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元々パジェロのディーゼルは黒煙多いんですが、経年劣化からか、発進時と中間加速時の黒煙がかなり酷くなってきた。黒煙を吹く状況を調べると、アイドリングとアクセルパーシャル時の巡行時に黒煙は吹かない。ブーストが掛かる時にのみ黒煙吹くので、加速時の燃調が濃いんだろうなぁと思った。4D56は機械式噴射ポンプで、RB26みたいにコンピュータで燃調は合わせられないので、パジェロはこれまでノーマルで乗ってました。あまりにも黒煙酷いので、禁断の領域に手を出してみた(笑)
ブーストが掛かる時には、機械的に燃料増量してる仕組みらしく、そればブーストコンペンセーターシャフトというもので調整してるらしい。>図C
ブースト掛かる領域の燃料を少なくすれば、黒煙対策になると思ったので早速分解。ブースト圧が掛かると上部のダイヤフラム内に圧が掛かってブーストコンペンセーターシャフトを押し下げる動きになる。シャフトはクビれた形状をしていて、本体側から出てるピンがその形状をなぞっていくんですが、シャフトの細い部分になると燃料増量する仕組みらしい。このシャフトは回すとビミョーに形状が違うので、お好みの場所にピンに当てるとブースト掛かる領域の特性を変える事が出来る模様。ブーストが掛かってない時はスプリング圧でシャフトが上方向に戻る仕組みになってますが、そのスプリングのテンション圧でも調整出来る模様。車高調のスプリングのプリロードみたいな感じで、少ないブースト圧ではシャフト動きを制限する事で、発進時の黒煙を減らせる様です。調整自体は15分もあれば、出来るのでしばらくは楽しめそうです。これまで5回ほど弄ってきて、かなり黒煙は減りました。若干、中間加速は落ちましたが、燃費は上がると思います。もうちょいいいところを探ってみます。