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2024年12月31日

歴史の証人

12月中旬のことですが富士スピードウェイに行ってきました。
目的は何年か前にオープンしたホテルと一体化した博物館です。
お台場のメガウエブが無くなってしまったのでクラシックカーやレーシングカーを気軽に見学できる施設が遠のいてしまいましたが、富士スピードウエイなら横浜から行きやすいのでいつか行ってみようと思っていました。
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てっきり本ゲートから入場するものだと思っていましたがホテル専用の入口から入るのだそうです。
ただしこのことはホームページにも記載されていないし、隣のゴルフ場の入口と間違えやすくもあり、トヨタ関連の施設にしては不親切ですね。


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展示数はさすがにトヨタ博物館の半分にも満たないですが逆に日帰りでじっくり見学しやすい規模だと思いました。
さすがに全てを挙げると切りが無いので抜粋していきます。



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入館していきなりお迎えするのは倒立したトヨタ7
入場側と退場側で表裏が見えるようになっていてかなり近くまで寄れるようになっています。



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このブガッティはトヨタ博物館に展示されていたものですね。
小さいのは電池で走る子供用の遊具で当時の富裕層向けに作られた立派な商品です。


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この日産富士号はメガウエブで展示されていた期間がありました。懐かしい!



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トヨペットレーサー
昭和30年代の児童雑誌に載っていそうなデザインですね。
戦後わずか6年で制作された後のトヨタのレース活動の原点となった車のレプリカです。


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これは初めてお目にかかるクラシックレーシングカー
日本初のサーキットである多摩川スピードウエイの第1回GPで優勝した車両そのものだそうです。

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多摩川スピードウエイ跡地を一度も訪れる事なく当時の階段は撤去されてしまったようですが、当時を走った車両に逢えたのは感慨深いです。



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ダイハツP-5
わずか1.3Lのエンジンでありながらトヨタ7やポルシェ908と同じ舞台で戦った名車。
6~7年前の東京オートサロンで見て以来の再会でした。


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日産R381
左右個別に角度が変わるリアウイングで怪鳥の異名を取りました。
R382は見たことがありましたがこちらは初めてでした。



今回見たかったメインは2階にありました。
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ラリージャパン開催を記念しての歴代WRCマシン展示です。
エレベーターのドアが開くといきなりこんな珍車が出迎えるのがニクい演出です。

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フィアットアバルトX1/9プロトティーポ
ベースのX1/9の華奢なイメージから一転、獰猛なスタイルに変貌しこれが本来の姿なのではと思わせます。
ストラトスと被るため計画は中止されましたがイタリアやフランスのラリーで優勝経験もある立派な戦闘機です。


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そしてX1/9の隣に皮肉のように置かれるランチア・ストラトスHF
もうこれは説明不要でしょう。
小学生の当時スーパーカーショーで実車を初めて見た時の衝撃は今でも忘れません。
カウンタックやBB512よりも私を虜にした罪なヤツです。


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ミニクーパーS
モンテカルロなど大パワーをフルに活かせないステージで大活躍し優勝をさらいました。
ストラトスとミニクーパーはちょうどラリーカーがあくまで市販車の改造レベルだった時代から
最初から勝つために造られたマシンへと変貌しつつあった過渡期を代表する車なのでこの2台を最初の展示に選んでいるのはラリーの歴史をちゃんと解っている人が携わっているイベントだと感じました。



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ルノー5ターボ
FF車の5をリアミッドシップ化したまさにモンスターマシン



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アウディ・クワトロ(ビッグクワトロ)
現代に通じるフルタイム4WDマシンの先駆け



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フィアット131アバルト
ランチア・ストラトスがどんなにラリーで優勝しても市販車の売れ行きには貢献しないとの判断で投入されたマシン。
ストラトスファンから恨まれているかどうかは知りませんが、ごく普通のファミリーカーが戦闘マシンへと変貌した姿は異形感たっぷりでルノー5ターボと並んで好きなマシンです。



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ランチア・デルタS4
グループBからさらに過激なグループSへカテゴリが移行するかという時期に生まれた
怪物というより怪獣といった方が相応しいマシン。

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ストラトスやラリー037と違い、勝つためにはなりふり構っていられなくなったランチアの焦りのようなハリボテ感満載のデザインが逆にたまらないモノがあります。



ここからは日本のラリーカー

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トヨタセリカツインカムターボ
最後のFRセリカとなった3代目A60がベース。
サファリラリーなど耐久戦色が強いラリーで優勝もしました。

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一見きれいな車体に見えましたが当時の傷はそのままに残されていました。
こういう姿のほうがカッコいいのもラリーカーならではだと思います。




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トヨタセリカGT-FOUR
FFになって2代目のST-185をベースにしたグループAカテゴリのマシン。
この頃になると日本車が常勝化し始めていました。
以前メガウエブで回転大クラッシュしたものの見事に完走した車両が当時の姿で展示されていましたがこれは同じサファリラリー仕様ながらも綺麗な姿なので別個体でしょうか?



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スバルインプレッサWRX
今は亡きコリン・マクレー氏の名前がありました。
96年アクロポリスラリーの優勝車だそうです。
やはりスバルにはグラベルタイヤの方が似合うと思いますね。



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三菱ランサーエボリューションⅢ
95年オーストラリアラリー優勝車
三菱がこういうクルマを出すことはもう無いのでしょうか・・・

フォード・エスコートRSやアルピーヌA110、ランチア・ラリー037、プジョー205ターボ16といった
各時代の代表選手が居なかったのは残念でしたが満足できる内容でした。


他の展示車両には

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マツダ787BとトヨタTS020


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トヨタ2000GTをアルミボディ化したレース仕様のレプリカなどなど
トヨタ博物館とは違いサーキットの博物館らしいチョイスがなされていました。


あっという間に2時間以上が過ぎていてお腹も減ったので3階のカフェで小休止したのですが
ふと足元を見ると見慣れないヘッドカバーが置いてありました。

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トヨタのエンジンで直列5気筒なんてあったっけ?と無理を承知で店員さんに尋ねてみると
わざわざ専任のスタッフに連絡を取って調べていただきました!(ありがとうございます)
正体はTS010用V10エンジンの片バンクのヘッドカバーだそうです。



そして富士スピードウエイに来たなら絶対に見ておかねばならない場所に向かいました。
かつての第1コーナーである「30度バンク」跡地です。
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1974年の廃止以来そのままになっている富士スピードウエイ創設期からの生き証人です。
1966年の開業からして既に大事故を起こしてきたこのコーナーは多くのレーサーの命と
観客を犠牲にしてきました。
その悲劇の舞台となったこの場所は走る側も観る側もレースのもう1つの本質を忘れない意味で
未来永劫残しておくべきだと思います。



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私の写真だと30度バンクの凄さを伝えきれないのが残念ですがまさに立ちはだかる壁
四つん這いになっても上まで登るのは困難でしょう。
ここを現代的な空力デバイスも無しに貼り付くように走らせるのはとんでもないリスクを承知で
挑むのは当然ですし、レースですからライバル達と鎬を削るような走りが求められるのですから
一触即発の状態だったのは想像に難くありません。
しかも実質的にレコードラインは1本しか無かったそうですからわずかなミスが大事故につながるのは当然だったとも言えます。


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みなさんも富士スピードウエイに行った際には是非ここを訪れてみてほしいです。
最寄りの駐車場からは結構歩くので履物は相応しいものを選んでおくことをおすすめします。


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最後に30度バンクを背景に撮影。
平坦な駐車場と比べると尋常でない角度がお解りでしょうか。


夕日に背中を押されるように帰路につきましたが東名高速だけでなく保土ヶ谷バイパスまで
大渋滞が起こり、かなり時間がかかりました。
幸いにもN-BOXのシートは先代よりも更に良くなっていたようで突き上げの無さも手伝って
疲労は想像よりも少なかったですね。
これでシートヒーターが腰を温めてくれるなら完璧なのですが・・・

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帰宅時の燃費はご覧の通りです。
渋滞と足柄で高速を降りて国道246を長く走るので思ったより燃費は伸びませんでした。
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Posted at 2024/12/31 09:05:58

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