東京 ゴロー 皮製登山靴 1年目のメンテナンス。。
投稿日 : 2012年03月02日
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去年、サンバーで東京行脚した際、みん友のBU04さんにお付き合い頂きながら巣鴨のハンドメイド革靴店「ゴロー」さんでオーダーメードした登山靴が和歌山の自宅に送られて来て、早くも1年が経過しました。。
画像は東京「ゴロー」さんから送られてきた直後の真新しいメンテナンス前の皮製登山靴です。。
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毎週1回の登山ペースで1年間使用すると、ご覧のようにスッカリ貫禄ある足に馴染んだ登山靴になっていました。。
最初の頃に1回、使用中に足の踵が痛くなったので補正整備に送り返し、職人さんに微調整してもらいましたが、今はもうスッカリ私の足に馴染んで、日常の登山に欠かせない存在となっています。。
再調整の際は、ゴローさんに大変お世話になりました。。
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購入後はしばらく矢印のところの皮の折り返しのラインがきちんとベローに余裕を持たせて付くよう、気を遣いながら使用&メンテナンスをしなければなりません。。
1年経って、折り返しラインの正否が判明してきますが、どうやら大きな歪みもなく、留め金からも適正な距離に折り目を付けることが出来、登山靴としてなんとか合格ラインをクリア出来た様子なのでホッとしました。。
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1年目の特別な日のメンテナンスには、皮に栄養分を補給して、本来の油分と水分で適正に潤った状態にする為、ご覧の様な「ミンクオイル」を使用します。。
「ミンクオイル」は普段から乱用すると皮の腰が無くなり、柔らかさが増大してしまい、本来の重登山靴の役割を果たさなくなってしまいますので、年に1~2回の使用が限度です。。
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ミンクオイルを擦り込む時には必ず柔らかいボロ布を使用し、ムラなく全体的に塗り広げます。。
ゴムソールの上も皮製品ですので忘れずに塗ります。。
塗りすぎは厳禁ですので、あくまでも薄く広く塗ります。。
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仕上げは豚毛ブラシを使用してもいいですが、あくまでも硬い部分に刷り込ませる程度にしておきましょう。。
力いっぱいすり込むのは厳禁です。。
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高校年生の時から使用して、32年間も経つ「安藤製靴店」さんの「カンチDX」という厳冬期でもOKな重登山靴との並びです。。
矢印の所の皮の折込処理の方法が違います。。
安藤さんの方の靴は、60㌔くらいのテント1式を背負いながら厳冬期のアルプスを歩行できるように設計された物です。。
ゴローさんのより遥かに重く、皮も分厚いですが、平素の無雪期のアルプス山行程度なら、ゴローさんの靴の方が使いやすいです。。
オーダー時、靴職人さんに、安藤さんの靴も所有している旨を伝えると、新調する靴と性能が完全に重ならないようにアドバイスしていただけました。。
もう歳で、厳冬期の北アルプスも行けそうに無いので、いいアドバイスを頂けて良かったです。。
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後ろから見るとその形状と、性能の違いが明らかに判別出来ます。。
左は厳冬期重量登山用の安藤さんの靴・・・
ハイカットブーツでアッパーまで硬い皮で保護され、荷物の重さに足首が耐えれるように設計されていますし、アイゼンの擦れからバックを保護するパットも頑丈に縫い込まれています。。
ただし頑丈故に動きが硬く、夏山や岩山登山には不向きです。。
右は、ゴ ローさんの靴で、アッパーは上部まで硬い皮を通さずに柔らかく動き易く設計されています。。
夏のテント泊山行~厳冬期の小屋泊山行まで幅広くカバーできます。。
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