car top jan. 2012
GWも後半が始まりましたね。天気も良くて気持ちの良いツーリング日和です!
しかし、サンデードライバーさん達の怪しい運転も増えると思われるので、もらい事故にはお気を付け下さいね。
今日は朝から倉庫の整理をしてますが、ちょっと一休みして久しぶりにAZ-1が載っている書籍の紹介です。
一昨年(2011年)に発売されたカートップの連載コーナー『
西川淳のあの日、あの時、あの一台。』の第四回に早くもAZ-1が登場していました。
西川淳さんというと、ランボルギーニやフェラーリを数々乗りついできたスーパーカーを愛してやまない熱狂的なクルマ好き自動車ライターです。
その彼が新旧・内外問わずに記憶に刻まれた『思い出の一台』を語るコーナーです。
それでは以下に転載していきますね。
※トップのフォトは隣のページに載っていたカバーガールさんです。本文とは関係ありません(^_^;
今号では軽快な走り味がウリのマツダAZ-1を紹介する。
1992年当時、軽自動車初のガルウィングドア採用して一世風靡した
Kスポーツカーにどんなストーリーが秘められているか
車輛協力●関東マツダ水元店
元気だった日本を思い出すガルウィングのKスポーツ
ABCのAかぁ。懐かしいな。
今回の取材車はAZ-1の中でも特に人気の高い、マツダスピード仕様だ。じつは以前、ボクは同じモデルを所有していたことがある。
独立して間もないころ、街中移動用に、当時出たばかりのスマートを並行輸入で買ってしばらく乗っていたが、それに飽きて何か代わりになる小さなクルマはないかと思案を巡らせていたときに、同業先輩のSSさんがAZ-1マツダスピードを持っていて、あまり乗っていないことを知った。そこで、スマートを同じく同業先輩のMHさんに押しつけ、マツダスピードを強引に貰い受けたのだった。理由は簡単。それが、ガルウィングだったから‥‥‥
AZ-1 / ビート / カプチーノといえば、日本車が最も元気で余力があった頃の"力作Kスポーツ"3点セット(略してABC)だ。その登場時期が、僕の業界人生と重なっていて、それゆえあの頃の、あの黄金期の国産ビンテージカー達(BNR32・S13・FD・NSX)とともに、ABCにも格別の思いがある。また別に語る機会もあるだろうが、ボクが東京に出てきてカーセンサーの編集部に入社したとき、最初に買ったクルマがビートだった。けれども、スーパーカーのようなガルウィングを持つAZ-1や、とにかく峠走りが楽しかったカプチーノにも、等しく思いを募らせていたものだ。そんなわけだからAZ-1には即、食指が動いた。
そのとき、ボクは既に古いフェラーリを手に入れていたのだけれど、ランボルギーニなんて夢のまた夢。じつをいうとAZ-1を手放した途端、愛しのファイティングブルに出会う事になるのだが、それもまた別のストーリーに譲ろう。
とにかく、AZ-1を手に入れたボクは、ほとんど路面の上に座っているかのようなドライビングポジションと真性ガルウィング(乗り込みづらさ)に、スーパーカーを確かに感じていたのだった。意外に乗用車ライクな古いフェラーリよりも、スーパーカー然としていたように思う。
久しぶりに座ってみて、やっぱりこいつはスーパーだと改めて思った。横に並んだメルセデスSLS AMGに、アピール力で負けていない。
同類の雄を前に、体を大きく見せようとする虫のようにも見えるが、両ドアを開けたその様子は、やっぱりなかなかの迫力ものである。
乗っていた頃の思い出よりも、いささか乗りづらい、降りづらいと感じるのは、歳月が重ねた腹まわりの脂肪のせいだ。特に、降りるのは億劫を通り越して苦難である。運転席側はハンドルがあるからまだいいが、助手席側はもうほとんどワークアウトの世界。こんなことを毎朝毎夕、繰り返していた(助手席にもよく乗っていた)とはとうてい思えないので、やっぱりもっと腹は凹んでいたということ。残念である。
座っていると、ドライブフィールが鮮やかに蘇ってきた。そうゆうクルマは、自分にとって間違いなく"今となってはいい思い出"だ。あくまでも路面と平行に、弾き飛ぶように走る。万が一、なにかとぶつかったら命の保証はない。全開時にはスリルを通り越して恐怖があった。そしてスリルや恐怖を克服する事こそ、紛れもなく、あまりに非社会的なため声高に論じられることは無いけれども、自動車を運転する事の楽しみのひとつだったりする。
そういう意味でAZ-1は、パワーだけはしっかりあって、クセも欠陥も何もかも、あとはすべてドライバー任せという、ほとんど戦前戦後のスポーツカーのような存在であり、それゆえ、今なお熱心なファンに可愛がられているのだと思う。
二度と出てこない型式、様式、スタイル、性能は数あれど、二度と許されそうにない発想で作られたAZ-1はその極北である。
以上カートップ2012年1月号P194-195より一部抜粋
この取材で使われているMSVは関東マツダでRX-8を新車販売した時の下取り車で、走行33000kmの良好車だったため130万円前後の価格にもかかわらず即売だったそうです。
しかし、スーパーカーを乗り継いでいる西川さんにもAZ-1はいい思い出と記憶されていたのですね。嬉しい限りです。
この文章を読んでいて思ったのですが、文中に出てくる西川さんがAZ-1を譲り受けた
SSさんとはこの方っぽいですね(笑)
偶然かも知れませんがカーセンサーに所属しているとかディアブロのシートとか出てきますし(^_^;
最後に同ページに載っていた
『ここが見どころ◎』の写真を掲載しておきます。
それでは皆さん良いGWを!
ブログ一覧 |
AZ-1 書籍 | クルマ
Posted at
2013/05/03 11:12:11