からけんのブログ一覧

2月3月はよい季節だ。

食費がほとんどかからない。堤防に菜の花。0円食材。

たまにほかの七草を混ぜ酢味噌あえ。飽きることはない。血糖値の数値も正常に戻る。



ただ、今年は少し菜の花の成長が早すぎる。からし菜はまだだが菜の花はすっかり実をつけてしまった。

季節は人間のエゴによって狂い始めた。ナントカファーストとは、つまるところ自分さえよければいいという無学下賤の民の発想だ。

のんびり構えていた僕は危うく菜の花の季節を逃すところだった。



トートバッグを菜の花でいっぱいにしての帰り道。FIATばっかり並べた店があった。


私もFIAT500．

ゴムブッシュ、モール、パッキン、ブレード、マウント…　とにかくそういったプラスチックだのゴムだのは日本車より20年は遅れている。

テールライトに水がたまるなんて昭和30年代の話しだ。

黄色いウインカーバルブはガラスが黄色なのではなくて透明のガラスに黄色の塗装をしている。当然熱ではがれる。


こんなこと言いだしたらきりがない。



だけど、


だから何。そんなもん替えれば済むことだ。ぼくは何もタイロッドを削り出せといっているのではない。自転車の空気入れ程度のゴムブッシュの交換なんて修理じゃないといってるんだ。

タイミングベルトも「修理」じゃない。ありゃ「交換」といいます。



走る曲がるも大事だが、日本車がイタ車に絶対に勝てないところは、ほかにある。

それは、


楽しさ。



ベンツに乗っていたころ、日本の皆様は実に良心的な運転をしてくれた。とくに窓を開けてひじを出すと譲らない車はなかった。

もしもFIATでそんなことしたら命がない。同じこともFIATでしたら「生意気」なのだ。せっかく楽しい車に乗りながらおちおち楽しんでばかりもいられない。


相手が強いか弱いかで判断基準を変える。下品な国民だ。そのうえ判断基準は乗ってるクルマ。

ベンツは違う意味で運転しやすい車だった。


きっと自分より強いものを除いた限りの「自分 FIRST」で生きていくんだろ。そんな人間こそ植物だ。適応だけを考え自己保存のためには節操がない。


我々はそんな下等なナショナリズムが行きついたはてに多くの代償を払った。


のだが、


ただ生まれ、僻み、そして死ぬ。学習しない国民にかこまれて、どうして人間嫌いにならずにおれようか。


わかった。

僕がキャンプに凝るのはバカから逃げているのだ。

春の小川はさらさらと流れる。

川の水は飲めないほうが異常なことだ。

ナントカファーストとは、地球を汚れたヒートランドにして自分で自分の首を絞める思想だ。