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2016年06月06日

エアレース千葉ラウンドで室屋選手優勝で思うこと・・・

エアレース千葉ラウンドで室屋選手優勝で思うこと・・・ レッドブルエアレース2016にて室屋義秀選手が優勝しました~っ!やりましたね。おめでとうございます!今年は観に行けなかったのですが、昨年観に行きまして、室屋選手はオーバーGで失格になったのですが、鬼気迫るそのフライトは近い内に優勝を感じさせるものでした。それを日本の地で成し遂げたことは本当に嬉しいです。エアレースは空のジムカーナという感じですが、ジムカーナも全開走行だけでは速く走れず、踏むところ、抜くところと姿勢変化が肝となると思いますし、あとはコースを読む力が必要ですよね。エアレースはこれが3Dな訳で、更に下向時には墜落のリスクも伴いますし、プロペラ機とはいえ、最新の航空力学で造られた機体は10G旋回も可能(レースでは10Gを出すと失格ですが)な高性能機です。そんな機体を自由自在に操るエアレースパイロットの技量と1000分の1秒を争う集中力がこのレースの見所ですね。同じ日本人の優勝は本当に嬉しいです。



ここで1人、エアレースのパイロットではないですが、日本の天才パイロットを思い出しました。いえ、忘れたことは無いのですが、室屋選手の優勝と共に脳裏に浮かんだ人物。それが岩崎貴弘さんでした。元航空自衛隊のパイロットでTACネームは「ROCK」でした。1995年2等空佐で退官。その後はアクロバティック飛行チーム「AIRock」を結成。航空祭等で大活躍しましたが、2005年4月21日兵庫県豊岡市の但馬空港にて飛行訓練中に乗機が滑走路脇の草地へ墜落。全身を強く打ち、お亡くなりになりました。53歳でした。岩崎氏はF-86F、F-104、F-15のパイロットとしてその天才ぶりを早くから発揮しましたが、中でも有名な逸話は当時最新鋭の米軍のF-15との模擬空戦で旧式化したF-104で勝利したことでしょう。実戦では撃墜記録の無いF-15ですが、模擬空戦とは言え、唯一の撃墜記録を記録したパイロット。それが「ロック岩崎」さんなのです。


日米間での空中戦訓練において旧式であるF-104で当時新鋭機だった米空軍のF-15を「撃墜」したことがある。自著『最強の戦闘機パイロット』によれば、このとき採った戦法は以下の通り。

1.F-104はF-15より小型である分発見されにくいという利点がある。
2.これを生かして相手チームを先に発見し、1機が囮になる。
3.相手チームが囮を追いかけるのに夢中になっている間にもう1機が背後から撃墜する。

では、詳しく見て行こう。 当時、ダッシュ力しかないロケット機と揶揄され、短射程のサイドワインダーを搭載したF-104スターファイター二機と、当時、索敵距離、レンジ幅共に世界最強のレーダーとサイドワインダーとは比較出来ない射程と誘導システムを持つ最新の空対空ミサイルのスパローを搭載したF-15A/B二機で模擬戦で対戦し、その結果は米軍のF-15は二機共撃墜判定され、岩崎一尉(当時)の指揮する空自側は二機共健在だったというものであるが、岩崎一尉は二機で超至近編隊を組み、米軍のF-15より低高度から一気にズーム上昇をかけた。 F-15パイロットは一機だけだとレーダーから判断し一機が機体を振って空自のもう一機を索敵し、一機はレーダー上の空自にロックオンする刹那、岩崎一尉はズーム上昇中の至近編隊を突如ブレイク! マッハを超えて連続ターンで接近してくる空自の二機に米軍機はなすすべもなくドッグファイトに持ち込まれ、岩崎一尉の云う『エルロンの効きと操作性が抜群』なF-104にサイドワインダーで米軍側は二機共撃墜判定を受けたのでした。 岩崎氏は、「格闘戦に不向きと言われてるマルヨンを、どうにか使えないか」と思い、かなりの期間研究しまくったということである。


この時の米軍のショックは大変なものであったと思う。岩崎氏はこの後のF-15でもその天才的な技量に磨きをかけ、現在の航空自衛隊の戦技法の多くが岩崎氏の考案したものが多いと聞いている。飛ぶこと自体に魅力を感じていた氏は退官後、単身アメリカに渡り、アクロバット飛行技術を習得、「AIRock」として、大活躍していたのだが・・・。



一つ思うのは日本人は機械の運用能力について、高い技能があると思いますね。それは研究熱心な姿勢から来るものかもしれませんし、精神性の高さから来るものかもしれません。

室屋氏と岩崎氏、全く違う2人ですが、似ているものがある気がしますし、岩崎氏が存命の頃にエアレースがもっと流行っていたら、岩崎氏も興味を示していたかもしれませんね。

今後、開発が進むX-2や配備が進むであろうF-35でも、素晴らしい技量の飛行を航空ショーで見せて頂きたいです。日本のパイロットとやりあっても勝てないと思わせることが抑止力となるからですが、僕は単純に最新鋭の機体が飛ぶ素晴らしさ、美しさに魅力を感じるのです(争いは好みません)。



この機体が美しいかは少し疑問ではありますが・・・


話が逸れましたが、室屋選手の優勝に、技量の確かさ、精神性の高さを感じ、嬉しかったです。これからも応援していきます。

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Posted at 2016/06/06 13:25:43

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