1992 year model AZ-1 a sweet memory Thank you.
ゴホッゴホッ。
『お爺ちゃん大丈夫?』
おお、大丈夫じゃよ。それよりもどこまで話したかのぅ。
『アニキさんが関西マツダで低走行のAZ-1を確認してくれて、これは"買い"だよって。電話してくれたところまでだよぅ』
そうじゃったそうじゃった。
『でも、なんでお家にはあの昔からあるヘンなAZ-1しかなくて、ピカピカのお姉さん(赤いAZ-1)はいないの?』
ゴホッゴホッ。ふぅ~。 聞きたいのか?
『うん!』
そうか、それじゃあ最後によく聞きなさい。
昨日も言ったがクルマとは、特に新車販売が終了した中古車とは一期一会なんじゃ。
良い出会いもあれば、悲しい別れもある。
人とのつながりと同じ、巡り合いなんじゃ。。。。。。。
アニキが大阪から帰ってきて数日後、中古車店から書類一式が送られてきて、アニキと話しながら必要事項を記入して返送。
しばらくしてアニキのお店にローダーに乗ったAZ-1がやってきたらしい。
そして登録、点検・整備が済んだから取りにおいでと連絡があった。
はやる気持ちを抑えつつ、アニキの店に駆け込むと目の前に真っ赤なAZ-1が!
『すげぇ。。。。。。』
その時の事は良く覚えていない。
なんでだろう。AZ-1はもう一台持っていて乗っているのに。きっとそれ程舞い上がっていたのだろう。
でも、帰り道に乗って帰った赤いAZ-1は、青いヤツとは運転した感じがだいぶ違う気がした。
もちろん、いくら低走行とはいえ11年も経っている中古車だから、新車とは違うだろうけど。
数日後、アニキに連絡して聞いてみた。
『あのAZ-1点検で少し走らせてもらったけど、イイ感じだね。ん?青いAZ-1とは感じが違うって?そりゃそうだよ。それなりに走っているし、いじってあるしな』
『やっぱりそうなんだ。じゃあ青いやつもあんな風にシャキッとするようにメンテしてくれないかなぁ?』
『メンテ?そんなんじゃあんな風にならないよ。レストアしないと』
レストア。。。。。。。。。そんなにヘタッているの? orz
そして、箱入り娘(赤いAZ-1)とのAZ-1・2台生活が始まりました。
青いAZ-1では千葉県から山陰の方や静岡のミーティングに参加して長距離ドライブを満喫していましたが、箱入り娘は普段は家からはかなり遠いけど、月極の安いタワーパーキングに停めておき、たまにエンジンを掛けに行ったり近くをチョロチョロっと走ったり、あんまり乗らない様にしていました。
それだけでとても満足していたからです。
しかし、箱入り娘との蜜月生活はある日終わりを迎えました。
クルマを手放す時には大きく分けて、2つの理由があると思います。
必要でなくなった場合と、必要でも経済的な理由から手放す場合と。
私の場合は、後者でした。
自分の力不足でそうなってしまいました。
情けないやら悲しいやら、ずいぶん凹みましたが落ち込んでばかりもいられません。
その悔しさをバネに前を向いて努力するしかありません。
そのかいあってか、青いAZ-1だけはなんとか死守することが出来ました。
そして頭を使い、体を使い、なにより多くの人に支えられて、数年間の辛抱の後(もちろんその間数年間は青いAZ-1は車検を切り知り合いの所で無料保管して頂きました。感謝です)、仕事も無事に再度軌道に乗り、本当に少しずつですがまたサーキットに行ったりツーリングに行ったりクルマ趣味を再開することができたのです。
ちょうどそんな時でした。
久しぶりに連絡いただいたくぽっち。さんからみんカラでお友達登録させていただき、時間があったら愛車紹介やブログアップしてくださいねとお誘いいただいたのは。
みんなのカーライフ。
そこにはクルマへの愛があふれた文章がたくさん並び、見ているだけでとても豊かな気持ちになれました。
その頃よりみんカラで色々な方のブログを拝見して楽しんでいたのですが、ふとあるページに目が釘付けになりました。
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この記事は、
Malaysiaで見たロードスター(MX-5)とAZ-1について書いています。
ええっ、マレーシアのマツダディーラーに新車のAZ-1があるの?
早速メッセージで連絡をとり、いろいろと教えていただきました。
ハリーさん。
その節はご丁寧に対応して頂きまして本当にありがとうございましたm(_ _)m
そして、それからしばらく色々と調べてみました。
海外からクルマを輸入するにはどうしたらいいか。
登録はできるのか?
その時に必要な検査は?
英語が喋れるわけでもないので(マレーシアの公用語は英語らしいです)実際にマレーシアに連絡して確認したわけでもないので、今でもこのAZ-1があるのかはわからないのですが、ハリーさんのページを拝見してから約一年が経ったある日、ついに行動を起こしました。
携帯電話をとりだし、メモリーを押して電話を掛ける。
プルルルルルルル、プルルルルルルル、カチャッ 『もしも~し』
『ああ、アニキ。英語しゃべれたよね? パソコンで見て欲しいページがあるんだけど………』
『そうか、お姉ちゃんとはお別れしちゃったんだ。。。。。でもまた新しいAZ-1をみんカラで見つけたんだね。お爺ちゃん、これが一期一会なの?』
『…………。』
『えっ?お爺ちゃんどうしたの?』
『…………………… 。 』
『えっ、ちょっと。お爺ちゃん!返事してよ。お爺ちゃん!』
クルマとの出会いは一期一会なんじゃ。
良い出会いもあれば、悲しい別れもある。
人とのつながりと同じ、巡り合いなんじゃ。。。。。。。
To Be Continued___________________________________________________________
※注
このプロジェクトは現在進行中ですが、様々な事情から難航しております。
なにか進展がありましたらまた報告させていただきます。
なお最後になりますが、写真を提供して頂きましたTOMO-SRさん、みんカラに誘っていただきましたくぼっち。さん、マレーシアのAZ-1に関して教えていただきましたハリーさんに、深くお礼を申し上げたいと思います。
そしてこの物語を読んでいただいたすべての方に感謝したいと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m