先日、NHKのニュースで、日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長はNHKの単独インタビューで、国内外で削減する7工場について現時点で最終決定していないとした上で、従業員や地域の関係者に不安が広がっていることを踏まえ、検討状況の進捗(しんちょく)を丁寧に説明していく考えを強調しました。
日産自動車は経営の立て直しに向けて、2027年度までに国内外で7つの工場を削減する計画で、計画案には神奈川県内の2つの工場が含まれています。
これについて、日産のエスピノーサ社長は22日にNHKの単独インタビューに応じ「現時点で具体的な工場は決まっていない。従業員や取引先、地域社会に不安が出ているので、できるだけ透明性のある情報発信をしていきたい」と述べ、説明会を設けるなど検討状況の進捗を丁寧に説明していく考えを強調しました。
また、生産拠点や人員の削減について「やりたくはないが、やらなければならない。日産の将来や、10万人の従業員とその家族、地域社会を守るために必要だ」と述べました。
さらに工場の削減にあたっては、稼働率や生産モデルの切り替え時期などを踏まえて検討を進めるとしています。
一方、エスピノーサ社長は、競争力の強化に向けた戦略について「われわれは成長のために投資を続けていく。自動運転技術や電気自動車など多くの強みを持っている。特に、ソフトウエアでは先行している」と述べました。
さらに、日産の復活のシンボルとして「スカイライン」の新型モデルを今後、投入するとしたうえで「日産の『スピード』を象徴するモデルだ。われわれの新たな短期開発の手法のもと、30か月未満で開発される予定だ」と述べ、収益力の改善に向けて商品を強化していく方針を強調しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250523/k10014813801000.html より
以前にも書いたが、日産は好景気の時、何をしていたのだろう?秘密裏に多くのテストをこなし、技術の日産たるテクノロジーの研鑽に努めたのだろう。さて、これから30か月という短期の間にこれらの研究の結果が現れてくるのだろう。特にスカイラインの復活(現行車だが、現在のモデルV37型がデビューしたのは2014年。11年経つスカイライン史上の中でもロングセラーモデル)は期待されるところだ(V38になれば良いが、もしかしたらV37継続か?)。
ところで現在の日産のモデルラインナップをみると
電気自動車はサクラ、リーフ、アリア
軽はデイズ、ルークス、クリッパーリオ
コンパクトカーはノート、ノートオーラ
SUVはキックス、エクストレイル
ミニバンはエルグランド、セレナ、キャラバン、NV200バネット
セダンはスカイラインのみ
スポーツカーはGT-R、フェアレディZ だが、
売れているのはE-POWERのノート、ノートオーラ、キックス、エクストレイル、セレナというところ。
日産の強みは3つ
①E-POWER:技術内燃エンジンを主に発電用として使用し、電動モーターだけで駆動するハイブリッドシステム。
②プロパイロット:高度な運転支援技術で、高速道路でのハンズフリー運転や渋滞時の追従走行が可能
③電気自動車:ゼロ・エミッション
日産の得意なレースは
①スーパーGT
②フォーミュラE
日産が今後の新車で力を入れて行くのは、やはり電動化路線でしょう!ノート、オーラ、キックス、セレナのE-POWERは売りやすいですしね。電気自動車については中国の猛追もありますし、テスラも強いですから、激戦区ですね。なのでコンパクトカーやミニバンに力を入れて行くと考えられますね。
さて、タイトルのGT-Rですが、類稀な手組のエンジンで話題を作ってきました。僕も横浜工場で匠のエンジン組み立てを見たことがあります。そのエンジンは振動が非常に少なくパワフルながらも上質なものでした(追浜で試乗もあり)。そのGT-Rもデビューは2007年ですから、実に18年製造された名車です。フェラーリやランボルギーニに比べても倍近い製造年数ですね。ジムニーやデボネアに迫る記録です。このGT-Rの後継機の開発チームが存在するらしいのですが、日の目を浴びることを期待しております。
ところで、ここで疑問ですが、GT-Rは何故、2ドア4座のクーペ何ですか?前身がスカイラインGT-Rだったからですかね?そういえば、スカイラインに2ドアがあったのはV35まででしたね。
同じような疑問はスバルのWRXにもあり、且つてはインプレッサの上位モデルがWRXでした。インプレッサにはGC8のころは2ドアクーペも存在したが、次のモデル(GD系)からは2ドアは消えた。ラリーでは4ドアが使いやすい(後席前にスペアタイヤが積めるし、取り出しやすい)のもあるが、コスト削減が主だろう。インプレッサの車名が無くなりWRXだけになったなら、インプレッサの面影が無くても良いよね?もっとワールドラリーカーのような車にしても良い気がする。4座だとしてもね。
話逸れましたが、日産GT-Rは電気自動車の可能性もありますし、ロータスは既に電動のスーパーカー、エヴァイヤをデビューさせているわけです。
これまたスーパーカーのお約束、ニュルブルクリンクのタイムですが、何秒で走れるかより、何周走れるのかが気になりますね。速いけど飛ばしたら、そりゃバッテリーが持たないよ!って、何じゃそりゃって感じですからね。だからでかいバッテリー積んでます。ブレーキなんてフロント10ポットキャリパーですよ!とか、タイヤは極太の20インチですとかなったら、笑えない冗談です。思えば、R35GT-Rからニスモのパーツやニスモエディション高くなりましたたよね?ハッキリと庶民のスポーツカーではなくなりました。フェラーリやランボよりは割安感はありますけど、性能は負けてないぜ!的な。カルロス・ゴーンの粗利戦略で庶民は離れるしかありませんでした(笑)。
そろそろ結論行きましょうか。GT-Rが楽しく走れる道は世界的にもそんなには無いよ!日産はスーパーカーを作りたかった。それは達成したじゃん。ちゃんと家族でスーパー行けるってば。日産がやりたいのが電動のスーパーカーなら、それもいいけど、売れるかねぇ?売れる車作る方が良くない?
日産の悪しき伝統は「技術の日産」というこだわりと「過去の名車へのリスペクト」だよ!トヨタやスバル、マツダを見れば本当に必要な技術を組み入れてきてるよ。それと過去の名車の名声を大事に使っているからね。(トリビアですが、世界初の格納式ドリンクホルダーを初採用したのは日産です!)
なんでここまで文句言うのかというと、僕自身が日産の関連企業にいたからです。入社当時に、そごう9階に誇らしげに展示されていたスカイラインGT-R(R32)を会社帰りに毎日見に行ったからですよ。入社後にマーチRでサバンナRX-7やS13と勝負したからですよ。日産はまた大赤字を出したけど、カルロス・ゴーン前の日産も大赤字だったけど、車は魅力的だったよね。日産離れてから、S15シルビア買いましたよ。エンジンはイマイチだったけど、シャーシーは良かったね。ハンドリングの日産は生きてました。良い車でした。あれだけ良い車作ってて大赤字だもんね。商売が下手なのは直した方が良いですね。

Posted at 2025/05/25 22:17:57 | |
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