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一天地六のブログ一覧

2024年12月31日 イイね!

歴史の証人

12月中旬のことですが富士スピードウェイに行ってきました。
目的は何年か前にオープンしたホテルと一体化した博物館です。
お台場のメガウエブが無くなってしまったのでクラシックカーやレーシングカーを気軽に見学できる施設が遠のいてしまいましたが、富士スピードウエイなら横浜から行きやすいのでいつか行ってみようと思っていました。
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てっきり本ゲートから入場するものだと思っていましたがホテル専用の入口から入るのだそうです。
ただしこのことはホームページにも記載されていないし、隣のゴルフ場の入口と間違えやすくもあり、トヨタ関連の施設にしては不親切ですね。


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展示数はさすがにトヨタ博物館の半分にも満たないですが逆に日帰りでじっくり見学しやすい規模だと思いました。
さすがに全てを挙げると切りが無いので抜粋していきます。



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入館していきなりお迎えするのは倒立したトヨタ7
入場側と退場側で表裏が見えるようになっていてかなり近くまで寄れるようになっています。



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このブガッティはトヨタ博物館に展示されていたものですね。
小さいのは電池で走る子供用の遊具で当時の富裕層向けに作られた立派な商品です。


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この日産富士号はメガウエブで展示されていた期間がありました。懐かしい!



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トヨペットレーサー
昭和30年代の児童雑誌に載っていそうなデザインですね。
戦後わずか6年で制作された後のトヨタのレース活動の原点となった車のレプリカです。


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これは初めてお目にかかるクラシックレーシングカー
日本初のサーキットである多摩川スピードウエイの第1回GPで優勝した車両そのものだそうです。

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多摩川スピードウエイ跡地を一度も訪れる事なく当時の階段は撤去されてしまったようですが、当時を走った車両に逢えたのは感慨深いです。



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ダイハツP-5
わずか1.3Lのエンジンでありながらトヨタ7やポルシェ908と同じ舞台で戦った名車。
6~7年前の東京オートサロンで見て以来の再会でした。


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日産R381
左右個別に角度が変わるリアウイングで怪鳥の異名を取りました。
R382は見たことがありましたがこちらは初めてでした。



今回見たかったメインは2階にありました。
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ラリージャパン開催を記念しての歴代WRCマシン展示です。
エレベーターのドアが開くといきなりこんな珍車が出迎えるのがニクい演出です。

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フィアットアバルトX1/9プロトティーポ
ベースのX1/9の華奢なイメージから一転、獰猛なスタイルに変貌しこれが本来の姿なのではと思わせます。
ストラトスと被るため計画は中止されましたがイタリアやフランスのラリーで優勝経験もある立派な戦闘機です。


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そしてX1/9の隣に皮肉のように置かれるランチア・ストラトスHF
もうこれは説明不要でしょう。
小学生の当時スーパーカーショーで実車を初めて見た時の衝撃は今でも忘れません。
カウンタックやBB512よりも私を虜にした罪なヤツです。


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ミニクーパーS
モンテカルロなど大パワーをフルに活かせないステージで大活躍し優勝をさらいました。
ストラトスとミニクーパーはちょうどラリーカーがあくまで市販車の改造レベルだった時代から
最初から勝つために造られたマシンへと変貌しつつあった過渡期を代表する車なのでこの2台を最初の展示に選んでいるのはラリーの歴史をちゃんと解っている人が携わっているイベントだと感じました。



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ルノー5ターボ
FF車の5をリアミッドシップ化したまさにモンスターマシン



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アウディ・クワトロ(ビッグクワトロ)
現代に通じるフルタイム4WDマシンの先駆け



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フィアット131アバルト
ランチア・ストラトスがどんなにラリーで優勝しても市販車の売れ行きには貢献しないとの判断で投入されたマシン。
ストラトスファンから恨まれているかどうかは知りませんが、ごく普通のファミリーカーが戦闘マシンへと変貌した姿は異形感たっぷりでルノー5ターボと並んで好きなマシンです。



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ランチア・デルタS4
グループBからさらに過激なグループSへカテゴリが移行するかという時期に生まれた
怪物というより怪獣といった方が相応しいマシン。

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ストラトスやラリー037と違い、勝つためにはなりふり構っていられなくなったランチアの焦りのようなハリボテ感満載のデザインが逆にたまらないモノがあります。



ここからは日本のラリーカー

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トヨタセリカツインカムターボ
最後のFRセリカとなった3代目A60がベース。
サファリラリーなど耐久戦色が強いラリーで優勝もしました。

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一見きれいな車体に見えましたが当時の傷はそのままに残されていました。
こういう姿のほうがカッコいいのもラリーカーならではだと思います。




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トヨタセリカGT-FOUR
FFになって2代目のST-185をベースにしたグループAカテゴリのマシン。
この頃になると日本車が常勝化し始めていました。
以前メガウエブで回転大クラッシュしたものの見事に完走した車両が当時の姿で展示されていましたがこれは同じサファリラリー仕様ながらも綺麗な姿なので別個体でしょうか?



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スバルインプレッサWRX
今は亡きコリン・マクレー氏の名前がありました。
96年アクロポリスラリーの優勝車だそうです。
やはりスバルにはグラベルタイヤの方が似合うと思いますね。



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三菱ランサーエボリューションⅢ
95年オーストラリアラリー優勝車
三菱がこういうクルマを出すことはもう無いのでしょうか・・・

フォード・エスコートRSやアルピーヌA110、ランチア・ラリー037、プジョー205ターボ16といった
各時代の代表選手が居なかったのは残念でしたが満足できる内容でした。


他の展示車両には

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マツダ787BとトヨタTS020


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トヨタ2000GTをアルミボディ化したレース仕様のレプリカなどなど
トヨタ博物館とは違いサーキットの博物館らしいチョイスがなされていました。


あっという間に2時間以上が過ぎていてお腹も減ったので3階のカフェで小休止したのですが
ふと足元を見ると見慣れないヘッドカバーが置いてありました。

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トヨタのエンジンで直列5気筒なんてあったっけ?と無理を承知で店員さんに尋ねてみると
わざわざ専任のスタッフに連絡を取って調べていただきました!(ありがとうございます)
正体はTS010用V10エンジンの片バンクのヘッドカバーだそうです。



そして富士スピードウエイに来たなら絶対に見ておかねばならない場所に向かいました。
かつての第1コーナーである「30度バンク」跡地です。
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1974年の廃止以来そのままになっている富士スピードウエイ創設期からの生き証人です。
1966年の開業からして既に大事故を起こしてきたこのコーナーは多くのレーサーの命と
観客を犠牲にしてきました。
その悲劇の舞台となったこの場所は走る側も観る側もレースのもう1つの本質を忘れない意味で
未来永劫残しておくべきだと思います。



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私の写真だと30度バンクの凄さを伝えきれないのが残念ですがまさに立ちはだかる壁
四つん這いになっても上まで登るのは困難でしょう。
ここを現代的な空力デバイスも無しに貼り付くように走らせるのはとんでもないリスクを承知で
挑むのは当然ですし、レースですからライバル達と鎬を削るような走りが求められるのですから
一触即発の状態だったのは想像に難くありません。
しかも実質的にレコードラインは1本しか無かったそうですからわずかなミスが大事故につながるのは当然だったとも言えます。


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みなさんも富士スピードウエイに行った際には是非ここを訪れてみてほしいです。
最寄りの駐車場からは結構歩くので履物は相応しいものを選んでおくことをおすすめします。


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最後に30度バンクを背景に撮影。
平坦な駐車場と比べると尋常でない角度がお解りでしょうか。


夕日に背中を押されるように帰路につきましたが東名高速だけでなく保土ヶ谷バイパスまで
大渋滞が起こり、かなり時間がかかりました。
幸いにもN-BOXのシートは先代よりも更に良くなっていたようで突き上げの無さも手伝って
疲労は想像よりも少なかったですね。
これでシートヒーターが腰を温めてくれるなら完璧なのですが・・・

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帰宅時の燃費はご覧の通りです。
渋滞と足柄で高速を降りて国道246を長く走るので思ったより燃費は伸びませんでした。
Posted at 2024/12/31 09:05:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 博物館 | 日記
2024年11月12日 イイね!

机上の空論でモノをつくるな!

整備手帳にするかパーツレビューにするか迷いましたが個人的な感情が爆発してしまうのでブログに挙げました。

JF5最大の欠点だと口を酸っぱくして言っている、運転中の視界に入らないメーターを補助するために装着したGPSスピードメーターの位置がほぼ決まりました。

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最初は本体のスピード表示と直線上に設置しましたが
運転中の視線や視野と何度も検証してこの様な位置に落ち着きました。

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前車JF3もそうでしたがメーターの中心線より左側になりました。
これは軽自動車の車幅的に仕方がないとも言えますね。
ダッシュボード、メーターユニット、ステアリング位置、ペダルレイアウト、ドライビングポジションのどれもが個別にデザインや設計をされたパーツを寄せ集めたがごとく、
どれ一つとして芯が通っていないから歪な結果になってしまうのでしょう。
もっとボディの大きいクルマでもドライバーの体幹に沿ったレイアウトになっているのは
稀有ですからそこは10000歩譲って目をつぶることにします。


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GPSメーターはUSBケーブルで電源を取りますがN-BOXに元からあるUSB端子に繋ぐか、
12VアクセサリーソケットからUSB充電アダプターで繋ぐか迷いましたが
ケーブルの取り回しと収まりを考えて車体のUSB端子に繋ぐことにしました。


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JF3後期型は充電用x2とデータ通信用x1の3つのUSBタイプAがありましたがJF5では
タイプCx1とデータ通信兼用タイプAx1の合計2つに減ってしまいました。
しかし問題は数ではなくて端子の配置と周辺の構造やデザインです。

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エアコン吹き出し口とツライチで上部にひさしのような出っ張りがありますが
USBケーブルやプラグがもろに飛び出してしまいます。

JF3はオープントレイの奥に端子があったのでプラグやケーブルの飛び出しも無く
挿しっぱなしでも何の問題もありませんでした。

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JF5の発表会の記事を読み返すとデザイナーや設計者は大きくなったグローブボックスに
スマホを入れて充電してほしいとのたまっていましたが、現実的にそういうふうに使っている
ユーザーっているのでしょうか?
ドライバーや助手席の人がスマホをわざわざ膝前のグローブボックスを開け閉めしないとならない場所に入れっぱなしにしますかね?
そういう使い方をしている人達ばかりなら、なぜカー用品店にスマホホルダーが腐る程溢れているのでしょうか?


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それに飛び出しているUSBプラグやケーブルに手が当たったり上部のトレイに物を置いたり取ろうとした時にうっかり落として当たったら物の大きさや重さによってはケーブルだけでなくN-BOX側の端子にも被害が及ばないとは限りませんしその場合の修理費はどのぐらいになるのでしょうか?

そもそも見栄えが悪すぎます!
まるで後付の如く不格好で収まりなどまるで考えていないこの有り様はとても純正とは思えませんし、最近ホンダが推し進めるレスモアデザインにも反していませんか?

そこでL字型USBアダプターで目ぼしい物をいくつも買い揃えてみたのですが
なんとビックリ!!!
 
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上部のひさしが邪魔をしてプラグが差し込めない物や運良く差し込めてもケーブルや端子に
かなり負荷が掛かるようにしかなりませんでした。

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横向きに変換するL字アダプターも買いましたがアダプターやケーブルがエアコン吹き出し口に当たってしまう物や、吹き出し口を動かす時にケーブルが邪魔になります。
それに周りにはケーブルを固定するフックなどを貼り付ける場所もないので
横出しは却下するしかありませんでした。



実はこんなこともあろうかと下側のタイプA用にもL字アダプターを買っておきましが・・・

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挿せないことはないのですがやはりひさしが当たってしまい
端子やケーブルに負荷がかかり続けます。

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USBプラグ部分は大概の商品はサイズが似通っていますしケーブルの柔軟性や太さを考慮したサイズだけ奥まった位置にUSB差込口があれば飛び出す部分も最小限に出来たはずです。
そういう検証も気遣いも皆無なこのデザインにホンダ社内の誰1人として疑問を持たなかったとしたら、デザイン部署は解体したほうが将来のためになると思いますね。


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結局手持ちのタイプCtoマイクロB変換ケーブルでCプラグが一番短くてケーブルの柔らかい物を直に挿すしかありませんでした。


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オープントレイ用の滑り止めマットにケーブルを挟む穴があったのは幸いでした。
ここで更に疑問が湧いたのが差込口は上下ではなく左右に並べるべきではないでしょうか?
その方がケーブルの2本挿しもやりやすいと思うのですが・・・


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ダッシュボードの端はケーブルクリップで挟み残りはフロンウインドウとの隙間に押し込んで収めました。


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ここに写っている以外にも買いましたが1個1個は大した金額ではありませんが
まさか全部使えない事になるとは・・・
安物買いの銭失い以外の何物でもありませんね。


こういうことはホンダのクルマ以外でも起こり得ると思いますがクルマのデザインや設計に携わる人達は自分が関わった製品を実際に使ってみたことがあるのでしょうか?
頭やPC画面の中だけで考えられてリアルワールドで使い物になるかどうかの検証すらされずに製品化されているとしか思えないモノが近年増えすぎているように思えます。

私も試乗やレンタルで運転しましたが最近のトヨタの純正カーナビの使いにくさは異常を通り越してクルマを運転したことがない人が作っただろ!としか思えないシロモノでした。
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なぜ天下のトヨタがこの程度のモノにOKを出したのか不思議でなりません。
アップデートで改善されつつはあるようですが、最初からやっとけ!って話です。

一方でホンダの最新純正カーナビも噂に聞いた通りのおかしなところがあります。
自動車専用道路と一般道を間違える現象は私も体験しました。
それより根本的なGUIで理解できないのは
JF3の頃より更に太くなった画面上部の黒帯です。

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この黒帯は消すことが出来ない上に表示される内容も特に走行中に見るほどの意味が無いものばかりです。
というか凝視しないと認識できない内容を走行中に表示するほうがどうかしていますが・・・
今回OPで着けたナビはJF3より1インチ大きい9インチ画面ですが、せっかく大画面化しても
実質的に地図を表示している面積は狭く大画面感がまるで感じられません。



人が使うモノのカタチには全て必然と意味があるはずですし、造るからにはそれらを持たせるのが創る側の当然の仕事です。(それでお金を稼いでいるわけですから)

なぜそうなっているのか?その意味と意義はなんなのか?
使う側の人達を納得させられるだけの説得力のあるデザインを出来ない、
もしくはやらせない企業にモノヅクリの資格は無し!!!


Posted at 2024/11/12 20:54:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | マイカー | クルマ
2024年10月25日 イイね!

NtoN

愛車紹介に投稿した通り3代目N-BOXカスタムターボ(JF5)へ乗り換えました。
経緯は色々ありましたがご報告までに。

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Posted at 2024/10/25 19:19:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2024年10月07日 イイね!

中途半端

金曜日に試乗を行ってきました。
N-BOX JOYターボ
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3代目になってノーマルモデルからターボエンジンが無くなってしまったので
ノーマルの顔立ちが好きな私としてはある意味待望のモデルとも言えます。
画像を撮影した時はカンカン照りだったのですがこの直後に強雨が降り出し
ちゃんと撮影できたのは1枚だけだったので他の画像は転載です。

◎良かったところ

1:余裕のパワーと静かで滑らかな上質感あふれる乗り味
これは3代目N-BOXにとって同種の他車を引き離すアドバンテージであり
唯一の魅力とも言えます。
NAエンジンではさすがに登坂時にパワー不足を感じますがターボならへっちゃらですし
車体側の静音対策もあり2代目に比べてもエンジン音やCVTからの騒音や
ロードノイズの侵入がかなり抑えられているので1クラス上のクルマのようです。



2:明るい内装カラーとチェッカー柄のシート
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ドアを開けた時だけでなく運転中もチラチラと視界に入るチェッカー柄のシートは
想像以上に雰囲気が良く、真っ黒クロスケなカスタムよりもN-BOXというクルマに
似合っていると思いました。
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またダークベージュと黒の組み合わせのインスツルメントやドアパネルも安っぽすぎず
落ち着いたカラーリングながら室内を広く感じさせる効果があると思います。



3:雨音がかなり抑えられていたボディの静音対策
試乗中は強雨だったのですが雨がルーフを打つ音がかなり小さく聞こえました。
後ほど自分の2代目で走ると鉄板の太鼓を鳴らしているような打撃音が襲い
やはり軽自動車だなと痛感しますが
3代目はテコ入れをしたという静音対策も効果を実感できました。




×悪かったところ

1:地味で最初から汚れたボディカラー
試乗車はイメージカラーのサンドベージュでしたが晴天の下で見ても黒味が強すぎて
既に汚れたクルマに見えてしまいました。
サンドベージュというよりマッドベージュといった方が相応しい色で
洗車のやりがいのない色だなあと直感しましたね。

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他に欲しい色となるとオータムイエローぐらいですが残念ながらツートンでしか選べません。
しかもルーフが黒しかないという、これまた私の好みに合わない設定です。
せめてシルバーかホワイトならまだマシだったのですが・・・
ツートンカラーは無駄に価格が上がりますし
ルーフ面が普段ほとんど視界に入らない背の高いクルマにおいては
全くの無意味だと個人的に思っています。



2:安物に見えてしまうボディデザイン
インテリアに比べて外観はかなり期待外れでした。
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スペーシアギアに触れた直後だったこともあるでしょうが、SUV感を演出する黒いパーツの
使い方や表面処理とデザイン形状は
いかにコストを掛けずにそれっぽく見せるかの単なる記号に過ぎず、
ただひたすらに安っぽく見えるだけでした。
N-BOXというよりN-VANの新型といった方が相応しいですし、むしろ現行N-VANの方が
上質感のあるデザインをしています。



3:アルミホイールが標準装備ではない
これは好みの問題ですがピアノブラック塗装にハーフキャップとメッキリングが装着された
スチールホイールはパーツ構成的には凝っていますが
雨中を走った後や洗車後にいつまでも水が染み出すことが明白ですし、
カラーリングや仕上げ的に水染みだらけになることは目に見えています。
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真にアウトドア志向ならスチールホイールだけで充分ですしオシャレさを訴求するなら
単純な1ピースのアルミホイールでも可能なはずです。
なんだかデザイン労力とお金の掛けどころが間違っていると思いました。



4:カスタムに比べてシャッキリ感に欠ける走り味
走りの基本はカスタムターボと同じで路面の継ぎ目や素材の変わる所を通過した際の
脚の動きやショックの収まりだけならしなやかでとても良いのですが
特にコーナリング中でそういう路面を通過した時にグニャッとした反応があり
全体的にシャッキリした走り味に調律された中で不安感と
どうにもしっくりこない印象がありました。

おそらくタイヤの扁平率がカスタムは55、JOYは65なところに起因していると思いますが
単純にカスタムと同プロファイルにすれば解決するような問題でも無さそうです。
逆に言えばカスタムの走り、乗り味が55扁平の15インチを完全に使いこなしながらも
快適性を両立しているという証拠かもしれません。



5:静音化対策にカスタムとの差がありそう
これは全くの同条件で試乗をしていないのとメーカーからは何のアナウンスもないので
ハッキリとはしませんが、静音化対策のレベルがカスタムと比べて違うような印象でした。
頭上周りのコモリ音と前方から侵入するノイズ音量が若干JOYの方がうるさく聴こえました。




6:撥水素材のシートが蒸れる
以前乗っていたステップワゴンは撥水撥油素材のファブリック素材でしたが
とにかく蒸れやすく熱が抜けにくいシートでした。
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予想はしてましたがJOYの撥水ファブリックも腰や腿裏があっという間に蒸れて
汗ばんできたので見た目のオシャレさと裏腹に乗員は我慢を強いられるシートでした。
意外なことですがカスタムのトリコット表皮のシートの方がまだ蒸れにくかったですね。




7:価格が高い
一応見積もりも取りましたが希望する仕様で作ってもらったところ
同内容のカスタムターボより高くなってしまいました。
原因はツートンカラーとアルミホイールですね。
しかもそこまでやってもJOYは4スピーカーしか選べないので高い純正ナビを装着しても
音響面でのメリットはカスタムほどではありません。

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また新たに装備されたラゲッジボックスの価格が上乗せされているのでしょう。




8:視認性最悪のメーター
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もうこれは何度も言っているのですが運転中に必要な情報が微塵も視界に入らない
メーターの配置とフォントやアイコンのサイズ、レイアウトパターンが
全くもってドライバー視点に立ってデザインされていないGUIは他メーカー含めても
最悪のメーターだと断言できますね。
ホンダがこのメーターをやめるまで私は糾弾し続けます!




総評
1:売れ筋のSUV路線をラインナップに加え盤石の布陣で迎え撃つスキの無さ
4輪のホンダは特に日本市場において泥汚れの似合うボディ形式のクルマに消極的でしたが
今や最も売れるSUV市場を無視できず、続々とラインナップされてきましたね。
一時期スペーシアに抜かれましたが相変わらず軽自動車では最も売れているクルマですから
むしろ3代目の目玉として最初から出しておいたほうが良かったぐらい
ノーマルとカスタムとは差別化ができていると思いました。
特にノーマルからターボが無くなったのを残念に思う既存ユーザーの
受け皿にもなるのではないでしょうか。


2:アウトドアなのかオシャレなのかハッキリしないクルマの仕上がり
一見するとアウトドア志向のユーザーをターゲットにしているモデルですが
実際はオシャレ路線を向いている感が強いと感じました。
その割にボディカラーにパットしたものが無く、安物に見える外観は一体どっちを向いているのかハッキリしない中途半端さに溢れています。

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メーカーのイメージ画像でも一見アウトドアでカフェに興じているようですが
服装が街中で着るようなカジュアルスタイルなのも
「どこでどういう人がこういうシチュエーションを楽しむと思ってるんだよ!」
とツッコまずにはいられません。



3代目N-BOXは不満点も数多いのですが、走りと乗り味においてはドライバーの立場としては
非常に魅力があるクルマなのは明白です。
JOYにはターボモデルがあるとのことでその出来次第では乗り換えも辞さないつもりでしたが
実際に観て触れてみるとどこかあと一押しが足りないクルマでしたね。


Posted at 2024/10/07 06:02:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2024年10月06日 イイね!

そこまで真似しなくても

先週のことですが久しぶりにホンダ以外のクルマを試乗してきました。
スズキ スペーシアギア

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試乗したのは最上級のハイブリッドXZターボでボディカラーは
イエローとガンメタのツートンでした。
発売されて間もないこともあり試乗予約が立て込んでいたのでゆっくり撮影する余裕はなく
以下の画像は転載になることをお許しください。

◎良かったところ

1:発進時の出足が軽いので出遅れ感が小さい
マイルドハイブリッドであることよりも他社の同タイプより車重が軽いことが何より効いているのではないでしょうか?
試乗の後はN-BOXターボですらモッサリ感を感じてしまうのでタウンユースが多いであろう軽自動車らしい特性だと思います。


2:欲しいところに収納が多々あり隠すべき物と
サッと手に取りたい物を仕分けしやすい
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これは普段使いの道具としての面が強いスーパーハイトワゴンにおいて
重要なファクターだと思います。
2代目N-BOXを徹底的に研究し正当伝承者さながらの助手席側のオープントレーはN-BOXより面積も奥行きも大きいので実に使いやすいと感じました。
またその下にある収納部は引き出し式なので助手席に人が乗っていても中の物を取り出しやすいものになっていました。


3:メーターの視認性が良く表示内容も分かりやすい
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フォントやアイコンが太く大きいのでステアリングの隙間から覗き見るメーターではありますが瞬時の視認性が良かったです。
しかもヘッドアップディスプレイがあるため通常の走行においてはそこだけ見ていても
問題ないほどに表示内容も充実していました。

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またウインドウガラスに反射する方式ではないためか偏光レンズのサングラスを掛けていても
ハッキリと見えるのは驚きでした。


4:オートブレーキホールドの作動タイミングが分かりやすい
一時停止時に軽くブレーキペダルを踏んでいるだけではブレーキホールドが作動せず
そこからペダルを踏み足すことでホールド状態になるため意図せず
ホールド状態になってしまうことが防げます。
またブレーキホールド状態になるとメーターに「HOLD」の文字がオレンジ色で点灯するので視覚的にも非常に分かりやすかったです。


5:ギアセレクターに連動して電動パーキングブレーキが自動的にかかる
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いわゆるトヨタ方式の操作ロジックで、ギアセレクターをPレンジに入れると連動して電動パーキングブレーキがかかるため、パーキングブレーキを掛け忘れて悲惨な事故が起きることを未然に防げます。
この操作ロジックはメーカーの垣根を超えて全車共通にしてほしいとずっと言い続けていますが、なかなか統一されないのが残念です。


6:ステアリングを始め、手が触れる、目につきやすいパーツの質感が高い
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特に本革ステアリングは革の触感も良く、クッション性も感じる質の高さはもちろんですが
リムの断面形状も人の手で握った時の形に沿っていたので自然な握り心地でした。
インテリアのカラーリングや素材の使い分けが巧みで、決して高額な素材を使っていないのに
イイモノ感に溢れているデザインも満足度が高いですね。



7:外装もカラーや素材の使い分け組み合わせが上手で
質感が高くまとめられたデザイン
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さすがにこの手のジャンルのクルマはハスラー以来の経験が活かされていて
デザイン面での訴求力もこなれたモノで「こうすれば満足度がアガる」というのを
よく理解した商品だなと感じました。
普通なら未塗装樹脂で終わっていてもおかしくないパーツの多くがガンメタルやブラックで
塗装されているので画像で見る以上に質感が高いと感じましたね。
個人的にはアルミホイールが標準装備なのが嬉しいです。



×悪かったところ

1:タウンスピード領域でも常に乗員を襲う突き上げや
左右の揺すられが強い乗り心地の悪さ

試乗コースはよくて時速50㎞出せるほどの町中でしたし渋滞していたので
20~40㎞で走っていたのですが、終始ゴツゴツした乗り心地とアスファルトとマンホールなど
素材の異なる路面を乗り越えた時や左右で微妙に違う凹凸に対して全てを正直に伝えるだけで
「いなす」という思考が皆無の乗り味はあまりにも予想外でした。

仮にもアウトドアユーズを狙ったクルマですが、私はこんな乗り心地のクルマで
アウトドアを楽しめる場所に行きたいとは思いませんし、他人に運転してもらっていても
目的地に辿り着く前に疲れ切ってしまうでしょう。
それに普段走る道路はもっと路面状態の悪いところもあるので普段使い時にも
不満が爆発するのは必至です。
ましてや高齢で足腰の弱った親は自分で体を支えるのも大変ですから乗せたいとは思いません。



2:発進時のエンジン騒音がうるさすぎてモーター感をまるで感じない
出足の勢いこそイイのですが、エンジンの唸る音がとても大きく
NAエンジンの軽自動車で坂道発進をした時のように「ウォォォーーーン!」
とエンジン音が高まりとてもモーターアシストがあるとは感じませんでした。
試乗コースは平坦な道ばかりでしたがそれでこの音量ならば
横浜市内に多い登坂だと一体どうなるのでしょうか?



3:後席のレッグルームが狭い
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N-BOXに比較しての話ですが身長180cmの私の運転席の後ろは
シートの前端が買い物かごに擦れてしまい、ぎりぎり入る空間しかありませんでした。

下の画像はN-BOXで再現したものですが
スペーシアは後席を最も後ろにスライドした状態でもこの程度しかありません。
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シートに座ってしまえば関係ありませんが乗降の際はやはりN-BOXのレッグルームの
数cmの差が足腰の弱った高齢者には足の運びや視覚的に与える心情的余裕が違います。

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また普段の買い物でも2Lペットボトルケースや灯油タンクを出し入れする際に奥まで
体を入れやすいので私個人の基準においてですがスペーシアは劣っています。




総評
1:道具としての便利な設計やデザインは非常に優れていて且つ商用車のような
単なるツールに徹しておらず質感や所有満足度の高さを実感できる商品性。

2:使い勝手の良さだけでなく走り味や乗り味にも価値観を求める人や
後席に人を乗せる機会の多い人には向いていない。

個人的にクルマの使い方として2の要素は最も重視しなければならないのが現状です。
私1人が乗るだけならもっと違うクルマを選びますがスライドドアの背高ボディは必須なので
N-BOXキラーとしてかなり期待していたのですが、たった1割の要素が重要過ぎたために
厳しい評価となってしまいました。

実車に触れて如実に感じたのは2代目N-BOXの正当伝承者はこちらだということです。
それにしてもインテリアのデザインや使い勝手の良さを真似するのは良いとして
乗り味のハードさまで真似する必要はあったのでしょうか?

Posted at 2024/10/06 17:39:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

プロフィール

「昨夜の雷雨明け雨水の他にボディの4辺に沿うように謎の黒い汚れが付着。おそらくカーポートの汚れが滴り落ちてきたようです。たまらずシャンプー洗車しました。」
何シテル?   03/25 15:21
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通っていなかった訳ではなく。(笑) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/09/12 09:54:24

愛車一覧

ホンダ N-BOXカスタム ホンダ N-BOXカスタム
2024年10月25日納車 納車時走行距離:4㎞ ボディカラー:プラチナホワイトパール ...
ホンダ N-BOX ホンダ N-BOX
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