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一天地六のブログ一覧

2017年01月16日 イイね!

寒波蹴散らす熱波

1月14日東京オートサロン2017に行ってきました。
もうすでに様々なメディアで紹介されているので詳細は省きますが
昨年にも増して盛況だったと思います。


開場は9時ですが8時過ぎには幕張メッセに到着
写真では快晴ですがこの日は南関東に最大の寒波が訪れた日で気温は一桁・・・
しかし風がなかったのが幸いでしたね。

昨年は開場時間まで外で並ばされたのですがさすがにこの日の気温を鑑みてか
8時半には幕張メッセ内に入場させ各会場の入り口前通路で待ってもらうという配慮がなされました。

年々企業ブースが力を入れてきていますが
トヨタは今年から復帰するWRCを主体にした展示内容でした。


ヤリス(ヴィッツ)WRカー
外見的にかつてのGr.B並の変貌ぶりですが中身はもっと市販車とかけ離れていくWRカー規定はメーカーには都合が良くてもユーザーにはメリットが薄い気がします


なにせエンジンはレース専用に開発された1.6L4気筒ターボエンジンで300馬力以上、市販車に転用できるようなシロモノとは思えません。


こちらはヤリスのスポーツバージョンのコンセプトモデルですがおそらく日本でも
ヴィッツのバリエーションとして追加されるでしょうね
その際日本仕様には無い3ドアで出すのかどうかは分かりませんが
ただもうちょっとWRカーのイメージを感じさせてくれる外見であってほしいのですが
せめてブリスターフェンダーにしても良かったのでは・・・

SUVブームの昨今、トヨタCH-Rはたくさんのショップブースでドレスアップカーが展示されていましたがそれよりも個人的に注目したのがコチラのショップ


プリウスをSUV仕様にしたものです。
名付けるならプリウスアウトバックというところでしょうか

正直コチラの方がよほどWRC復帰に相応しいスペシャルモデルのように感じました。
来客の中には積雪地帯に住んでいて「新型プリウスは4WDモデルが追加されたが地上高が低くて実用性が低いのでこういうのを望んでいた」
という意見を多くいたただいたとショップの方が仰っていました。


このショップはクロカン系4WDを専門に手掛けているだけに、ファッションだけの車高アップではなく実際の悪路走破性も考慮してあるメニューだそうで信頼性も高いと思います。
トヨタ商品開発部の人が見に来てかなり真剣に中身を確認していたそうです。

チューニングやドレスアップとはイマイチ縁遠いようなダイハツですが
今回はメーカー自らやる気を感じさてくれました



このカラーリングを見てニヤリとするのは40代以上
でしょうが
もちろん私もその一人
かつてのシャレードデ・トマソのオマージュである赤黒のツートンに金色のホイールという組み合わせは普遍的な組み合わせに感じました。
ついでにロゴの書体も同じだそうです。
最近のクルマはデザイン的にボディをツートンに分けるのが難しいのがほとんどですが
複雑なプレスラインをコスト的に使えないベーシックカーだからこそ逆に使える手なのかもしれませんね。
ちなみに写真のブーンの黒い部分は塗装分けではなくプラスチックのパネルをワンオフで造り塗装したものだそうです。
かつてはボディ下半分を樹脂パネルで覆うのが流行りましたがドアパンチの被害を最小に抑えるなど実用的なパーツでもあったので、このパネルは単品販売で今すぐにでも商品化して良いモノだとダイハツの方に念押ししておきました。

メーカーにとっては発売間近の新型車を発表するいい機会でもあるので
ホンダは8月発売予定の新型シビックを大々的に展示していました。


こちらはタイプRコンセプト
まだ性能は未定ですがおそらくニュル最速FFの座を取り戻すモノになるでしょうね。

グレイスとアコードの間を埋めるためにセダンが真っ先に発売されるようですが


さすがにこの寝すぎたリアウインドウはどうなんでしょうか
ホンダ本社の方がいたので「日本仕様はリアワイパーが着くんですか?」と尋ねると
「その予定はない」とのこと。「空力的に寝ているウインドウの方が雨滴は付きにくいですから」と自慢げに説明されましたが
「それは高速域での話でしょ?」と反論

日本の市街地でのスピード域で小雨霧雨に遭うとまるで曇りガラスの様になってしまい視界最悪、どんなに優秀な撥水剤を塗っていてもワイパーのひと拭きにかなわないのは分かりきっているはずですが・・・
所詮はアメリカ仕様を右ハンドル化しただけって感じがしますね。しかもこれだけ広いステージで見ても大きいので実際にはもっと大きいのでしょう。
日本の駐車場事情的に売れるようには思えないのですが・・・


むしろすぐにでも商品化すれば良いのにと思ったのはコチラ



ヴェゼルギアコンセプト

売れに売れているヴェゼルですがそれ故街中で見る機会も多く、そろそろ販売に陰りが見えてきてもいいころ
しかしこれだけ外見が違うと新型車と言っても通用するかもしれません。
ボンネットもフェンダーもドアパネルも全く別のモデルから流用して仕上げたそうですが
さすがメーカー直系のホンダアクセスだけあって完成度は恐ろしく高く
地上高もかなり上がっていて完全なグラベル仕様に
2輪と違いオフロードの匂いのしないホンダ車にとっては新しいユーザーが開拓できるかもしれません。

というのも昨今のSUVブームを受けて展示車両も年々SUVが増えてきているのですが
今回はかつてのパジェロやビッグホーン、テラノやハイラックスサーフがヒットし
クロカンブームと言われた時代を髣髴とさせるようなドレスアップをなされたSUVが数多く見受けられました。

ホンダアクセスの方も仰っていましたが若者の間で再びアウトドアが流行りつつありオシャレな都会派SUVよりも実際にキャンプなどアウトドアレジャーで便利に使える性能機能を求める声が増えているとのことです。


フェンダーやバンパー周りのオーバーライダーがプラスチック素材むき出しなのも
かえって新鮮に映るそうで、時代は繰り返すって言うのは本当なんだなと感じました。
ついでに(安価な)スポーツカーブームも再燃してほしいのですが・・・

新型車といえば2月に実店舗にも並ぶ新型マツダCX-5


マツダの新たなる救世主となったCX-5の2代目ですから気合の入り方も並々ならぬモノがあるのでしょう。

確かにデザインは更にカッコよく、横から見るととてもエンジン横置きのFFとは思えません。

キャビンのサイズが確保できているならもう縦置きエンジンにしてもパッケージ的に成り立つのでは?という感じです。


先代ではディーゼルモデルの脚がポンポン跳ねる動きだったのが最終型でもそのままだったので進化ぶりを是非試乗で確かめたいですね。


これはショップでもメーカーでもなく、自動車専門大学の学生達が仕上げ(途中)の
三菱スタリオン



エンジンはRB26DETTにスワップしてあるそうですが気になったのはリアウインドウのNACAダクト


ダミーではなく実際に機能してそうなので尋ねてみるとラジエーターがリアに搭載してあり、そのための空気取り入れ口だそうです。
なんでもエンジンルームにもう空きが無くリアにラジエーターを設置し冷却水パイプは助手席下回りに這わせているのですが、冷却が追いつかないそうです。

「空冷時代のポルシェ911がサイドシル内にフロントラジエーターからの冷却パイプを取り回していましたがちょうど逆配置ですね
レクサスLFAはリアサイドラジエーターでしたがNAだからコレよりはFRでも冷却に余裕があったのかな?」
などと古い話を持ち出しましたが相手は私の子供でもおかしくない若者
でもこういう話題を年齢の隔てなく話せるのもこういうイベントならではだと思います。

パーツメーカーも多数出展されていましたが中でも注目したのがこのサブメーター


薄いプラスチックの板にくっきりと浮かび上がるグラフィックはそのデザイン性も相まって従来のサブメーターの概念を覆すのに十分なモノでした。
メーカーの方に是非コレを応用したヘッドアップディスプレイを商品化して欲しいとお願いしました。
というのも私は運転する際、昼間は偏光レンズのサングラスを掛けるのですが
ヘッドアップディスプレイはハーフミラーからの反射光を見ているので
偏光レンズだとほとんど見えなくなってしまうからです。

しかしこちらは直視型なのでその心配はおそらく無いでしょうし、板面は反射させる必要が無いため完全なクリア素材で昼夜視界を遮ることもありません。



これはヨコハマタイヤブースに展示してあったフェアレディZ432ですが
何やら見覚えのあるタイヤが・・・



アドバンHF-Dじゃないですか!

1981年に発売され広告を見た当時、中学生だった私でさえ
「こんなタイヤで雨の日に走れるのか?」と心配になったスポーツタイヤ


その特徴的なパターンは一目見たら忘れられませんが、まさかストック品を履いているのか?と思ったら
正式に復活するそうです!
まだ製造するサイズも決まってなくアンケートで作って欲しいタイヤサイズを募集していたので私も記入しましたが
100周年となるメーカーのイベントだけあってなかなかのサプライズです

でもわざわざ復活するからにはこのトレッドパターンが現在でも通用するモノだったということなのでしょうか?ネオバの立場はどうなる?

そういえば先程のクロカン系が復活の兆しを見せていたりこのアドバンHF-Dもそうですがエアロ系にも懐かしい匂いが感じられました。


その一つがオーバーフェンダーです。
90年代頃からのように記憶していますがこういう後付のボディパーツの装着部を全てパテ埋めして仕上げるスムージングが流行しだし、ついにはドアやトランクの鍵穴すらも埋めてツライチにする時期があったのですが
かつての箱スカGT-RやBMW2002ターボのオーバーフェンダーの様にボルト止めで後づけ感を強調した物がトレンドになっているんですね。


といってもボディ自体に穴を開ける昔と違って実際は両面テープで装着してあるのがほとんどで、いつでも元の状態に戻せるというのが今風というか素材の進化を感じました。


懐かしさの集大成として最後に


スカイラインRSターボシルエット

今見るとR30スカイラインのパーツは殆ど無いのがわかりますが
やはり市販車の面影があるというのは単に性能がスゴイというだけでは無い
少年心をくすぐる何かがあったのは間違いないでしょう。


もしR32以降のGT-Rを手に入れても絶対この赤黒ツートンにしていると思います。
私にとってレースでのスカイラインと言えば箱スカでもR32でもなく
このRSこそ原体験だったわけですから


さて閉場の時間も過ぎてしまい、外はもう真っ暗



今回は気づけばショップやメーカーの方とお話しすることに夢中になり全てのブースを回れませんでした。
そして大寒波なにするものぞと熱かった会場内は決して空調や照明のせいではなく
クルマに掛ける人達の熱気が最大の原因だったのではないでしょうか。
Posted at 2017/01/16 05:29:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | イベント | 日記
2017年01月03日 イイね!

自動車イベント色々 その7

最後はイベントではなく11月に行われた「ヤマハ歴史車両走行会」の取りこぼしだった
ヤマハコミュニケーションプラザに行ってきました。



12月24日クリスマスだけあって巨大ツリーの元には家族連れのお客様がかなり多かったですね。
地元磐田市では家族サービスによく使われる施設なのでしょうか?




1Fは現行車種メインに輸出仕様や海外で生産され販売されている
日本では見ることのないモデルも展示されています。


これは海外モデルですが150ccという日本では中途半端な排気量なので
発売されないかもしれないですね


タンク周りのデザインなどエントリークラスの割には凝っているのですが。

後部左側にはキャリアベースらしきものが。意外と実用性が高いかもしれません。


これはSCR950というモデルですがBOLTの色違いかと思いきや
アメリカ向けの試作車だそうです。


エリミネーターの代わりを探している人にはピッタリかも?


こちらの体験コーナーはオートバイで200kmオーバーの世界を体験しようというもので
実際の車両通りにクラッチレバーとペダルでギヤチェンジします。


私は乗らなかったのですが足元を見るに、バンク角を着けてコーナリングも出来るのでしょうか?

今やヤマハの代名詞ともなったクロスプレーンクランクシャフト
ノーマルクランクとの動作の違いが分かるような展示物ならもっと良いのですが



自動車用エンジンも幾つか展示されており
これは最近のレクサスやクラウンに搭載された
トヨタ久々の2000ccガソリンターボエンジン8AR型


4気筒2000ccというだけでなくボア・ストロークも86x86ミリと
かつて実用車からラリーカー・GTマシンに至るまで長くトヨタの2000ccを支えた
3S型エンジン
と共通点もあったのですが今回もヤマハが関わっていたとは知りませんでした。



そして11月に目の前を走り抜けた2000GTとLFA
やはり室内だと2000GTは金色というより黄土色ですね
当時の塗装技術ではメタルフレークを多くできなかったのでしょうか?


LFA専用の1LR‐GUE型エンジン
4年前の東京モーターショーで見たきりですがどう見ても4800ccV型10気筒とは思えないコンパクトさに驚きます。

エンジンで驚くといえば船舶用エンジン

VMAXと名付けられたこのエンジン4200ccV型6気筒と船外機でこんなサイズは初めて目の当たりにしましたが隣には更に大きい5300ccV型8気筒までありました。
海外のメーカーにもエンジン試作や製造を行っているだけにエンジンオンリーの展示会とかやってほしいですね。


こちらは無人ヘリコプターですが名前に注目


V-MAXがオートバイだけでなかったわけですが
FAZERという名前が着いています。

今もFZ1・FAZERというオートバイがありますが
日本語読みで「フェーザー」といえばFZ250PHAZERを思い出す世代。
ボディカラーも白地に青とFZ250にあったカラーリングですよね
残念ながらFZ250は展示されていなかったのですが・・・


2Fはヤマハの歴史を紡いできた製品が展示されています。


創世記のオートバイや


オートバイ以外の製品も



これはトヨタ2000GTの心臓、3M型エンジンです。
簡単にはクラウン用のM型にヤマハ製のDOHCヘッドを載せた物ですが
このM型は後に7Mまで続く非常に息の長いエンジンでしたね。

こちらはセリカやレビン、果てはコロナ、カリーナに搭載され4A-Gが誕生するまでテンロクスポーツを支えた2T-G型1600ccDOHCエンジン

おそらく当時としては最も安価なDOHCの乗用車だったのではないでしょうか?


そして奥にはヤマハの歴代オートバイががずらりと並んでいます。


GPマシンが年代ごとに所狭しと並んでいますがスペース的に全然足りませんね


サーキットだけでなくオフロードでも強いヤマハの歴史


市販車の中には初めて見る物も

GTS1000A(1993年)
恥ずかしながら私はこのオートバイを知りませんでした。
ヤマハにハブステアの市販車があったんですね。
しかも電子制御式燃料噴射に触媒システムも搭載し
後の厳しい規制を見越していたかのようです。




残念ながら11月にお披露目されたスーパーカーOX99‐11は展示されていませんでしたが代わりにその心臓を持ったマシンが


ジョーダンヤマハ192(1992年)


ジョーダンF1マシンというとミハエル・シューマッハのデビューマシンとなったグリーンカラーの方が記憶に強いですが、それまでV8エンジンを搭載していたシャシーにV12を載せたせいでアンバランスになったマシンという記憶があります。



そしてヤマハはデザインにこだわりを持つメーカーという印象が強いのですが
それはこんなところにも




私が生まれる前の時代のモーターボートですがフォルムといいカラーリングといい
とてもモダンでタイヤの付いていないオープンカーにすら見えます。



ヤマハはバギーの生産ではすでに4輪車を作っていると言えなくもないですが
前回の東京モーターショーに出品された2シータースポーツカーの市販バージョンが早く実現して欲しいですね。


3Fのプラザカフェで少し遅めの昼食を取りました。

遠州の山並みとヤマハの様々な施設が眺望できます。
ちなみにアンケート用紙に回答してそれをレジで見せれば1割引きになります。
展示物へのリクエストも受け付けているので是非書きましょう。


さて15時あたり、このまま横浜の自宅まで帰るには少し早いと思い
途中で箱根に回ってマツダターンパイクラウンジで休憩して行くことにしました。


しかし到着したのは17時近く、すでにラウンジは閉店後。
頂上だけあってどんどん冷え込んできたしあっという間に暗くなっていきました。
1杯のコーヒーを飲むことも箱根土産も買うことなく、小田原方面に下って行ったのですが・・・


夜のターンパイクの下りを走るのは初めてで、ヘッドライトをハイビームにしても先の路面状況なんてまるで掴めません。
頭文字Dの連中はどういう眼をしてるんだろう・・・


アクセルをほとんど踏まずに走っていてもいつの間にか80kmオーバーした時もありヒヤッとしました。
タイヤはまだ下ろしたてのスタッドレスタイヤなのでハードブレーキングは厳禁
しかし後ろからえらく接近してくるクルマ(多分地元の人)もあり先に行かせようにも余りに近いため下手な減速は却って危険と判断し安全な退避スペースがあるまで走っている内にそのまま料金所まで着いてしまいました。

そして支払い時に窓を開けると強烈なゴムの焼けるような臭いが!!
すぐにタイヤを疑ってみたのですがトレッド面が崩れているとか
異常にタイヤが熱くなっていることもありません。
次の日、ホンダに持っていき下回りをチェックしてもらったのですが
ゴム質のものが付着しているとかマフラーハンガーが溶けているとかは一切ありませんでした。

一体何だったんですかねえあの臭いは・・・?
ひょっとしたら私の前に料金所を通ったクルマの残り香だったのかもしれませんが
そうなるとそのクルマのその後が気になります。


さて長らく続いた昨年末の自動車イベント関連の報告はこれで終わりです。
今年はもっと多くのイベントに参加したいと思っているので
今回のように溜め込まずにブログに上げていきたいと思います。


Posted at 2017/01/03 20:56:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月03日 イイね!

自動車イベント色々 その6

お次は12月4日に開催された「谷保天満宮旧車祭」


神社の境内にクラシックカーが並ぶ様子は
妙なミスマッチ感があります。
2回目の参加となり前回と違うクルマが結構ありましたが
際限なくなりそうなので厳選してお送りします。

こちらは前回と同じ場所に展示されていたホンダS800



珍しい輸出仕様の左ハンドルです。



実車を見るのは多分初めてです。
ロータス・エラン(2代目)


当時GMの傘下だったロータスがグループ内メーカーのコンポーネントを利用して造り上げた
FWD
のスポーツカー


エンジンはいすゞジェミニ用の1600ccDOHCを搭載し当時のいすゞ車にあった「ハンドリングバイロータス」との関係性も感じられます。
というのもエンジン候補には三菱ミラージュの物も挙がっていたそうで、もし三菱エンジンが採用されていたらその後どうなっていたのでしょうか?



とても前にエンジンがあるようには見えない低いノーズと
前後に短く横にグッと張り出したボディはランチア・ストラトスのように
正方形に近づいたディメンションで、当時のロータスがFWDのハンドリングを追求したかったという思いが外見からも伝わってきます。

スズキ・セルボ


先代のフロンテクーペの360ccから新企画の550ccになり当時はユーザーターゲットを女性に向けていたそうですが、顔つきはどちらかというとフロンテより精悍でむしろ男性向けのように思えます。



今時の軽自動車の主流からはとてもこんなカッコいいクーペは生まれないし
売れないでしょうがS660やコペンのようなスポーツ軽は作らないと公言しているだけに
スズキにはこういう路線もありなんじゃないでしょうか?

ポルシェ928



やっと出会えました!ポルシェミーティングですらお目にかかれなかったのは、このクルマの人気度を表しているのかもしれませんが
私は当時からこのデザインが大好きでした。
ファンの方には申し訳ないですが当時の911が一気に古臭いクルマに見えてしまったモダンな曲面デザインは今でも立派に通用すると思います。
事実911がどんどん928化したデザインになっているのが良い証拠ではないでしょうか


このテール周りに最新のAMG-GTがそっくりなんですよね


ポップアップライトを上げると911顔になるのは当時後継車にしたかったポルシェの意思表示かもしれません。


BMW2000C



後の6シリーズにつながる近代BMWクーペの源流とも言えるクルマですが
当時は大変不評だったとか
理由はその顔つきで、グリルレス(厳密には伝統のキドニーグリルがありますが)と当時はまだ珍しかった異型ヘッドライトが前衛的すぎたのだとか。
しかしデザイナーがあのマルチェロ・ガンディーニとなればそれも当然かなと思います。

この時代を代表するBMW逆スラントノーズの揃い踏みです。



安全対策上、今では難しいのかもしれませんが再び採用して欲しいデザインアイコンですね。



コスモスポーツ



旧車イベントではおなじみですが実は前回もあったこのクルマ、非常に気になる所があって今回ようやくオーナーさんとお話することができました

まずボディカラーで、2年前の東京モーターショーやその他イベントで見たコスモスポーツの白はもっと青みがかった純白でしたが。
これはどう見ても黄色味がかった乳白色で、初めて見るカラーだったのです。
オーナーさんに聞くと前期型の白で当時のマツダ車の白は皆この色だそうです。
また細かいディテールにどこか今まで見たコスモスポーツとの違和感を感じていたのですが前期型と後期型のミックスだそうです。
コスモスポーツマニアならどれがどれのパーツか言い当てられるそうですが
恥ずかしながら私はまだその域に達していません。



何か違うと感じたホイールはオリジナルのスチールホイールから型取りして造られたアルミホイールだそうでコスモスポーツクラブで発案しマツダ本社の許可を取って作ったものだそうです。
他にも様々なパーツを「無いなら造ろう」とこれまたマツダ本社に念書を書いて許諾を得た、ある意味純正パーツですよね。
その他にもこのクルマにまつわる楽しい事も苦労話もたくさんお聞かせ頂き、いつの間にか2時間近くが経っていました。

それにしても旧車、特に日本車のパーツ問題はどのイベントでも耳にする話題です。
特に80年代以降、コンピューターが車両制御に組み込まれた時代から厳しくなっているそうでむしろ60~70年代の物はまだましだとか。
それでも欧米に比べると事態は厳しく、特にこういうイベントは自走で来るのが前提ですが、まず履けるサイズのタイヤがどんどん減っているそうです。
中にはトラック用のタイヤを着けているのもありました。



ポルシェは昨年、これまでに製造した車種に純正装着されていたサイズのタイヤをメーカーと協力して全サイズ再生産したことが伝えられましたが、メーカー主導でこういう活動が行われている事に、クルマに対する「想い」の違いを感じます。

さて、そうこうしている間に閉幕のパレード走行が始まりました。
JR谷保駅から国立駅を繋ぐ直線道路を周回して自然解散となりますが
道路を封鎖するわけでは無いので一般の車両も入り混じり、いつパレードが終わるのか退き時が掴めないのはご愛嬌。



旧車が通る度に拍手や手を振り、町の方達にはすっかりおなじみであることが伝わります。



そして先程のコスモスポーツも元気にロータリーサウンドを奏でてやって来ました。
私は普段は恥ずかしくて手を降ったり声をかけたりはしないのですが
今回ばかりはお礼の意味も込めて大きく手を振り、声援を送っていました。

ーつづくー
Posted at 2017/01/03 16:06:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月02日 イイね!

自動車イベント色々 その5

次は昨年、いや一昨年にも参加したイベントなのでかなり絞り込んで紹介します。

11月26日に開催された神宮外苑クラシックカーフェスティバル

朝9時なのに晴天で汗ばんでくるほど



いきなり発見したのはランチア・ストラトス!!
オリジナルを間近で見るのは子供の頃のスーパーカーショー以来かも



マツダ・ファミリアクーペ


最近やたらとデザインを前面に押し出してる感じのあるマツダですが
コスモスポーツのような限られたクルマ以外にも
既にデザインへのこだわりがあったのが感じられます


斜め後ろから見るとアルファロメオ・ジュリアに似ていますね

いすゞ・ベレットGTtypeR


GT-Rと表記される事が多いですがこちらが正式名



スバル1000


ちゃんとエンジンルーム内にジャッキがありました



トヨタ・クラウン(4代目)

通称クジラクラウンと言われた4代目、セリカと通じるデザインに子供の私は初めてカッコいいと思ったクラウンでしたが当時は「最大の失敗作」と言われていたことを知ったのは割と最近のことだったりします。


スズキ・マイティボーイ

ピックアップトラックなのですが乗用車をベースにしているのがポイント
トランポ用に今でも需要がありそうな気がします
アルト47万円も一緒に展示されていればもっと良かったのですが。


マツダ・サバンナRX-7後期型


スーパーカーブーム真っ只中の1978年に誕生し初めて見た時の衝撃は忘れもしません。
もうリトラクタブルヘッドライトというだけでわくわくした世代ですから

そしてお隣に何処かで見たようなクルマが・・・

これは以前横浜のイベントで見たホンダ・シティEですね!

今回もしっかりモトコンポを携えています。
残念ながらオーナーさんとは会えませんでした

このイベントはトヨタ博物館が主催だけあって毎回貴重な秘蔵車両が持ち込まれたりするのですが

今回はトヨタ2000GTが2台


スピード記録チャレンジ車両のレプリカと
映画007に登場したオープンタイプです。



2000GT自体は毎回どなたかが参加していますが、さすがにこの2車種を屋外で見ることは滅多にないということで大人気!ですが・・・
展示スペースに移動して柵を立てるとアナウンスしているのに誰も守ろうとせずに押しかけます


少し待つだけでゆっくり見られるのに、ワゴンセールに詰めかけるような様は
見苦しいし人を押しのける行為もあり、かなり危険でした。
そのせいか柵も随分大回りに・・・
下手をすると次回からこういう展示はやってくれなくなるかもしれません。


今回個人的に一番の収穫はコレでしょう
カロッツェリアワタナベ・グリフォン


ホンダS600をベースとしたカスタムカーで外装やウインドウ、ホイールに至るまで独自のデザインで仕立てられていてベース車の原型は殆どありません。
かなりレアなこのクルマですが私は子供の頃から姿を見ていました。



それはこの車両が「電撃ストラダ5」という特撮ヒーロー物で使われていたからです。
どちらかというとスパイアクション物で仮面ライダーのような変身モノとは違うのですが
数々の秘密武器や特殊車両、アタッシュケースに収納された強化服をまとい人間の姿のまま戦う彼らに「自分でもなれるんじゃないか?」と子供心に憧れたわけです。



もちろんグリフォンという名もカロッツェリアワタナベも、知るのはだいぶ後になってですが特撮オタクでなければ記憶から消えていたかもしれないし、大人になってから調べようなどとはしなかったでしょう。

しかしこの当時1960~70年代の日本は車両改造に対しての規制が非常に厳しく
ワタナベ氏が望むべき結果を出せなかったそうで、早々にアメリカに渡り晩年まで
カスタムカーの世界で活躍されたそうです。
当時コレだけの物を創り上げた人が居たというのにとっても勿体無いと思いませんか?
もしずっと日本で活躍できていたら、自動車業界が今とは少し違うものになっていたかもしれません。



童夢ゼロやトミーカイラZZの件もそうですが日本というのは自動車大国と言われながらも
真のモータリゼーションにかけては後進国であるとしか言わざるを得ません。
もちろん一定の規制や倫理に欠ける行為を罰する法律は必要ですが
文化を育むのを阻害するような規制が存在するのは如何ともし難いと思います。
結果的に「モノは普及したが文化たり得ず」がここでも起きているわけです。

引き合いに出すのはどうかと思いますがこのグリフォンの説明分を一読した男性が
「パイオニアがクルマ作ってたんだ」と言うのが聞こえて愕然としました。



カロッツェリアという言葉からパイオニアカーナビが連想されたのでしょうね。
カーナビが思いつく以上、クルマに全く無関心な人では無いでしょうが
こういう「カスタムカー」に「カロッツェリア」と来ればそれが何を意味するのか
少なくともこういうイベントに来る人は知っていると思いこんでいた自分が恥ずかしくなりました。


まだまだこういう世界は日本ではマイノリティな存在なのだ。
当たり前のように会話に盛り込んで通用する言葉や内容では無いのだ。

ということを実感したのです。


ところで今回の参加車両で一番若かったのはコレ

トヨタ・スープラ(A70)


70スープラがクラシックカーイベントの資格を得たことに驚きです・・・

ーつづくー
Posted at 2017/01/02 04:17:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月01日 イイね!

自動車イベント色々 その4

あけましておめでとうございます
2017年もよろしくお願いします。

昨年参加した自動車イベントで参加台数や規模的に一番大きかったかもしれません。
お台場旧車天国
毎年開催されていますがなかなか予定が合わず実は初めての参加でした。


今回一番話題になっていたのはこのクルマだったと思います。
くろがね四起(九十五式小型乗用車)


アメリカのジープやドイツのキューベルワーゲンに相当する軍用車両ですがそれらに先駆けて1936年から量産された国産初の四輪駆動車です。



京都のとある工場に保管されていた車両を見事にレストアし、お披露目会は昨年ニュースにもなっていました。
今回のお台場が今年(去年)最後のお目見えになるということで
普段は自動車イベントに来そうにないミリタリーオタクとおぼしき面々もたくさん見受けられました。(まあ私もミリオタをかじってはいますが)
エンジンを掛けるところも見せて頂きとても貴重な体験でしたね。




そして世代を超えて大人気だったのは・・・


ポインター!!!
ウルトラセブンに登場する地球防衛組織ウルトラ警備隊の特殊車両です。
以前セドリックベースのレプリカは見たことがありますが
この車両はオリジナルと同じクライスラー・インペリアルから造られたある意味「ホンモノ」!!

なんでもフジミ模型のポインターはこの車両から採寸して造られたそうです。



さすがに内装は歳月を感じますがデザインそのものは今見てもかなり大胆というかモダンですね
メーターフードサイドのボタンはギヤセレクターで本編ではレーザー光線の発射ボタンとして使われていました。
フロアに普通のATレバーがありますが純正のメーター側ボタンが壊れてしまったからだそうです。



ドア周りのスイッチはバリアー発生装置のスイッチだったような・・・
純正のスイッチをそのまま操作しているだけなのに妙な説得力があったのは
当時の一般的なクルマからかけ離れたデザインだったからかもしれません。



1957年に既に電動シートだったんですね。
スカッフプレートも立派だしさすがクライスラー!



ヘッドライトの下のマーカーランプは本来レーザー光線の銃身があるのですが危険突起物なので着けられないようです。



元のインペリアルから大幅に改造されたリア周り
実はオリジナルのポインターよりかなり短いのだとか
何でもオリジナルの長さだと現在の車検に通らないからだそうです。

一般道を普通に走行できるようにするために仕方がないのですが
もう少し法規もこういう車両への寛容さがほしいですね。

特撮モノ繋がりでもう1台



コレを見てカワサキ・マッハⅢと出ればオートバイマニア
黄色いサイドカーが着いて見えた人は特撮マニアです(笑)


オートバイもかなりの台数がありましたが、ショップも参加しているだけに販売もされていました。


これまたマッハですが・・・


とても買えません・・・いや好きな人にとっては安いのかもしれませんが


これまた貴重な、唯一市販されたロータリーエンジンの国産オートバイ
スズキRE5



メーターが特徴的な円筒形から一般的な形になった後期型ですね。
わずか6000台程度しか作られなかったことを考えると安いのかも・・・?



ドイツのオートバイDKW・RT125

DKWはアウディの母体の1つになったメーカーで、すでにこのモデルには
アウディの四輪マークが着いていました。
RT125は世界で最も多くのコピーモデルが造られたバイクだそうで
奥のヤマハYA-1もデザインが似ていますね。

自転車だって立派な車両です
ブリヂストン モンテカルロ


ちょうどスーパーカーブームの頃に流行ったスポーツ自転車
「電チャリ」とも言われ、リトラクタブルライトやフラッシャー、AT風ギヤレバーなど
「クルマっぽい装備」がてんこ盛りでした。



実はこのモンテカルロの安いモデルの方を私は乗っていました。色も同じグリーン
安いといってもリトラクタブルライトを操作するダイヤルがハンドルポストに着いていて回すとダイナモがタイヤ側に倒れるというギミック着きでした。


まさかこんなのまで見られるとは!(笑)

竹槍こそ着いていませんがさすがに自走で来る以上、途中で検挙される訳にも行きませんよね


隣のセリカのボンネットに乗っていたラジコン。私も持っていました


まるでロータスオンリーイベントかの様になっていた一角


特にヨーロッパS1や初代エスプリが何台も揃うのは初めて見ました。



80年代のトヨタ車が集まる中でビスタとカローラⅡはなかなか渋い選択
外装は新車同然のコンディションでした。


譲ってもらいたい程の極上だったいすゞ・ピアッツァ


117クーペもそうですがどこをどうやったらベース車からここまで変わるのでしょうか?
自動車の設計って本当、素人には理解不能なところがあります。


これは別のピアッツァですがメーターは同じデジタルでもホンダS2000を流用
エンジンはなんとRB26DETT!!
よく載ったなあと思います。コレはもうパワー的には
メカドッグのツインエンジンピアッツァ以上かもしれません。
実は他にもRB型エンジンにスワップしているのもあったので
ピアッツアマニアの間では定番なのかもしれませんね。


ジウジアーロデザイン繋がりで


やはり今見ても素晴らしい!スバルSVX
このホイールはWRX用だと思いますが初期のタービン型にも似てSVXのデザインに合っていました。

クルマに詳しくない人達はコレが日本車だということに気づかなかったり
スバルのクルマというのを聞いて驚く人も

やっぱり当時も今でも富士重工のイメージでは無いカタチなのでしょうね


今でもボディが汚れていても急いでいても窓だけはキレイにして出かけるようになったのは
初のマイカーがSVXだったからかもしれません。
はぁ・・・また乗ってみたい・・・

そしてその側には当然のようにアルシオーネが!


個人的には今見てもアンバランスさが目立ちカッコいいフォルムとは思いません
しかしアヴァンギャルドさではSVXの遥かに上を行っていると思います。


インパネやステアリングはシトロエンっぽいなあと当時思いましたが
さしずめこちらはもしガンディーニに依頼していたら、という感じでしょうか
BXに似ている気がします。


3代目シルビアの中でも異色の240RS

厳密にはシルビアの名が着いていなかったのですがベース車両なので
この3代目は兄弟車のガゼールの方が有名かもしれませんね。



もはや日産ワークスブースでした。


シティターボⅡブルドッグ


当時のMM思想を体現しただけにノーマルでも狭かったエンジンルームはギチギチです。
当時シティ自体好きなクルマでしたが特にターボとターボⅡは別格で
タミヤのプラモデルを数台買って全色作ろうという勢いでした。
個人的にフィットRSはこういうクルマであって欲しかったのですが・・・

アストンマーチン・ラゴンダ


スポーツカーメーカーが4ドアサルーンを作るのは今でこそ当たり前になりましたが
当時は画期的だったのではないでしょうか?
しかも内外装ともにそれまでのアストンとはかけ離れたデザインですし
例のデジタルインパネを見たかったのですがオーナーさんが見かけられなかったのと
既に閉幕の時間が迫っていたので叶いませんでした・・・



しかしコレだけの参加台数と物販ブースも合わせると15時30分閉場ではとても見て回れないですね。
単に見るだけではなく車両についてもお聞きしたいわけですし、あと2時間あればなんとかなりそうなのですが・・・


ところで懐かしの時代ということもありこんな物まで売られていたのですが
中身はどうなっているんですかね?



ーつづくー
Posted at 2017/01/02 01:01:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「昨夜の雷雨明け雨水の他にボディの4辺に沿うように謎の黒い汚れが付着。おそらくカーポートの汚れが滴り落ちてきたようです。たまらずシャンプー洗車しました。」
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