• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ラスト サンバーの"客貨両用A寝台「キロネハ二TV2」黒サイ" [スバル サンバー]

古座川 少女峰 (十七夜岳) 登山

投稿日 : 2011年05月17日
1
5月14日朝、いよいよ長年の念願を叶える日がやってきました。

本州最南端、和歌山県串本市の古座川右岸にある少女峰に挑みます。

カヌーで古座川を下る時、ずっと気になっていたこの厳つい岩峰の名前が「少女峰」だったとは、とても意外でした。。


先ずは対岸から歩行ルートを検証します。

右側の岩峰が「おふじちゃん伝説」の少女峰です。

(以下「おふじちゃん伝説」)
「熊野路や祓の川の清ければ、月も尋ねてこの瀬ぞ住む」と古歌によまれた月の瀬は、清暑島の上流にあります。その対岸に高く聳えた峰を少女峰といいます。
ここの土地の人は十七夜岳ともよんでいます。
昔むかし、月の瀬に「おふじ」とよぶ17歳になる年頃の娘がいました。
美人で気立てがやさしいという「おふじ」の評判を聞いて、この周辺の若者達は誰もが嫁にほしいと思いました。何人もの若者達が手を盡して頼んでみましたが、「おふじ」はなぜかどこへも嫁に行きませんでした。

実は「おふじ」はひそかに近くの重畳山のお寺にいる修業僧に思いを寄せていたのでした。
一方、古座沖にある九龍島に、藤四郎という熊野水軍の頭が、「おふじ」の評判を聞いて是非とも自分の妻にしたいと考えていました。
ある月明かりの夜、藤四郎は手下を従えて「おふじ」を無理やり九龍島へ連れて帰ろうとしました。
「おふじ」は修行僧に助けを求めようと逃げる途中、追っ手が迫り、誤って岩場へ迷い込み逃げ場を失ってしまいました。
海賊(水軍)に身体を捧げるのなら、想いを寄せる人の為に純潔を守ろうとその高い峰から川の渕へ飛降りて亡くなりました。
毎年夏がくると川岸にさつきの赤い花が咲いているのは、「おふじ」の化身だといいます。毎月十七日の夜、村の人達が河原で「おふじ」の霊に線香をあげて供養しているそうです。
(以上、一部に古座川観光協会案内文を流用させて頂きました。)



ごらんの画像の様に対岸から見た目には、どうやら少女峰左側に展開する2つの斜面の何れかを直登して先ずは尾根筋の鞍部に出るしか手段は無さそうです。

そこから岩峰の裏を攻めれば、頂上に到達することが出来そうです。
17歳のか弱き「おふじちゃん」が頂上に到達出来たという事から、多分、私でもなんとか到達することが出来るだろうと思います。

2
少女峰の麓へ行くべく、サンバーで2km程下流にある橋を渡り対岸の道を走ると、いきなり私有地らしき所で行き止まりとなっていました。

仕方なく500m程戻った所に有る広い駐車スペースらしき所まで戻り、そこにサンバーを放置しました。

少女峰の真下までは車で入ることは出来ないようです。
3
この私有地らしき所を通らないと少女峰の麓には到達出来ないので、恐る恐る足を進めると、ナントそこには沢山の牛が飼われていました。

作業をしている人も居ましたが、何らお咎めは無く、無事通過することが出来ました。。。
4
さていよいよ少女峰への取り付きです。。

予想通り、登山道は見当たらなかったので、仕方なく、左側斜面のブッシュを直登することにしました。

藪には木の切り株が沢山有りますが、全て古い切り株で、周囲には植物が不規則に繁殖している為、かすかな踏み後を頼りに迷いながらルートを何度も検証して前進します。。
5
途中、何度もご覧の様な巨大茨の棘に攻撃され、手足が傷だらけになりました。

多分、私の様な穢れたオッサンがいきなり入山してきたので、純情無垢な「おふじちゃん」の逆鱗に触れたのに違いありません。。。

でも僅か17歳の「おふじちゃん」が熊野水軍の頭に追われた挙句、ここから4km程離れた山寺に住んでいたという秘かに想いを寄せる男性の元に行こうと必死でこの茨の坂を登ったのかと思うととても胸が痛みます。。
6
予想を遥かに上回る約1時間の徘徊の末、ようやく尾根の鞍部に出ました。。

尾根筋は荒地ではなく、ご覧の様な自然のままの雑木林でした。

ここからは予想通り、岩峰の裏側から容易に頂上へ足を進める事が出来ました。。
7
登山開始から1時間10分で頂上へ到達することが出来ました。

標高僅か150mの岩峰なので30分も有れば充分登れるだろうと予想していましたが、登山道の無い急斜面に加え、思わぬ茨と藪で何度もルート変更を余儀なくされ、2倍以上の時間を要してしまいました。

頂上の岩場は、予想通りご覧の様な足も竦む恐ろしく高度感の有る場所でした。

足が震えて、とても先端の岩には乗れませんでした。。
8
「おふじちゃん」は多分、この岩から古座川へ飛び込んだのでしょう・・・・・。

月明かりに照らされたこの景色が、「おふじちゃん」が最後に見た景色でした。。。

気が付けば自然と合掌してしまいました。

対岸は「おふじちゃん」が暮らした月ノ瀬の集落です。。

イイね!0件




タグ

関連コンテンツ( おふじちゃん伝説 の関連コンテンツ )

関連リンク

この記事へのコメント

2011年5月17日 23:00
ボランティア清掃、お疲れ様です。

山って見た感じではなだらかで楽勝っぽくても、やっぱり思った以上に厳しいんですね。
コメントへの返答
2011年5月18日 0:21
今回の山は登山道が全く無いという特別な部類でしたね~。

未知の山は予想外の展開が待っているからよけいに止められないんですよ~。

プロフィール

「長谷宮夏祭 息子の村興し (*´▽`*) http://cvw.jp/b/860472/48604392/
何シテル?   08/18 06:09
ラスト サンバーです。よろしくお願いします。 サイドに大きな六連星を施し、ヒサシ(国鉄・上越型EF58の氷柱切りとも言う)を取り付けたデザインのサンバーは、主...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

愛車一覧

スバル サンバー 客貨両用A寝台「キロネハ二TV2」黒サイ (スバル サンバー)
サンバー絶版の噂を聞き、慌てて平成22年2月に13年落ち15万キロ走行のボンゴフレンディ ...
メルセデス・ベンツ Eクラス セダン 毎日がグリーン車!キロW213-1 (メルセデス・ベンツ Eクラス セダン)
妻専用車だったAudi A1 からの乗り換え車です。 2年落ちの中古車を諸費用全込総額 ...
アウディ A1 スポーツバック チビイケメンな赤いてんとう虫 キロA1 (アウディ A1 スポーツバック)
平成28年5月吉日 妻車として購入。 過去車登録に変更するまでは私以外が使用するのでS ...
スズキ K50 お巡りさんのオートバイ (スズキ K50)
平成14年(2002年)10月にヤフオクで落札し名古屋まで受け取りに行き、夜の国道をトラ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation