• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

一天地六のブログ一覧

2024年12月31日 イイね!

歴史の証人

12月中旬のことですが富士スピードウェイに行ってきました。
目的は何年か前にオープンしたホテルと一体化した博物館です。
お台場のメガウエブが無くなってしまったのでクラシックカーやレーシングカーを気軽に見学できる施設が遠のいてしまいましたが、富士スピードウエイなら横浜から行きやすいのでいつか行ってみようと思っていました。
alt

てっきり本ゲートから入場するものだと思っていましたがホテル専用の入口から入るのだそうです。
ただしこのことはホームページにも記載されていないし、隣のゴルフ場の入口と間違えやすくもあり、トヨタ関連の施設にしては不親切ですね。


alt

展示数はさすがにトヨタ博物館の半分にも満たないですが逆に日帰りでじっくり見学しやすい規模だと思いました。
さすがに全てを挙げると切りが無いので抜粋していきます。



alt

入館していきなりお迎えするのは倒立したトヨタ7
入場側と退場側で表裏が見えるようになっていてかなり近くまで寄れるようになっています。



alt

このブガッティはトヨタ博物館に展示されていたものですね。
小さいのは電池で走る子供用の遊具で当時の富裕層向けに作られた立派な商品です。


alt

この日産富士号はメガウエブで展示されていた期間がありました。懐かしい!



alt

トヨペットレーサー
昭和30年代の児童雑誌に載っていそうなデザインですね。
戦後わずか6年で制作された後のトヨタのレース活動の原点となった車のレプリカです。


alt

これは初めてお目にかかるクラシックレーシングカー
日本初のサーキットである多摩川スピードウエイの第1回GPで優勝した車両そのものだそうです。

alt

多摩川スピードウエイ跡地を一度も訪れる事なく当時の階段は撤去されてしまったようですが、当時を走った車両に逢えたのは感慨深いです。



alt

ダイハツP-5
わずか1.3Lのエンジンでありながらトヨタ7やポルシェ908と同じ舞台で戦った名車。
6~7年前の東京オートサロンで見て以来の再会でした。


alt

日産R381
左右個別に角度が変わるリアウイングで怪鳥の異名を取りました。
R382は見たことがありましたがこちらは初めてでした。



今回見たかったメインは2階にありました。
alt

ラリージャパン開催を記念しての歴代WRCマシン展示です。
エレベーターのドアが開くといきなりこんな珍車が出迎えるのがニクい演出です。

alt

フィアットアバルトX1/9プロトティーポ
ベースのX1/9の華奢なイメージから一転、獰猛なスタイルに変貌しこれが本来の姿なのではと思わせます。
ストラトスと被るため計画は中止されましたがイタリアやフランスのラリーで優勝経験もある立派な戦闘機です。


alt

そしてX1/9の隣に皮肉のように置かれるランチア・ストラトスHF
もうこれは説明不要でしょう。
小学生の当時スーパーカーショーで実車を初めて見た時の衝撃は今でも忘れません。
カウンタックやBB512よりも私を虜にした罪なヤツです。


alt

ミニクーパーS
モンテカルロなど大パワーをフルに活かせないステージで大活躍し優勝をさらいました。
ストラトスとミニクーパーはちょうどラリーカーがあくまで市販車の改造レベルだった時代から
最初から勝つために造られたマシンへと変貌しつつあった過渡期を代表する車なのでこの2台を最初の展示に選んでいるのはラリーの歴史をちゃんと解っている人が携わっているイベントだと感じました。



alt

ルノー5ターボ
FF車の5をリアミッドシップ化したまさにモンスターマシン



alt

アウディ・クワトロ(ビッグクワトロ)
現代に通じるフルタイム4WDマシンの先駆け



alt

フィアット131アバルト
ランチア・ストラトスがどんなにラリーで優勝しても市販車の売れ行きには貢献しないとの判断で投入されたマシン。
ストラトスファンから恨まれているかどうかは知りませんが、ごく普通のファミリーカーが戦闘マシンへと変貌した姿は異形感たっぷりでルノー5ターボと並んで好きなマシンです。



alt

ランチア・デルタS4
グループBからさらに過激なグループSへカテゴリが移行するかという時期に生まれた
怪物というより怪獣といった方が相応しいマシン。

alt

ストラトスやラリー037と違い、勝つためにはなりふり構っていられなくなったランチアの焦りのようなハリボテ感満載のデザインが逆にたまらないモノがあります。



ここからは日本のラリーカー

alt

トヨタセリカツインカムターボ
最後のFRセリカとなった3代目A60がベース。
サファリラリーなど耐久戦色が強いラリーで優勝もしました。

alt

一見きれいな車体に見えましたが当時の傷はそのままに残されていました。
こういう姿のほうがカッコいいのもラリーカーならではだと思います。




alt

トヨタセリカGT-FOUR
FFになって2代目のST-185をベースにしたグループAカテゴリのマシン。
この頃になると日本車が常勝化し始めていました。
以前メガウエブで回転大クラッシュしたものの見事に完走した車両が当時の姿で展示されていましたがこれは同じサファリラリー仕様ながらも綺麗な姿なので別個体でしょうか?



alt

スバルインプレッサWRX
今は亡きコリン・マクレー氏の名前がありました。
96年アクロポリスラリーの優勝車だそうです。
やはりスバルにはグラベルタイヤの方が似合うと思いますね。



alt

三菱ランサーエボリューションⅢ
95年オーストラリアラリー優勝車
三菱がこういうクルマを出すことはもう無いのでしょうか・・・

フォード・エスコートRSやアルピーヌA110、ランチア・ラリー037、プジョー205ターボ16といった
各時代の代表選手が居なかったのは残念でしたが満足できる内容でした。


他の展示車両には

alt

マツダ787BとトヨタTS020


alt

トヨタ2000GTをアルミボディ化したレース仕様のレプリカなどなど
トヨタ博物館とは違いサーキットの博物館らしいチョイスがなされていました。


あっという間に2時間以上が過ぎていてお腹も減ったので3階のカフェで小休止したのですが
ふと足元を見ると見慣れないヘッドカバーが置いてありました。

alt

トヨタのエンジンで直列5気筒なんてあったっけ?と無理を承知で店員さんに尋ねてみると
わざわざ専任のスタッフに連絡を取って調べていただきました!(ありがとうございます)
正体はTS010用V10エンジンの片バンクのヘッドカバーだそうです。



そして富士スピードウエイに来たなら絶対に見ておかねばならない場所に向かいました。
かつての第1コーナーである「30度バンク」跡地です。
alt

1974年の廃止以来そのままになっている富士スピードウエイ創設期からの生き証人です。
1966年の開業からして既に大事故を起こしてきたこのコーナーは多くのレーサーの命と
観客を犠牲にしてきました。
その悲劇の舞台となったこの場所は走る側も観る側もレースのもう1つの本質を忘れない意味で
未来永劫残しておくべきだと思います。



alt

私の写真だと30度バンクの凄さを伝えきれないのが残念ですがまさに立ちはだかる壁
四つん這いになっても上まで登るのは困難でしょう。
ここを現代的な空力デバイスも無しに貼り付くように走らせるのはとんでもないリスクを承知で
挑むのは当然ですし、レースですからライバル達と鎬を削るような走りが求められるのですから
一触即発の状態だったのは想像に難くありません。
しかも実質的にレコードラインは1本しか無かったそうですからわずかなミスが大事故につながるのは当然だったとも言えます。


 alt

みなさんも富士スピードウエイに行った際には是非ここを訪れてみてほしいです。
最寄りの駐車場からは結構歩くので履物は相応しいものを選んでおくことをおすすめします。


alt

最後に30度バンクを背景に撮影。
平坦な駐車場と比べると尋常でない角度がお解りでしょうか。


夕日に背中を押されるように帰路につきましたが東名高速だけでなく保土ヶ谷バイパスまで
大渋滞が起こり、かなり時間がかかりました。
幸いにもN-BOXのシートは先代よりも更に良くなっていたようで突き上げの無さも手伝って
疲労は想像よりも少なかったですね。
これでシートヒーターが腰を温めてくれるなら完璧なのですが・・・

alt

帰宅時の燃費はご覧の通りです。
渋滞と足柄で高速を降りて国道246を長く走るので思ったより燃費は伸びませんでした。
Posted at 2024/12/31 09:05:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 博物館 | 日記
2019年11月28日 イイね!

宝の館

11月24日に石川県小松市にある日本自動車博物館に行ってきました
日本で最初の自動車博物館であり常設展示車だけでも500台
いつか行ってみたいと思っていましたが公共交通機関だと時間に縛られるので
クルマで自走して行くことにしました

開館は9時ですが途中の休憩や何が起こるがわからないので深夜1時に出発
alt


岡崎SAで30分ほど休憩した以外はノンストップで走ったのですが
時速100km以上で巡航し続けるのは現実的に不可能なのでまあ妥当な走行時間でしょう
alt


ガソリンも10L残ってるかどうかでしょうか
alt


それにしても周りは自然だらけの所に巨大なレンガ造りの建物があるのは
やはり驚きます
alt


写真で見てはいてもあまりの広大な敷地にもびっくり
alt


いよいよ開館となったのでまずは3階から

お出迎えはロールスロイスシルバースパーⅡ
alt

イギリス大使館で実際に使用されていた車両で
ダイアナ妃が来日された際もお乗りになったものです


石川県らしい工芸技術にあふれた金箔貼り
しかしなぜカペラ・・・?
alt


全てを語れないのでかいつまんでいきます

三菱 レオ
alt

三菱が3輪トラックを手掛けていたのは知りませんでした


いすゞベレル ディーゼル
alt

藤沢のいすゞミュージアムのとは違い前期型です


いすゞユニキャブ
alt

ジープのようですが4WDではなくFR
ウルトラマンレオでダン隊長がゲンを特訓する時に使用し
危うく轢きかけた事で有名なクルマですよね!!


いすゞアスカ
alt

旧車イベントでも見たことがありません。フローリアンの後継車として誕生したクルマ


マツダ3輪トラック
alt

屋根付きの方は見たことがありますがトライクのようなモデルは初めて見ました
すでにアルミ製のエンジンが採用されているなど先進的です


マツダコスモAP
alt

コスモスポーツはお馴染みですがこの2代目は滅多にお目にかかれません


ホンダコニリオクーペ
alt

プライベーターの間でS600や800をベースにしたレーシングカーが流行っていた時期の
1つでオープンタイプが普通なのですが
屋根付きのこれは1台しか制作されなかったという希少車です
alt
 
展示方法はもう少し考えてほしいですが・・・


ホンダシティターボⅡ
alt

ホンダコレクションホールでもお目にかかれなかったブルドック


トヨタスターレットXL
alt

KP61といえばSやSiでしょうが渋い選択ですね


ダイハツシャレードディーゼルターボ
alt

普通ならデ・トマソを展示するでしょうがこれまた通なモデルですね


ザガートガビア
alt

隣のステルビオの方は一部で有名ですがこれは知られていないのでは?


小松製作所 農民車
alt

なんともストレートなネーミングですが建設機器メーカーが
こんな小さい車を造っていたことに驚きです

ハインケル カビーネ
alt

イセッタに似ていますが全くの別車種
航空機メーカーのハインケル社が戦後製造したバブルカー
前面のドアから乗り降りしますがステアリングはボディ側に固定されています


ダイハツ シャルマン
alt

これぞマイナー車の代表ですね中身はカローラですが
ダイハツにとっては最上級車なのでやたらと豪華な内装に
クラウンのようなフワフワな足回りだったそうです


人力車に駕籠まで展示されています・・・恐るべし!
alt


三菱プラウディア
alt

走る化石デボネアの後継車だったのですが今度は化石になるどころか
わずか1年で生産終了した車です


トヨタ2000GT後期型
alt

意外と後期型が展示されているのは珍しかったりします

にしても・・・後ろの前期型に触ってる人がいました
いい大人がなぜルールやマナーを守れないのでしょうかね・・・



トヨタ フェートン
alt

戦時中に軍に納品された車両ですが見事に生き抜いた貴重な車です


ドディオン・ブートン
alt

この博物館で最も古い車で明治32年だそうです

alt

自転車の左右に車輪を着けたような構造で後輪をエンジンで駆動します


ジオット・キャスピタ
alt

この車を普通に観られるのはココだけでしょうバブル時代の徒花代表というべき車ですね
ボディは童夢エンジンはスバルボクサー12気筒という
夢のようなスーパーカーになるはずでしたがバブル景気の終焉と共に泡と消えてしまいました


紹介は以上9割方端折っています。

全てのフロアを観て展示車全て撮影できたと思うのです・・・が
見落としがあるかもしれません
なにせ場所が足りずにこんな有様になっている所も多数ありましたからね
alt

alt


1フロアじっくりと観るには3時間必要かもしれないので
今度は泊りがけで来たほうが良いかも知れませんね


alt

昼食もとらずに1日撮影して回っていたのでもうクタクタです
早めに夕食をとり帰路につきましたがさすがに行きのようには走れません

なるべく長距離トラックの後ろに着いてACCを使い90km以内で走るようにしました
おかげで時間はかかりましたが無事自宅に戻れました
alt

1日で1000km以上走ったのは初めてでした。
おかげでフリードの知られざる面が分かりましたがそれはまた別の機会に話したいと思います。

Posted at 2019/11/28 01:41:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 博物館 | 日記
2019年11月26日 イイね!

走ってなんぼ

11月半ばにトヨタ博物館に行ってきました。
今年は新館の一部リニューアル工事が終わったのですが今度は12月から
全館リニューアル工事に付き1ヶ月間閉館となることもあり
急遽出向きました。

alt
新館のイベントはT型フォードの特集展示が行われており
本館に常設されてる2台とは別の個体や外装を外しフレームだけになったものや
スケルトンモデルまで展示されていて
今の車とはだいぶ違っている所もあればほとんど変わっていない所も観察できました
 

alt

シートの下に燃料タンクがあるとはホンダのセンタータンクレイアウトがもう既に!(笑)
プロペラシャフトにデフやリアアクスルなど基本構造は現代とそう違いはありません

alt

サイドバルブエンジンはさすがに効率の悪いレイアウトに見えてしまいます

alt

アクセルペダルは無くステアリングにある燃料コックのようなレバーがアクセルの役割です
左側からクラッチ・ブレーキというレイアウトはこの頃から変わっていないのですね


イベントスペースの隣にオープンしたのは自動車のミニチュアやカタログ、ポスターから
ホビーなどで自動車の歴史を紐解く資料館となっています

ダ・ヴィンチがアイデアを起こした自走車のスケッチを立体化した物に始まり
alt


ミニチュアカーで自動車の創成期から現代に至るまでを変遷を見たり
alt


今は無くなってしまったメーカーや今とは異なるエンブレムも
alt


写真ではなく絵だったころのカタログや
alt


新キャデラックと書かれた日本仕様のカタログも
alt


右書きのころの自動車雑誌
alt


当時家にあった懐かしいカタログがたくさん
alt

alt



昔の宣伝ポスターの方がセンスあると思いませんか?
alt


大人も子供も食いつくクルマの玩具コーナー
alt


終戦直後なのに買える人がいたのでしょうか?進駐軍の兵士向け?
alt


初のプラモデルですがマッチ箱より一回り大きいぐらいしかなくかえって作りにくそう
alt


初のラジコンカー
alt



ドンピシャ世代のマンガに
alt


これまた懐かしいスーパーカー消しゴム
alt


見覚えのある物や実際に自分で買って作った事のあるプラモデルも
alt


実際に触れることはできませんが当時の思い出を呼び起こすアイテム満載の資料館は
見応えたっぷりだと思います。
展示されているカタログや雑誌の入れ替えもあるかもしれませんし
もし電子化されたら閲覧も可能なのでココだけで1日過ごせそうですね。

館内にはモデル終了となったマークⅡの歴代代表が展示されていました

alt

私個人は一度も購入対象にはならなかったモデルですが
やはり長年続いたクルマが消滅するのは寂しいものがあります。


さて今回のメインディッシュは「冬こそオープンカー」という企画で
館内駐車場を動態保存されているクルマで走るというものです。

まずはアメリカのナッシュメトロポリタン

alt

排気量はたった1200CCがアメ車です(中身はほとんどオースチンですが)


ロールスロイス・コーニッシュ

alt

現天皇陛下が皇太子時代にご成婚時などのパレードで使用された物と同型機
やはりこの頃のロールスは気品があって乗る人を自ずと選ぶような「格」が感じられます


そして今回の目玉トヨタ2000GTオープンカー

alt

映画「007は二度死ぬ」に登場したことで日本車唯一のボンドカーと紹介されるのですが
個人的にはボンドカーとはジェームス・ボンドの所有車で
自らステアリングを握って走るクルマに与えられる称号だと思っていますが
作品中一度もボンドは運転すること無く、そもそもボンドのクルマではないのであしからず。

うんちくはこのぐらいにしておいて今まで旧車イベントでノーマルが走る姿は何度か見ていますが
オープンカーは初めて走る姿を見ました。

alt

最初からオープンカーにすべく作られていたのではと思えるほどに美しいボディーワークは
たった二週間で制作されたのが信じられない完成度です。
プラグが被るという理由で結構上まで回していましたが
勇ましい音がエレガントなスタイルとのミスマッチを奏でていました。

alt

(実は走行シーンは3台とも動画で撮影していたのですが私の隣にいた女性が
大きな声でしゃべっていたのが興冷めするほど入っていたのでアップロードするのは止めました)

イベント終了後はまた資料館に戻ったり本館の展示車を一通り見て回りました。

alt

しょっちゅう来られる場所でもないので変わっていない展示車もついつい全部見てしまいますね
いつか展示車全てが走る姿を見てみたいものですね。
Posted at 2019/11/26 21:56:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 博物館 | クルマ
2019年10月11日 イイね!

未熟なチャレンジャーたち

久しぶりにツインリンクもてぎに行ってきました。
お目当てはホンダコレクションホールでの展示イベントです。
(ちょっとホンダらしからぬ内容なので)

alt

月曜日だったので入場者なんて少ないだろうと思っていたのですが
朝9時半にゲートに着くともう待機列が・・・
しかも親子連れが多くてびっくり(学校はどうしたんだ)

お目当てはこちら
「ラリーワールド~日本の挑戦車たち~」
alt

ホンダコレクションホールでは初めてのラリーマシン展示だそうです。
しかも「Part1黎明期編」ということは今後も続けるようですね。


ダットサン1000桜号(1958年)

alt

オーストラリア大陸一周というとんでもないロングランレースで初の海外戦ながら
クラス優勝を飾った富士号と同型です。
車名に富士と桜を着けているあたり「日本のクルマ」が海外に打って出るぞ
という強いアピールを感じます。


三菱ランサー1600GSR(1974年)

alt

この初代ランサーは実家の初マイカーだったのでとても印象深いです。
といっても我が家のは1200GLというベーシックなグレードでしたが
カタログでは2ドアのGSRがアピールされていて子供ながらに
ランサーが何をセールスポイントにしているかを感じていました。
しかも同じ駐車場にアマゾングリーンのGSRがいたので憧れはなおさらでしたね。


マツダRX-7 グループ2(1979年)

alt

1978年に発売され僅か1年後に日本人プライベーターがモンテカルロラリーに出走したマシン
ラリー専用パーツなんてまだ無かったので安全規定をクリアする保安パーツを着けた以外は
市販車のちょい改造レベル
それでもクラス優勝を飾ったのはクルマの素性が良かったからでしょうか
しかもこの時まだ欧州では未発売だったそうなので大いに宣伝になったでしょう。

alt

昔懐かしい雑誌の名前が・・・



ランサーEX2000ターボ(1982年)
alt

言わずと知れたランタボですね。
オイルショックでレースから遠ざかっていた三菱が復活した記念碑的マシン
もうすでにアウディ・クワトロが活躍しだした年ですが、1000湖ラリーでアウディについで
総合3位に入賞しています。
個人的にこの頃の三菱車のデザインが大好きですね。
エリマキトカゲの方だけ有名になったミラージュやFF化されたΣなど
当時のフランス車に通じるデザインが日本車離れしてるなあと感じたものです。


三菱コルトギャラン 16LGS(1972年)
alt

三菱といえばオーストラリアのサザンクロスラリーで活躍した時代がありました。
第2回から出場し第7回大会において見事、この車両で総合優勝を勝ち取っています。
三菱にとって国際レースでの初優勝となったメモリアルマシン
ちなみにこの時のドライバーが後のラリーアートヨーロッパの創設者であることは有名。


マツダRX-7 グループB(1984年)
alt

先程のRX-7が市販車に毛が生えた程度のチューニングだったのに比べ
一気に怪物に変貌しています。
馬力も130馬力から300馬力以上に(自然吸気エンジンで)

しかも車重は同じ1100kgですからグループBカテゴリの束縛の無さがうかがえます。
といってもすでにフルタイム4WDが勝利の条件になりつつあったので
ターマックでも優勝はできませんでした。

alt

ラリーカーといえば巨大なドライビングランプを多連装している姿を連想しますが
最近はLED化してるのか巨大なライトは見なくなりちょっと寂しい気持ちになるのは
私が年寄りだからでしょうか・・・


三菱スタリオン4WDラリー(1984年)
alt

グループBカテゴリに参戦するべく開発されていましたがホモロゲーション獲得まで至らず
幻となってしまいました。
しかしホモロゲーションを得ていなくても出場できるクラスでの優勝経験はあるという
変わった経歴のマシンです。
このマシンでの開発経験が後のギャランVR-4に繋がったとも言えるでしょう。

alt

カラーリングは本家555タバコのパッケージデザインですね。
アウディ・クワトロもこのカラーリングで参戦したことがありますが
日本ではスバルの555カラーが有名すぎてパッケージが青いと思っていた人も多いのでは?


トヨタセリカツインカムターボ(1985年)
alt

日本車初の市販車DOHCターボエンジンを謳い文句にしていたセリカGT-Tベースのマシン
フルタイム4WD有利の時代であってもまだ信頼性の高い2WDを採用し
サファリラリーのような耐久性が問われるレースで大活躍しました。


ホンダバラードスポーツCR-X ラリーカー(1985年)
alt

中国初のモータースポーツイベントとなった香港北京ラリーに参戦したマシン
足回りの強化以外はほぼ市販車というレベルですが3500キロの長丁場を
トラブル無く走りきったのは素性の良さと何より軽量さが生むメカへの負担の低さや
燃費の良さ故ではないでしょうか。
クラス優勝し総合でも20位と大健闘しています。

alt

ホンダの4輪車にラリーというイメージは全く無く、メーカー自体
泥まみれが似合うようなクルマは興味も無いようなイメージがあるのですが
クルマの素性自体はラリーカー向き
なものが過去いくつもあったはずです。
欧州ラリーの小さなイベントには地元のプライベーターや
ホンダ車を扱うディーラーが参戦していたりと
これでワークスの手厚いサポートがあればもっといい所まで行ける機会はたくさんあったはずですが頑なにラリーカテゴリには参戦しませんよね
2輪の方ではパリ・ダカールラリーをはじめモトクロスでも活躍しているのに
「4輪のアフリカツインやCRF」の異名を取るクルマがあっても良さそうなものですが・・・



オートバイの展示もちょっとしたスペシャルなことをやっていました。

alt

フレディ・スペンサーが駆ったマシン達です
といっても普段から常設されている車両なのですが、改めてステージにまとめられると
感慨深いものがありますね。


CB50周年企画展

alt

今年から行われているもので市販車展示ブースの半分が歴代CBで埋め尽くされています
といっても常設展示されているものが多いのですが初めて見たのがこちら


消防仕様のCB350と初代白バイCB750
alt

特に消防仕様は今でもあるのでしょうか、下町の狭い路地でのボヤ騒ぎなどには
むしろ小さなバイクの方が向いていたはずですし、以前旧車イベントで見た
3輪車ベースのミニ消防車も同じ目的だったようです。

消火器も当時の物みたいです
alt


一眼メーターが洒落ていますね
alt


よりスピードを出すはずの白バイの方は何故かタコメーターがありません。
alt

レッドゾーンまで回さなくても検挙できるという自信の現れでしょうか



CBと同時期のライバル達も展示されていました
alt


トライアンフボンネビルT120R(1961年)
alt

現行のボンネビルとさほど変わらない姿
一見平凡なスタイルですが当時の世界最高速記録車だそうです。


カワサキ500SSマッハⅢ(1970年)
alt

白いエンジンに3本マフラーは漢の憧れ!(当時の)
alt



カワサキ900スーパー4
alt

カワサキ市販車初のDOHC4気筒エンジン搭載で
対米モデルとして最初からナナハンオーバーで作られたバイク。
これがホンダGL1100を開発する火種になったそうです。


スズキRE5(1975年)

alt

唯一のロータリーエンジン搭載国産2輪車。こちらは後期型で特徴的な円筒形のメーターから
普通の2眼メーターに変更されています。

alt

それにしても巨大なラジエーターですね。同じ4サイクルでも爆発回数が多いロータリー故の
熱対策だと思いますが、いくらエンジン本体がコンパクトでも補機類が大型だと
せっかくの優位性もスポイルされていたのではないでしょうか。
とはいえこのバイクで初採用された油冷システムが今に引き継がれているわけですから
スズキを象徴するバイクなのは間違いないと思います。


ホンダCBX750F(1983年)
alt
間近で見るのは多分初めてだと思います。
カウリングのシルエットからGPZと見間違えていたからです。


カワサキKR-2(1969年)
alt

名前はKRですがタンデムツインではなくパラレルツインの2ストでした


アエルマッキ・ハーレーダビッドソン アラドーロS(1963年)
alt

タンクにハーレーダビッドソンとあったので
「ハーレーがこんな小さなボディに水平マウントの単気筒なんて作ってたのか」と思ったら
よく見るとイタリアのメーカーを買収して得たモデルだそうです。


市販4輪車のブースはほとんど変わってなかったのですが
ホンダ シティターボ(1982年)
alt

何度も訪れているコレクションホールですが標準モデルとカブリオレにしか出会ったことがなく
まさかホンダでも状態の良い車両は保管していないのかな?と思っていたのですが
ついに相まみえることができました!
残念ながらターボⅡブルドッグの展示はありませんでしたが・・・

alt

個人的にこの80年代ホンダ車こそデザインという面においては至高の時代だったと思います。
シンプルな面と線でのみ構成され無駄なモノが一切ありません。
全体的なプロポーションも縦横高さのバランスもよく
背の高いシティでも地面に踏ん張った安定感があります。
一見単純な構成ながらも愛嬌とカッコよさが両立されていて普遍的な価値を感じますね。
現行モデルだと最新のNシリーズにこの魂が受け継がれていると思うのですが
登録車の方ははっきり言って見るも無残な物ばかり・・・

しかし次の新型フィットや電気自動車のホンダeはモチーフが古い気がするものの
かつてのホンダデザインの復権が見えるような気がしています。


この日はスーパーGTの合同テストが行われていたようで
パドックには入れないのかなと思っていたのですが普通に入れました。
alt

せっかくなので地下通路を通って観客席に行ってみることに(実は初めてです)

alt

それにしても狭くて薄暗い上にこの急な階段は困りものです。
エスカレーターは登りしか無いので帰りはこの階段を降りなければなりません。

alt

初めて観覧席側から見るホームストレート


alt

来年からFRになってしまうNSX
共通モノコックというコスト削減には有用でしょうがイマイチ車両の違いが分かりにくくなる
このレギュレーションはいかがなものかと思います。
もしポルシェが参戦したらFRの911なんてものが生まれるのでしょうか?

月曜日なのでグッズショップは閉まっていて残念
alt

子供用のポケバイコースやカート場は営業していました。
alt

alt

もう受付時間を過ぎていたので乗れませんでしたが機会があれば走ってみたいですね。
alt


薄暗くて急な階段(足元がよく見えないので本当に危険です)を降りて再びパドック側へ

alt

合同テストはタイヤがメインだったのでしょうかタイヤメーカーの巨大なトレーラーと
ピット内でいくつものタイヤをホイールにはめる作業が続いていました。

alt
これは近藤レーシングのトレーラーです


平日は16時30分に閉場なので一般客はほとんど残っていない様子でした。
もう一度コレクションホールに向かい入り口周辺で記念に一枚
alt


帰路の常磐道から湾岸線は渋滞も無くスムーズに走れましたが雨がひどくなりスピードダウン
しかし久しぶりのロングドライブでしたが無事に過ごせてホッとしました。
夜間や悪天候の時は本当にホンダセンシングのACCとLKAがあって良かったと実感しますね
リアドライブレコーダーも役に立ってくれたかな?
Posted at 2019/10/11 14:38:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | 博物館 | 日記
2018年05月09日 イイね!

遠州は宝の地

ゴールデンウイーク後半、浜松にあるスズキ歴史館に行ってきました。

alt
画像のスズキ本社工場の目の前にあり、建物の規模は小さいながらも
かなり詰め込まれた展示内容で見応えがありました。
案内には1時間半で見学可能とありましたがじっくり観るには
丸1日かかってもおかしくないと思います。

alt

受付近くには名車カタナ1100がお出迎え!
またがって良い展示物なので乗ってみましたが、シート高が低い割にタンクが非常に
細長くバイクの上に腹ばいになる様なポジションが独特でした。

alt

最近行ったトヨタ博物館や茂木のホンダコレクションと違うのは
ココが「スズキ歴史館」と名乗っている所で
企業としての創業から現在の自動車メーカーに至る変遷を充実させているのが
他と違うところですね。

alt

機織り機から精密機械を造る生業へと足を踏み込んだスズキですが
ちゃんと当時の機織り機を再現展示しているのがミソ。

alt

しかも1台や2台ではなく、手動の極初期のものから大型の工場機械となった物まで
戦前の日本製造業の変遷を物語るようで面白かったです。


alt
スズキも戦後、自転車にエンジンを着けたモーターサイクルからスタートしているわけですが
ホンダに比べてよりオートバイらしいレイアウトとデザインになっていますね。

alt
スズモペットSM-1(1958年)
モペット=原動機付き自転車とは呼べないくらい立派なオートバイらしいデザインですね。
カラーリングなど今採用してもおかしくない良いセンスだと思います。



alt
コレダ・セルツインSB(1959年)
スズキの初期モデルの代表がコレダですが、上記のスズモペットといい
それまでいかにも50年台のオートバイ然としていたのに
突如80年台初頭のようなタンクから連なるシート下カバーのデザインに目を疑います。

alt



alt
スズライトSS(1955年)
スズキ初の軽四輪車にして既にFWDを採用していたのが興味深いです。

alt
T20(1965年)
当時最速の250CCを目指したという2ストで25馬力を発生するアルミエンジンに
世界初の6段ギヤ搭載市販車などかなり野心的なスペックの持ち主。

余談ですがあの仮面ライダーの旧サイクロン号(フルカウルタイプ)のベースマシンだそうです。
近年になって当時制作に携わった方がベースはホンダRC166だと証言したそうですが
いくらなんでもホンダワークスのレーシングマシンが撮影車両に回ってくるとは思えませんし
RC166は4サイクル並列6気筒エンジン、しかし劇中で旧サイクロンが実際のマフラーから
もうもうと白煙を吐いていたり、シリンダーヘッドから伸びるエキゾーストパイプが2本であるなど
辻褄が合わないのは明らか
「マフラー6本出しのフルカウルレーサー」のデザインエッセンスにはなったでしょうが
RC166がサイクロン号のベースとは到底思えません・・・

alt 
メーターはこの時代に何故か多い1眼タイプですが後のカタナを彷彿とさせますね



alt
RE5(1974年)
唯一の国産ロータリーエンジン搭載の市販オートバイですね

alt
デザイナーはかのジウジアーロ氏で、通称「茶筒」と呼ばれるメーターはイグニッションオンで
電動でカバーが開閉するという凝ったメカニズムが搭載されています。


alt
ジウジアーロデザインのスズキ車と言えばこのキャリィバンL40型(1969年)
これはかつて大阪万博で使用された電気自動車仕様のレプリカです

alt
前後対象のデザインは初代フィアット・ムルティプラにインスパイアされたのでしょうか



alt
スズキのクルマで忘れてはならない名車ジムニーLJ10型(1976年)
かつて鈴木修会長が周囲の反対を押し切ってまで得た他社モデルの製造権から始まり
今でも世界中で根強い人気を誇る長寿モデルになるとは
当時誰も想像し得なかったと思います。


alt
しかし個人的にジムニーと言えばこのSJ30型(1981年)
それまでのジープそのままといったミリタリーテイストなデザインから一変
一気にビルの並ぶ都会にもマッチするシンプルスポーティーさは
まさに「宇宙からやってきたニューヒーロー」に相応しいモダンデザインでした。


当時クルマのCMで堂々と価格を謳っていたのはコレだけだったと思います。
アルト(1979年)
alt

当時の47万円という金額が今で換算するといくらなのかは分かりませんが
やはり新車が50万円を切るというのは実にセンセーショナルだったと思います。
小学生だった私でも下手な美辞麗句を並べ立てるCMよりも強烈に印象に残りました。


しかしここまで観てきて気になった所がありました。
それは展示物の間隔がギュウギュウに詰まっていることです。
alt
alt

おかげでサイドシルエットやエンジンが見えなかったり、キャプションが邪魔になっているなど
先日行ったトヨタ博物館と比べるのは酷ですが、ヤマハコミュニケーションプラザと比べても
博物館や展示館というよりは整頓された倉庫といった感じの展示方法なのが気になりました。

alt
alt
このウォルターウルフやハーベーだってちゃんと全体を見たいじゃないですか!

3階建ての建物ですが1フロアだけで創業からの製品を展示しているので
どう見てもスペース不足なのは明らか

alt
alt

2Fの半分はクルマの設計やデザインから実際の製造現場までを一覧できる展示内容なので簡単に拡張するわけにもいきませんね

やはり1階や2階の一部にテーマを絞った企画展示イベントを催すなどの
リピーターを生む工夫が必要なのではないでしょうか

alt
栄光の34番がコレ1台だけ展示なんて寂しいですよ・・・


というわけでざっと観て3時間ほどかかったのですが時間はまだ13時
このまま帰るには早いと思い近くの航空自衛隊浜松基地エアーパークにも行ってきました。
alt


alt
所沢航空発祥記念館よりはるかに規模が大きいのですが駐車場も入館料も無料!

alt

対空機関砲は実物ですが

alt

自衛隊9ミリ拳銃(SIG‐P220)はなぜか玩具のガスガンが展示されていました。
盗難された時の事を考えているのでしょうが、かえって狙われやすかったりしませんかね?

alt

閉場が16時なので意外と時間が残り少なく慌ただしい観覧となってしまったので
いずれ日を改めて観に行きたいと思います。


さて16時に帰路についたのですが、この日はゴールデンウイークの終盤で帰省Uターンのピーク日
東名高速や関越道が渋滞するのは当然として
我がフリードのナビが導き出したルートに従って走行しているとまるで獣が通りそうな狭い峠や
旧東海道の箱根超えルート
を選択するなど1日の疲れを無視するかのような
神経を使う運転を続けなければならない道ばかり案内するのに閉口しました。
結局家に着いたのは21時半、ほとんど帰路の運転で疲れ果てました・・・
Posted at 2018/05/10 02:40:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 博物館 | クルマ

プロフィール

「昨夜の雷雨明け雨水の他にボディの4辺に沿うように謎の黒い汚れが付着。おそらくカーポートの汚れが滴り落ちてきたようです。たまらずシャンプー洗車しました。」
何シテル?   03/25 15:21
ギャンブラーではありません
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

通っていなかった訳ではなく。(笑) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/09/12 09:54:24

愛車一覧

ホンダ N-BOXカスタム ホンダ N-BOXカスタム
2024年10月25日納車 納車時走行距離:4㎞ ボディカラー:プラチナホワイトパール ...
ホンダ N-BOX ホンダ N-BOX
久しぶりの純エンジン車でターボ付きです。 ホンダ最強の商品力や如何に!? ボディカラー ...
ホンダ ステップワゴンスパーダハイブリッド ホンダ ステップワゴンスパーダハイブリッド
ミニバンからミニバンへの乗り換えになりました。 ボディカラー:スーパープラチナメタリッ ...
ホンダ フリードハイブリッド ホンダ フリードハイブリッド
人生初のミニバンです。 ボディカラー:ブルーホライゾンメタリック ディーラーオプショ ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation