
マツダ ロードスターRFのRSに試乗させて頂きました。色はジェットブラックマイカでオプションのブレンボ4ポッドキャリパー&BBSホイール付きの走りに対しての最上級仕様。今回はそのレポートです。

結論から言いますと、すごくイイ車でしたね。では、どう良かったのか?詳しく見て行きます。
1. スタイル
1500ccのロードスターもイタリアンな感じがあって素敵でしたが、RFはまんまイタリアン。トンネルバックはまるでフェラーリの様でもあります。横から見たスタイルがとても良く、最近のマツダはほんとセンスいいですね。個人的にはハードトップが全て収納出来なかった事がこの美しいルーフを生んだことを評価します。
2. コクピット
これがまたイイ!特にメーター類はきちんとデザインされていて解っているなと思える部分。水温計にも数字が描き込まれていたりと正に僕好み。シフトフィールはまだ600Kmちょっとの新車なので少し硬いが、ストロークは短く、カチッとフィールはやはり気持ちいい。クラッチペダルも重くは無く、ストロークは適量で操作性も良いと思います。マツコネ、オーディオ(BOSE製9スピーカー)は試してはいません。
RSはレカロのシートですが、これが形、ホールド感共に最高。拘束感はあまりありませんが、いいシートほど、シートの存在が無くなると言われますので、ほんとそんな感じです。全体的には広い訳はありませんが、タイトなコクピットという雰囲気はいいですね。ペダル配置ですが、FFに慣れた方(僕もそう)にはアクセルペダル探しちゃいました。アクセルだと思ったらブレーキでした(恥ずかし~)。それだけ、左寄りのペダル配置に慣れてしまってたんですね。勿論、それは最初だけで直ぐに慣れますし、オルガンペダルのアクセルも使いやすくていいですね。ヒール&トゥも出来ますが、トゥ&トゥの方がしっくりきます。

メカニカル且つオンデマンドなメーター類。解ってるね~!

ホールド感の良いレカロシートはスポーツドライビングし易いです。
3. 足回り
ダブルウィッシュボーンとマルチリンクの足回りは、ビルシュタイン製ダンパーと合わせロードホールディング最高。ガタガタ路面でも角の無い乗り心地はやはり競技車とは違い快適。申し遅れましたが今回の試乗コースは、僕が以前シビックで走り込んだテストコースなので、勝手知ったるコースです。ここはトヨタ86でも走ってますので比較には持って来いのコースだった訳です(僕が望んだのではなく、ディーラーの方の配慮によるもの。それだけこの車には自信有なのでしょう。ありがとうございます)。
シビックは競技車でしたから、このコースでは一番速いと思います。86かRF・RSかでは走る条件が違いますから(86一人乗り、RF・RSは2人乗り 4000回転シフト)、どちらが速いとは言えませんが、ロードホールディング感はRF・RSの方が良かった気がします。タイヤの違いも考慮しないといけませんが、どこまでも曲がっていける感じが魅力でしたね。
4. パワー感
4000回転シフトでしたので、本当のところは解りません。ただ中速域もトルクフルで好印象でした。あと、ルーフを開けての走行では排気音が気持ちよく、若干野太いエキゾーストで迫力があり、音も良いと思えましたね。
5. トランスフォーム!
これですよね、コレ!カッチョイイ!13秒で開閉、スイッチ一つで可能!最初、ルーフ後端が持ち上がり、それから頭上のルーフが動くまで時間差がありますので、スイッチを動かした瞬間、あれっ!?と思いますが、それだけ静かに動きますね。作動中はスイッチを動かし続けなければなりませんが、このカッコ良さはこの車だけの魅力ですね。オープンの状態でも風の巻き込みはあまりありませんでしたよ。逆にクローズドの状態でのヘルメット装着は僕の身長(170cm)では少し難しい感じです。
6. ブレーキ
試乗車にはオプションでブレンボの4ポットキャリパーとBBSホイールが付いていました。RSのノーマルには乗ってませんのでその違いは判りませんが、このブレンボ付き車両の減速フィールはいいですね。踏み始めから減速が始まり、止まるまでのコントロール幅が広い(シビックの時にも付いてましたが筑波2000の減速の時にも良さは感じました)。不思議とロックもし難い感じもしますね。コントロールのし易さが美点です。ただ標準の片押し式キャリパーに比べると重いのは致し方ないので、BBSホイールとセットになっていると思われます。
では、気になる点はあったか?
強いてあげれば、やや安定方向のタイヤですね。試乗車はブリヂストンのポテンザS001を履いていましたが、どうやらこのタイヤのキャラが安定方向だと思えました。例えばヨコハマのタイヤなら、もう少しハンドルの切り始めがシックリくる気がします。乗り心地や、走行音は静かで良かったのですが、ロードスターRFのどっしり感はタイヤから来る気がしました。この辺は好みですが、ハンドルを切り始めたら、すぐに動きが出るタイヤの方が個人的には好みではあります。勿論、グリップ力は高いと思われますし、今回の試乗でもコーナーでの張り付き感は高く、スポーツカーを堪能できました。
この車に手を入れるとすると・・・
スポーツカーとして乗るのであれば、足りないと思うところを補えば良いと思います。RSなら、一通り満足の行くパーツが付いてますので不満はありません。お値段はブレンボ+BBSでは400万円超えますが、納得はいくのではないでしょうか。
僕なら、もう少しだけ初期の応答性を上げたいので、タイヤ、ブレーキパッド交換で様子をみます。タイヤは初期の応答性を重視し、ブレーキパッドはリアの喰い付き感をもう少し上げたいかな。ボディ補強は取り敢えず考えませんが、リジカラは必須アイテムとして交換して置くことが良いでしょうね。
まとめ
これは満足度が高いスポーツカーですね。但しコンペティションユース(競技)には不向きとも思えるので、純粋にスポーツカーを楽しむのがいいですね。このRFはロードスター(1500)とは違う価値観で造られた車というのを強く感じます。開放的な1500に対し、RFはリアのルーフは残ります。タルガトップよりは開放的ですが、本当のオープン程開放的でない。でもここが魅力なんです。オープンカーは人によっては気恥ずかしい感じもするでしょ?外から良く見られますしね。そこをソコソコ隠してくれるRFはいいバランスな訳です。そしてイタリアンなシルエット。これは楽しく、幸せなカーライフが送れそう。本当に楽しい車でした。マツダの車は本当にいいですね。ロータリースポーツにも期待です。
そのロータリースポーツですが、RF・RSが400万オーバーという価格ですから、600万は超えるのかな?800万位という記事もありますが、はたして・・・・?
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車考察 | クルマ
Posted at
2017/02/23 22:31:41