爺湖町はもとより、近隣町村のホテルや旅館はどこも満室でないの。orz
こりゃ久々に登山用テントと寝袋の登場かも?と思っていたところ、先月の、とあるイベント会場のスタッフとこんな会話がなされました。
(誇張表現も混じってますが…)
スタッフ:「555レプソルベルグさん、ラリー洞爺はどうする予定ですか?」
私:「えぇ、もちろん行きますよ。」
スタッフ:「DAY1@土曜から行く予定ですかね?それとも日曜のみとか?」
私:「うーん、ホントは土曜から行きたいんですが、宿泊施設がどこも満室でして…。」
スタッフ:「あぁ、それなら心配無用ですよ。ラリー専用の宿泊施設がありますんで♪」
私:「えっ!?そんなのあるんですか??( °∀°)」
スタッフ:「もし宜しければ、詳しい案内を後日お知らせしますよ。」
私:「いやぁ~ありがとうございます!是非宜しくお願いします♪」
そして、後日届いたお知らせを拝見すると、こんな内容が書かれていました。
“ARKラリー洞爺2015 ボランティアオフィシャル急募のお知らせ”
…。
まぁ、このラリーは個人的に観戦歴が無くまだやみつきになっていない事に加え、
宿泊代・観戦チケット代・駐車料金・食費がかからず費用を節約出来るラリーを別な視点から体験出来る機会かと思いまして…
えぇ、気付いた時には現地でこんな格好してましたよ。(苦笑)

ってなワケで、観戦とはまた違った立場からラリーに携わることと相成りました。
さすがにDAY0@金曜は仕事で行けなかったので、今回は土曜朝からの参加です。
で、DAY1当日。
指定された集合場所に時間通りに到着した後は、さっそくオフィシャル作業の打合せに入ります。

さすがに全日本戦ともなると、オフィシャル要員数は地区戦の比じゃありませんねぇ。
とはいえ、実はこれでも人数が不足しているらしいんですよ…。
そして、本日の小生の配役は
”SS3,SS6(プラム1,2)のスタートポイント連絡係”。

具体的には、スタート位置に着いたマシンのゼッケン番号や出走時間を、同じSS内に配置されている他のオフィシャルさん達に無線で連絡する役割のようです。
基本的にラリーは林道内といった山の中で行われる競技なので、タイムコントロールやゴール地点といった、他の位置に居るオフィシャルさん達にはマシンの出走状況が見えないため、そうした情報を無線で通信するといった具合ですかね。
ちなみに、コチラが無線セット↓
使用した無線機にはバッテリーが内蔵されていないため、電源は車のシガーソケットから受電することになります。
…えぇ、我がラリーレプリカ車がガチな"にわかオフィシャルカー"に変身しましたよ♪
無線のアンテナもロングタイプを使用する徹底ぶりです。
いやいや、凄いですねぇ~。

こうしてアンテナを並べてみると…あはは、いかにダミーアンテナがオモチャっぽいかが分かりマス。(苦笑)
集合場所には、みん友の
taka-ponさんもオフィシャル観戦(?)に駆けつけて下さいました♪
いやぁ~ありがとうございます。(^^)
必要な機材を各車に積み込んだ後は、いよいよ現地に向けて出陣(?)です。
幸い、配置は前回オフィシャル補助を担当させて頂いた
EZO SUMMER RALLY 2015とほぼ同じだったので、現地到着後はあまり迷うことなく機材セットが出来ました♪
今回はグラベルロード(非舗装路)でのラリーだったため、スタートラインには粉末を散布し設定です。
しかも、素材は台所用クレンザーという、何とも身近なモノだったりします。(笑)
機材セット完了後は、無線の送受信状態のチェックに入ります。

距離や地形によっては、同じSS内でも無線が届きにくい場合があるため、コース途中にラジオポイント(無線中継所)を設けたり、山長(そのSSを担当するオフィシャルリーダーの俗称)の車に搭載した無線を中継機とし、電波の届きやすい位置まで都度移動して通信する場合もあるようです。
ちなみに、無線テスト時はメリット(信号の了解度を示すアマチュア無線用語)を5段階で表現し、お互いの通信状態をチェックしていきます。
つまり、相手の音声がバッチリ聞こえるようなら”メリット5”、雑音だらけで殆ど聞き取れない場合は”メリット1”と応答し、よく聞き取れるまで補正をかけるんだそうです。
(ちょうど、ラリーのペースノートでいう”コーナーの曲がり具合”を数字で表現するのとよく似た感じですかね。)
いやいや、これはなかなか勉強になりますわ。φ(・・)
スタンバイ完了後は、ひたすらコースカーの到着を待ちます。

我が車は競技車なのかオフィシャルカーなのか紛らわしいですが…サマになってますかね?
スタートラインへのマシン誘導や出走時間告知は別のオフィシャルさんにお任せし、小生はトラッキング(競技車の通過確認情報を無線で他のオフィシャルさん達に知らせる作業)とその記録を行っていきます。

ちなみに、実際に記録した用紙は撮り忘れたんで、写真は他の用紙で代用デス。(苦笑)
そして、いよいよ競技開始です。
競技車は小生のすぐ真横(1mぐらい脇)に居るんですが、基本的に1分間隔で出走してゆくため、さすがにラリーカーをじっくり眺めている余裕はありませんでした。。。
全開で駆け抜けてゆくかっこいいラリーカーの排気音(時にはアンチラグ爆音!)を真横で聞き、心の中で全車にエールを送りながら役務に徹します。
スイーパー(最終競技車の後に追上するコースカー)まで見送った後は、オフィシャル間で次の作業チェック等に入ります。

今回担当したSSはリピートステージ(同一コースを同一方向に繰り返して使用するコース)
なため、次のSSに備えリタイヤ情報が届きました。
つまり、あらかじめこの情報が届く事で次のSSにやって来るマシン&やって来ないマシンを事前に把握し、競技進行を円滑に進めようというものなんですね。
で、どうやらこの後のSSでは車両火災が発生したり、コースオフやマシントラブルで戦線離脱したマシンが続出したりと、かなり荒れた展開になってきているようです。。。
リタイヤは残念ですが、出来れば明日の再出走に向けて頑張って欲しいものです。
昼食には弁当を支給して頂きました。
慌ただしい作業の中、至福のひと時です。( ´∀`)
次のSSまでにはまだ時間に余裕があったので、コース状態を眺めてみました。

路面が柔らかい部分は、パッと見で15~20cmは轍が出来ていたでしょうか。
ラリーカーのトラクションってなかなか凄いようです。((;°°))
午後になると陽が傾いてきたので、スタートシグナルが見やすいよう、ヒサシも設置していきます。
次のSSは午前中と同じ繰り返しです。
配役そのものは無事終了したんですが…どうやら本SS内にマシントラブルでストップしている競技車がいるとの情報が飛び込んできました。
幸い選手にケガは無いようですが、どうやらマシンは自走不可な様子。
SS入口付近までは救援車にて牽引してきたのですが、そこからサービスパークまでは別な牽引車が必要だとのこと。
そこで、オフィシャル間でこんな会話が行われました。
A:「555レプソルベルグさん、牽引ってやった事ありますかね?」
私:「いや、無いです」
A:「確か牽引フック位置を示す『↓』が書かれていませんでしたっけ?」
私:「えぇ、ありますけど…これはあくまでレプリカステッカーでして…おっ、フックありましたわ。」
A:「それは素晴らしい♪牽引ロープならあるんで、サービスパークまで牽引お願い出来ますか?」
私:「は、はぁ…」
ってな具合で、お次は救援車に変身(?)と相成りました。(^^;
故障車牽引の場合、(車重等にもよりますが)基本的には時速30km以内で走行しなければならないんですが、サービスパークへ行く途中には交通量の多い幹線国道があったため、後続の一般車さんに迷惑をかけないよう、ペース配分も配慮しなければなりません。
人生初の故障車牽引でしたが、速過ぎず遅すぎず&周囲の状況もよく見極めなければならないので、これが結構難しい!
とはいえ、これもまた貴重な体験になりましたわ。
こうしてDAY1の役務も無事終了。
オフィシャル関係者の宿泊先は内浦湾沿いの眺めが良い場所でした。
せっかくなんで綺麗な夕陽なんぞパチリ♪
宿では暫定リザルト速報でも確認しようとしましたが、いつの間にか睡魔に襲われ記憶を失っていたようデス。(^^ゞ
ってなワケで、DAY2は後編@次回のブログにて。