昨日、東京モーターショーに行ってきました。
(本当は昨夜の内にUPするつもりでしたがヘトヘトに疲れていたので・・・)
OPENは朝10時なので30分前に東京ビックサイトに着きいつもの階段を登った先には
「な、なんじゃぁこりゃぁ~!?」
今回は前売り券を買っていたのですがこれじゃあまり意味はありません。
休み明けの月曜日でわざわざ天気の悪い日を選んで来たのですが
まだまだ集客力のあるイベントなのですね。
入場してまずはブースの多い東館から攻めました。
今回はワールドプレミアが多いせいか活気がある感じで
参考出品という形で反響を伺う様なクルマも多かったですね。
VWはゴルフRを左ハンドルMT仕様で展示していましたが
何故かGTIがありませんでした
日本カーオブザイヤーを受賞した7代目を全車種用意するぐらいの
気概があるかと期待していたのですが・・・
そして右ハンドルの運転席に座ってみて
がっかりだったのが「アクセルペダルの位置です」
写真を撮り忘れたのですが
アクセルペダルの右側にまるでフットレストのようなでかいカバーが鎮座ましましていて、はっきり言ってペダルを踏むときに当たって邪魔で仕方ありません
以前ゴルフGTIの件を書いた時に「最も気になる」と言いましたが不安は的中しました
このレイアウトはゴルフ5の頃から変わっていません。
というよりVWは昔から左寄りペダルですが
私以外にも多くの方がこの点を指摘されていたので決して私が特殊というわけではなさそうです。
自動車評論家の方々はいったいどこを見ているのでしょうか?
アウディは軒並みRSやSモデルばかり展示していて普通のモデルが無いのが
ちょっと残念でしたがA3のセダンタイプには比較的詳細な説明を求める人が多かったですね。
やはり他モデルのボディ肥大化を懸念されていたり小型セダン不遇の時代に
乗り換え候補が無いといった日本車ユーザーが多いとの話でした。
日産ブースで個人的に惹かれたのはやはり
IDX

このボクシーなクルマは画像で見るより
はるかにかっこよかったです
ハコスカや510ブルーバードを彷彿とさせるコイツは是非発売して欲しいものですが

そして新型スカイラインも展示されていましたがちょっと気になることが・・・
日産ブースの2階から撮影したのですが赤丸で囲んだ所にぽつんと置かれていました。
実際にはIDX等のコンセプトカーステージとは壁で隔てて更に奥まった隅にあるため
本当に日陰者のようで不憫でした・・・
売る気ないみたいですね。
ワールドプレミアされた新型MINIです。また少し大きくなりましたが
実はマツダデミオより幅以外は小さいんですよね。
まあそれだけ周りがでかくなったということなのですが・・・
そして先程苦言を呈したVWに対してMINIのアクセルペダルは見事でした。
右足を自然に伸ばした所にペダルがあるため
日本車から初めて乗る人でも違和感ないでしょう。
同じ横置きエンジンFF車で車幅も狭いMINIがちゃんと出来ているというのに。
更に車幅の狭い先代でも既にこのレイアウトだったので
やはりVWの設計がおかしいとしか思えません。
スバルはもう
レヴォーグイチオシという感じでこの白以外にブルーグレーや
WRブルーの様な鮮やかな青まで3台を展示しており
いかにこのクルマに日本市場を掛けているかが伝わって来ました。
逆にモデル末期とはいえレガシィが1台も置いてないのはなんとも寂しかったですね。
ここらでちょっとエンジンの展示物を
欧州勢は軒並みダウンサイジングターボ化していますが
今回VW以外のエンジンも多く展示されていました。
フォードの1Lエコブーストですがこのとてつもなく小さいターボチャージャーは
やはり昔のターボのイメージからは程遠いですね。
ちなみにフォードの出展では無く部品メーカーのブースでした。
逆にいかにもターボな巨大カタツムリが着いたコイツは
メルセデス・ベンツA45AMGのものです
2L4気筒から360馬力というパワーを発揮するに相応しい過給器ですね
ちなみにエンジン自体の
圧縮比は8.6と時代錯誤的なローコンプ・・・
コレほどのハイパワーターボながらインタークーラーはどこに?
と思ったら側面に意外と小さいのが着いていました。
どう考えても走行風が当たらない位置のコイツは
水冷式I.Cでした。
欧州ではコアのコンパクト化と安定した冷却を求めて
水冷式が復権しつつあるそうです。
レヴォーグもSTIモデル以外は初代レガシィみたいに水冷式にして
あの大穴を無くしてもいいと思うのですがねえ。
今回印象的だったのが2ドアクーペが増えてきたところですかね
こういうパーソナルカーはSUVなどに食われて久しいのですが
また時代が巡ってくるのかもしれません。

ボルボのコンセプトクーペ
リアピラーから連なるフィンのようなラインはかつてのP1800のよう

レクサスのクーペコンセプト
できれば「ソアラ」名で出して欲しいですがトヨタの歴史的に無理でしょうか

メルセデスSクラスクーペのコンセプト
これは久々にエレガントなメルセデスクーペだと思います(顔以外は)

スバルBRZベースのシューテングブレーク
できれば
ガラスキャノピーにして「アマデウス」でお願いしたいものです
しかし
一番美しかったのはジャガーFタイプクーペ
話を訊くとジャガー日本法人のスタッフも直前まで知らされていなかったそうです
上下から絞りこまれたテールラインは正にEタイプを彷彿とさせます
アストンもどきの近年とは一線を画する女豹が帰ってきました。
実は東館をひと通り見回った時点で
もう17時になっていました。
閉場まで3時間しかないので急いで西館に行ったのですが
ビッグサイトは離れすぎです。この辺は幕張の方が良かったと思います。
NSXはほぼこのままで市販されるとのことでした。
横置きから縦置きに変更されたエンジンはギヤボックス容量の問題だとか
しかし外見は意外と普通な印象でもう少しアクが欲しいですね
ビート後継車S660は本当に軽規格か?と思えるほど存在感がありました
並んでいたS360のようなクラシカルボディタイプも出していいと思うのですが
ホンダは今回西館の顔とでも言うべき広い専有面積を誇っていましたね
やはりNSXやS660の存在が大きかったのかと思いきや
オートバイの展示数がやたら多かったです
2輪市場の復建もホンダにとっては重要なだけに力を入れたのでしょう。
ということで2輪の画像を少し
時を超えて相並んだチャンピオンマシンですね
30年ぶりにカワサキからチャンピオンライダーを生んだZX10R
一方でアキラに出てきそうな電動バイクが好対照です
しかし個人的に注目したのはカワサキオリジナルの
スーパーチャージャーです
構造的にまるでガスタービンみたいでした
参考出品でしたがオートバイにもダウンサイジング過給が訪れるのでしょうか
今年後半で猛追を見せたロレンソ選手のM1です
ホンダのマネをして乗らせてくれるようでしたが何か特別なチケットが必要なようで
残念ながら叶いませんでした
こちらは電動アシスト自転車PASの技術を応用したヤマハの電動アシストロードバイク
コレは今すぐにでも欲しい!と思いましたがいくらになることやら
コンポはシマノではなくカンパニョーロで構成されていたので更に値段が・・・
スズキは2015年から復帰を目指すmotoGPマシンと隼を並べていましたが
お陰で跨がれる隼が今回はありませんでした。
さて気付くともう閉館の20時まで残り僅かしかありません。
写真を撮るよりスタッフの方々に色々な話を聞くことが多い私は
ついつい一箇所にとどまりがちです
何か撮り忘れたものはないかと思い起こすと
ダイハツ・コペンがまだだったのでもう一度ダイハツブースへ
しかし未だ人の輪が3重でクルマも平坦なステージに置かれていたので
結局まともな写真は撮れずじまいでした。
これは前回の86/BRZもそうだったのでトヨタグループは
スポーツカーの展示をないがしろにしているのでしょうか?
もうちょっと観やすくして欲しいものです。
もうとっくに閉場の20時過ぎたのになかなか客が引けません
それだけ多くの方が訪れていたという何よりの証拠です。
しかしこれを鑑みれば開催時間が短いのではないでしょうか?
9時開場21時閉場にしても問題無いと思うので次回からは検討して欲しいですね。
外はもう真っ暗で
とんでもない突風が吹いていました。
急いで駅に向かい電車に乗りましたが恐れていたことが・・・
千葉県民の足であると同時に最大のアキレス腱
「京葉線」は案の定
強風による遅延運転・・・
早朝に食事をとった以外は水しか口にしておらず座ることも殆どなかったので
この時点でもうヘトヘトな肉体に追い打ちをかけるように
ノロノロ運転の電車内で立ちっぱなしでした。
まあでもそういう疲れとは裏腹に今回の東京モーターショーはかなり充実度は高かったです。
それでも不満だったのはやはり
アメリカとイタリアが不参加だったことで
新型コルベットやアルファロメオ4Cは是非見たかったですね。
それと
今回ドアがロックされて座れない展示車がとても多かったことが残念でした。
最初にVWの件で触れたように輸入車のペダルレイアウトを確認する絶好の機会だからです。
出展者にも事情が色々とあるのでしょうが折角の「ショータイム」なのですから・・・
「乗り降りに殺到した場合のお客様の安全上云々・・・」と説明されましたが
もう少し客を信用して欲しいものですね。