Cappuccino magazine advertisement by k-car special vol.37 1993/5/28
皆さんこんにちは。最近DHCプロテイン・ダイエットを始めたロバのイーヨーです。
いくらAZ-1の軽量化を進めてもドライバーが重くちゃ意味ありませんよね?
取りあえず3ヶ月分買ってみたので続けてみたいと思います!
さて、先日コンテナを整理していて大量のK-carスペシャルが出てきたのでパラパラと眺めていると面白い記事が出ていました。
前回の
M2 1015の真実 vol.5 でも少し触れましたM2 1015Aについての記事を紹介したいと思います。
さすが!の仕上がり これが直系のパワーだ
初めて目にした時、思わず隣の人に『これ、ベース車は何でしょうね』なんて聞いてしまったのがこのクルマ、M2 1015だ。製作したのはM2。
このM2とはマツダ開発陣のアンテナ組織。ユーザーとの対話やふれあいの中から、みんなが本当に欲しいと思うクルマを作ろうという、注目のニューファクトリーなのだ。
最近(※注 1993年5月)ではユーノス・ロードスターをベースにしたM2 1001をリリース。熱狂的に迎えられたのは記憶に新しい。
そんなM2が次なるターゲットとして目をつけたのが、AZ-1というわけ。
走って楽しいクルマ、動かすことがすでにスポーツ。これはAZ-1に乗った人ならだれでも感じること。こんなふうに中身はすごくスポーティでも、ルックスが、ちょっと可愛すぎるかなっていうのは正直な印象だ。
そんなAZ-1のボディをモディファイして、男らしく迫力あるルックスにしようというのが、今回のテーマだ。
デザイン変更され、ノーマルと異なるのはフロントフード・フロントバンパー・リアバンパー・エンジンフード・リアピラー一体式スポイラーの装着など。
リアバンパーはスリットを大きくし放熱性抜群で、マフラーまで隠す大型のもの
1015の最大の特徴ともいえる角目のヘッドライト。バンパーに埋め込まれたプロジェクターと、中央に配された大型フォグが精悍な感じを出している。
この効果は絶大でファニーなAZ-1の顔つきを鋭く、力強い感じに仕上げている。
タイヤはピレリP6、サイズはノーマルと同じ155/35R13。
ホイールは5.5JJ✕13のエンケイ・リミテッドコンペ
エンジンフード上のスリットは大きくされ、またCピラーも太くされている。
延長されたルーフ部がスポイラー形状となっているのも心憎い
フロントフードのエア取り入れ用のNASAダクトは、横に長いシンプルなものへと変更
まだまだ進行するM2のAZ-1プロジェクト
デザインをしたのは、オリジナルのAZ-1開発デザイナーの一人でもある市川功さん。開発時の
『あなたもコーチビルダー』というキャッチフレーズどおり、外板パネルを交換しやすいAZ-1の特徴を生かして、こんなボディワークを見せてくれたのだ。
今回は市川さんの好みで、WRCを走るラリーカーをイメージしたもの。もちろんカラーリングもそれを意識している。
一から型起こししたというフロントフードに埋め込まれたPIAAの大径フォグから、ラリー車っぽい雰囲気がムンムンと漂ってくる。
M2が作るAZ-1は、これが最終段階ではない。まだまだファーストステップなのだ。
このM2 1015は、残念ながら発売するかどうかは未定。今後は足回りなどを煮詰め、サーキットでも楽しめる仕様にするという。
みんなの意見を聞いてクルマを作るのがM2のポリシー。M2へ行って『AZ-1をこうして欲しい』、『こんなクルマが欲しい』っていうのもいいかもね。
以上 K-carスペシャル vol.37 1993/5/28発売号 p20-21 より一部抜粋
いかがでしたでしょうか。このクルマがデザインベースとなり後に『M2 1015』が発売されることとなるのですが、1年以上も後の話です。
1992年10月にAZ-1が発売され、わずか7ヶ月後にはもうこの様なプロトタイプがM2で作られていたのですね。しかも型起こししたと書かれていて驚きます!
PIAAのフォグランプもカバーが付けたり外したりできる所をみると、ボンネットにライトを固定していると考えられ、バンパーに埋め込まれたプロジェクター・フォグランプも純正オプションのエアロバンパーとはまた違った雰囲気となりますよね!
しかし、この角型ライト、マツダの市販車のものを流用したと思うんだけど似合っているなぁ。何から流用したんでしょうね?
そしてリアエンジンフードの大型化されたスリットですが、まだ製品化はされていないようですが、
雪之丞Zさんの元デモカーに付けられているライスロケットさんのデザインにも似ていますよね(ライスロケットさんの方が全然大型で排熱性高そう!)
また良く見るとCピラーが太く少し長く延ばされていてサイドの印象が少し変わりますよね。
リアウィンドウ上部のスポイラーもイカしますよね!
空力的に効いているのかは分かりませんが良い雰囲気出してます。
そして良く見ないと分かりませんが、確かにリアバンパーも下に伸ばしてありマフラーが半分隠れてますね。ナンバープレート横のエアアウトレット部も格子状から横スリットにデザインが変更されています。
そしてリアエンドパネルにはM2 INCORPORATED のステッカーが!
ここまで読まれて疑問に思われた方もいらっしゃると思いますが、まだこの記事の時はこのプロトタイプが『M2 1015』と呼ばれていた様です。
その後、この年の秋に発行されたM2 の広報紙ではM2 1015Aと名前を変えています。
M2 は開発車両に開発ナンバーとして4ケタの数字を用いていました。
初めての開発車はロードスターベースのM2 1001ですよね。そして順番に数字が増えて来たのですが、どうも開発ナンバーはザックリ決められていた様で、モーターショーに出品された
M2 1014と↑上の1015Bの説明部にも書かれているM2 1016に挟まれてM2 1015はAとBに分けられてしまったのですね。
しかし、このM2 に展示されていたというAZ-1ベースの『ザ・ラリー M2 1016』に関する資料が全く見つかりませんorz
誰かこの元AZ-1デザイナーの市川功さん、紹介してください!
可能でしたらガッツリお話聞いてきたいと思います!