この記事は、
日本カー・オブ・ザ・イヤー、日産リーフが受賞について書いています。
日本カー・オブ・ザ・イヤーは日産リーフだったそうです。
私はまだリーフに試乗していないので、車の性能云々についての評価をする状況にはないのですが、あの車は「走る家電製品」という印象があって、ある意味では同じジャンルではありながらi-MiEVの対極にある車種だと思っています。
その意味で、COTYには値する車なのだと思いますが、ちょっと安直すぎる気もしないではありません。
技術的革新性を考えれば、デミオの13-SKYACTIVやミライースの方がふさわしい気もしますが、デミオは既存車種の追加グレードですし、ミライースは新規車種ではありますが、COTYの悪習である軽自動車には受賞させないって不文律が今回も大いに発揮されました。
まあ、選考委員に雑誌などのインタビューで「軽自動車は別枠にしろ」とか「俺は軽自動車にはいい点数はつけない」とか公言する馬鹿野郎がいるうちはこの悪習は消えないでしょう。
私は毎度この手の発言を見るたび、委員個人への不愉快を通り超えて「こんなクソ認定とっととやめちまえ」といつも思うのですが。
……まあいいや。
脱線ついでに。
電気自動車についてはいつも同じ意見しか出てこなくなってしまいますが、充電インフラの早期普及は必須だと思います。
三菱の営業マン曰く、充電設備の少なさと自宅への200V敷設がかなり商談のネックになるのだそうです。
自宅敷設はともかく、せめて外出時の充電設備がもう少しどうにかなれば……という話はこれまでに何度か耳にしたことです。
ガソリンスタンド並みに増やせとは言いませんし、すべて無料でやったらいいのにという気もないのですが、バッテリーやモーターの能力があと数年で劇的な進歩を遂げるとも思えませんし、やはり充電環境で補うほかないと思うのです。
この辺はフィーチャーフォン(ガラケー)よりもバッテリーのもちが悪いスマートフォンの普及とも共通項があって、スマートフォンの場合は充電用のポータブルバッテリーや、様々な場所での充電スポットの増加が、使い勝手云々は別にしてバッテリーもちを気にするユーザーにとっては結構背中を押しているという部分もあるので。
EVの場合は充電用バッテリーや発発(ちっちゃい発電用エンジン)を常時ラゲッジに積むわけにもいきませんから、やはり充電スタンドが増えてくれないとどうにもならない気がします。
(さすがに非接触式の充電システムの標準化や安全性確保、更に言えばその普及は更に時間がかかるでしょうし)
あともう一つお願いしたいのは、コンバートEVへの改造の敷居が下がること。
古くて燃費の悪い車から、最新のハイブリッドカーやEVへ買い換えることが絶対的にエコなのかというと、必ずしもそうは言えないと思うのです。
バッテリーやモーター、その補機類も含めて環境負荷がゼロどころか、結構キツそうな部材も結構ありますから。(当然古い車の廃棄も問題になってくる)
同じEVにするのであれば、古いボディは生かしてパワートレインだけをEV化するという、コンバートEVがもっと普及してもよさそうなもんだと思うのですが。
既にそれを商売にしている業者も少なからずありますし、コンバートEVについての安全基準の策定なども始まっているそうですが、現状ではまだまだ敷居は非常に高いと言わざるを得ません。
システムや安全基準などの早期の規格化、コンバートキットの安価な流通などがEV普及という意味では必要な要素なのかと思う面もあります。
現在既にいるコンバートEVの改造を趣味でやってる人々の楽しみは、それはそれであっていいと思いますし、コンバートEVがメーカー製の新造車と完全に同等の性能を持つ必要もないとは思いますけど。
せめて充電プラグや充電システムのフォーマットくらいは共通化して充電設備を共用できるようにはなってほしいかなと。
新世紀エヴァンゲリオンではアルピーヌA310が電気自動車として再生され、ミサトさんの愛車になってるという設定があったように記憶していますが、そういうお楽しみはアニメだけの世界ではなくて現実になってもいいんじゃないかと思ったりするわけです。
Posted at 2011/12/04 23:41:52 |
トラックバック(0) |
ニュース関連 | 日記