Highmount/KTのブログ一覧

この記事は、スバル軽、54年の歴史に幕について書いています。

今日でとうとうスバルサンバーの生産が完全に終わってしまいました。
ラインオフ式では、最終号車となったサンバーバンが式典に参加したようです。

http://www.fhi.co.jp/contents/pdf_78781.pdf


かえすがえすもサンバーの生産終了、スバルの軽自社開発・生産からの撤退は残念に思います。


間もなくハイゼットが六連星をつけてサンバーとして売られることになるはずなので、それはそれでハイゼットのファンとしては喜ばしいことと思っていますが、スバルオリジナルの名車サンバーが消えるのはやはり惜しいと感じています。

トヨタのピクシスバンについてちょっと調べていて気がつきましたが、クルーズターボとクルーズで、後部座席のヘッドレストが変わっていました。
まさかと思ってハイゼットカーゴを見てみると、やはりこちらも……



かなり巨大化してますね。
なんでも今年からヘッドレストの安全基準が変更されるとかで、それに先だっての小変更のようです。


安全面や快適性は新しいものの方がいいのかもしれないですが、見た目だけの話をすると、小変更前のもので良かったなと……


そういえば、ミニキャブバンもブラボーのヘッドレストはかなりでかいですね。

今日は朝から宮崎県の延岡へ。
ただでさえ時間がかかる道中ですが、九州道で横転事故が発生したせいで大渋滞。

幸い時間に遅れることなく無事に現場に行くことができましたが。


さて、今日は何故かハイゼットデッキバンと大量遭遇。
まずは朝、事務所に向かっていると、S200系のデッキバンを立て続けに2台。
これだけでも珍しいなと思うのですが、佐伯市内でS200系とS300系に遭遇。
延岡ではS300系に3台、帰りの高速で1台。

……普段滅多に見ないのに、なんでこんなに。
佐賀でデッキバンを見ることは多いのですが、これほど見ることはありませんでした。

ちなみに、延岡ではハイゼットカーゴのクルーズ系もなぜか多かったですね。


まあ珍しいこともあるものです。

九州で軽キャンピングカーというと、バンショップ・ミカミさんのテントむしが有名なのもあり、鹿児島が本場な感じがあったりします。
他県にキャンピングカー専門店がないわけじゃないんですけどね。
福岡でもいくつか専門店は知ってますが、軽キャンそのものをやってないとか、関東のビルダーが製造したものの販売代行というのが多いようで、独自制作車ってのは見たことがありません。

まあ、ハイエースベースとか、海外製キャブコンの販売の方が利益が出やすいのはわからんじゃないけどねぇ。


以前三菱ディーラーのイベントで、大川家具のキャビネットやテーブルを搭載した九州三菱オリジナルと称した軽キャンは見たことありますが。
ベースはミニキャブと、九州三菱がスズキも扱ってる関係でエブリィも。


先日購入した軽キャンの専門誌を読んでると、なんでも鳥栖に軽キャンを独自に制作してるショップがあるということで、一度行ってみたかったのですが、なかなか行く暇が取れず、今日別件ついででようやく行くことが出来ました。

ショップの名前は「鳥栖建材屋」
なんでも建材や家具用の部材販売が本業なのだそうで。
O.K.WAGONというブランドで展開しています。
（あぁ、前にドォ～モでも紹介されたことがあるんだなぁ）

店内には複数の実車が展示されていますが、キャビネットなどの立て付けは非常に良く、中も結構広い。
しかも電装系も非常に凝っていて、走行中にサブバッテリーに充電する機能や、外部からの100V給電で1500Wの家電製品の使用やバッテリーへの充電ができるなど、使い勝手も良さそうです。

据え付け家具類は大川の婚礼家具作りのノウハウがふんだんに盛り込まれているとのことで、表面のコーティングも最近の量販家具ではコストがかかって使えないような仕上げ法なんだとか。

見れば見るほど、以前九州三菱オリジナルと言われたあの軽キャンを思い出しますが、多分ここに架装委託してたんだろうな。
資料が残ってたら見てみます。

お店の方と話していたら、裏の作業スペースを見せていただけました。
そこでは架装中のミニキャブがあって、職人さんが作業中。

軽ワンボックスは一通り型取り済みとのことで、架装対応できるようです。（あ、でもバモスはリストに入ってるけど、バモスホビオやアクティはリストにないな)


こういう車で旅行できたら楽しかろうなぁ……

先日ミニキャブMiEVに乗って以来感じていることがあります。

環境意識云々というまやかしは完全に振り払っても、EVやハイブリッドカーはやはり自動車産業にとって必要な技術なのではないかと。
特に軽自動車において花開く技術なのではないかと。

ガソリンを使わないから経済的とか、環境に優しいとかって話は眉唾だと思っています。
リチウムイオン電池やモーター類の製造や処分が、ガソリン車より経済的で環境に優しいとは思わないので。
それにガソリン車とのランニングコストの差の話になっても、それを取り返すには数十年を要するということは、冷静に考えればわかる話です。

それでも尚必要と感じたのは、パフォーマンスの良さからです。
i-MiEVとミニキャブMiEVに乗ってみて感じたのは、軽自動車らしからぬ走行安定性とトルクフルな走り。
坂道を登るのだって、かなりの勾配であってもものとせず昇っていくのを体感すると、やはり色々と感じ入るところはあります。
現在は実用車寄りの車ばかりですが、このパフォーマンスはスポーティーカーとの相性も悪くないと感じます。


かつて軽自動車にもハイゼットEVや、軽自動車初のハイブリッドカーであるスズキツイン、軽商用車初のハイブリッドであるハイゼットカーゴ・ハイブリッドなんてものがありましたが、いずれも走行距離や価格がネックとなり、普及することなく消えていきました。
しかしこれは時期が早すぎたのだと感じます。
ここ最近でリチウムイオン電池の価格は劇的に下がりながらも性能は飛躍的に上がっていますし、モーターをはじめとする部材も、各社でハイブリッドカーや電気自動車を量産していることで、部材の量産効果が出てきているのは間違いありません。

今年や来年はまだその時代を迎えないと思いますが、あと数年くらいでEVが今以上に普及しやすくなる土壌が整うのではないかと思っています。
新車でのEVの選択肢が増えるのはもちろんなのですが、そろそろガソリン車からのコンバートEVについても改造キットの確立で一部の好事家の道楽の域を脱し、ビジネスとして成立する日が来るのかもしれないと。



EVは電池の容量が航続距離を決めてしまいますから、電池を多く載せている方が長く走れます。
しかし電池を多く載せることは、重量もお値段もかさんでしまうという問題があります。
コストと重量を考えればバッテリーをある程度の容量で抑えざるを得ませんが、そうなると航続距離は短くなるわけで、このあたりは現状ではトレードオフの関係です。

普通車はともかく、軽自動車でやろうとするとユーザーの感覚として価格的にも装備的にも限度ってものがシビアに設定されてしまうように思います。

解決策を考えていくと、一つの方法としてはレンジエクステンダーEVになるのかなと感じます。
発電専用の小型エンジンを搭載し、バッテリー容量が減ったらエンジンを回して発電するという方式です。
既にスズキはスイフト（軽自動車用エンジンを発電ジェネレータにしてるらしい）で製品化前提の開発を行っていますし、他社でも開発が行われています。
これを軽自動車でやることの意義はあるのではないかと思うんですけどね。
例えばバイク用のエンジンをジェネレータとして搭載、バッテリー搭載は最小限に留めつつも、EVとして運用しつつ、バッテリーを消費したらエンジンを回して航続距離を伸ばすというものです。
充電スタンドがなくてもガソリンスタンドがあれば、とりあえずは助かりますし。
そこまでやるのであれば、ハイブリッドのほうがという考え方もあると思いますけどね。



EVは自宅に充電設備を整備する必要から、買いやすいとはお世辞にも言いにくいと思います。
しかしガソリン車と同様の運用も可能なハイブリッドカーやレンジエクステンダーEVが出てくると、ユーザーの選択肢は劇的に自由度が大きくなると思うのですけどね。
当然コスト問題はありますが、現行の電気自動車やハイブリッドカー並の優遇措置が提供されるのであれば、意外と大きなハードルでもないでしょうし、ある程度の金額と特殊性を考えたら、全体のシェアの2割程度を置き換えたら御の字なのかなと思わないではなく。

いろいろと面白い技術が出てきましたから、それを反映した面白い車はもっと見てみたいと思うんですけどね。