今日は、初代 アルトワークスについて詳細に書こうと思います。
初代 アルトワークス CA72V(FF)/CC72V(4WD)
初代モデルのアルトワークスがデビューしたのは、1987年の2月、現在でも続いている軽自動車の
64馬力の出力規制が設けられる発端となったクルマです。
元々この車は
78馬力で発売する予定でしたが、陸運局が許可せず、64馬力にディチューンするように指示されたので、わざわざ64馬力にパワーダウンさせて発売されました。
デビュー当時のクルマ番組??の動画をネットで見つけましたので観て下さい。
スズキ自動車で、アルトワークス開発に関わったお二方を招いてのかなり詳細な開発トークは結構貴重ですね。 メーカーの方がかなり詳しく解説されていますので、このブログ記事ではそれ以外の点について記載していきます。
メカニズムも
軽自動車ながら、当時の最先端技術の塊で、アルマイト処理されたローコンプピストン、通常モデルのアルトよりも強化したコンロッド、窒化処理された強化鍛造クランク、水冷IHI RHB31CWタービン、標準モデルより20%容量の大きいラジエター、EPI、アルミ製インタークーラー、駆動系はビスカスカップリング式のセンターデフを使用した、フルタイム4WD等、
通常ならコストを最優先させる軽自動車というカテゴリーで、真逆とも言えるパッケージングとなっています。
初代 アルトワークスRSR 4WD(CC72V) 試乗レポート 動画
峠のことを
山坂道と言ってるのがなんとも(;^_^A
インタビューで開発者の一人である青柳氏が、「必要かどうかは別として、やろうと思えば、リッター130~140馬力は可能」と答えていたのが印象的でしたね。
実際、この世代のアルトワークスに搭載されている、550ccの F5A DOHCターボエンジンは、現在のチューニング技術をもってすれば、
200馬力以上も可能とされています。
現行軽自動車に搭載されているエンジンには、そのような
ハイチューンに耐えられる強度と耐久性を持ったエンジンは存在しません。
メカが凄いだけでなく、初代アルトワークスもその当時は、軽自動車という車格を超越したポテンシャルを持っていました。
0-400m加速:16.87秒
最高速度:163.7km/h
この数値は660ccの軽自動車ながら、当時の
1600ccクラス普通車のスポーティーカーとほぼ互角な上、特に加速性能では2000ccの普通車でさえスポーツモデル以外の車は、あっさり置いていかれる加速力でした。
別な言い方をすると、スポーツカー以外の普通車で、軽自動車のアルトワークスに加速で勝てるクルマは、ほとんど無かったのです。
20年以上も前の古い軽自動車なのに、加速性能に限って言えば、現行コンパクトスポーツとも互角なところは凄いですよね(;^_^A
これをさらにチューニングしたら、どうなるかは想像がつくと思います。
私も某所で当時、セリカGT-FOUR(ST165)が、チューニングした初代アルトワークスに、
0-400加速で負けていたのを見たのが強く印象に残っています(^^;)
ちなみに、そのセリカGT-FOURのスペックは、ノーマルで
185馬力(ネット)、
0-400m加速は14秒台のクルマです。
それよりも速かったということは・・・(;^_^A
フルチューン 初代アルトワークス (660ccエンジン載せ換え、RHB31)
ディーゼルエンジンみたいに低中速トルクがあるのに、10,000rpmまで回せる驚異的なエンジン特性! こんな芸当は、
燃費重視の現行軽自動車には不可能です(;^_^A
ちなみに、初期型アルトワークスが、現在YAHOO!オークションで出品されています!
上の動画のクルマは4WDモデルのRSRですが、こちらはFFモデルのRSXです。
初代 アルトワークス RSX
ノーマル状態でも、現行のコンパクトスポーツとタメはれる速さを持った名車です!
ところで、今度アルトワークスの大規模なオフ会を開催する際は、上の動画に出演されているワークス開発者のお二人を招待してみてはいかがでしょうか??!
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雑記 | クルマ
Posted at
2013/05/05 16:51:34